「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2019年8月

++美しい装い きよべ++

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ウインダムゆけ!
 8月最終日、ようやく夏休みの宿題「ウインダム」が完成しました! (所要時間のべ4時間超、総制作費700円程度)

 段ボールコスプレの祭典「ダンボリアン」に感化され、これなら僕も!と思ったものの、クオリティを上げるのは想像以上に難しく、雑で手抜きな仕上がりになってしまいました(右写真をクリックすると拡大)。


 それでも銀色スプレーを一吹きすれば…アラ不思議、それらしく見えるじゃあ〜りませんか(笑)
 よ〜しこれで一心講の仮装〈1等〉はイタダキだ〜い(笑)

▶善徳寺一心講踊り
▶9月2日(月)夜7時 城端別院境内(雨天時は本堂)


 商工会女性部による景品付き輪投げ(無料)もあります。
 みなさん、応援&踊りに来てくださいね〜(写真撮影も嬉しいです)。



 きょうはグレー縞小千谷にギャルソンエプロンです。
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2019年8月31日(土)  No.5913

魂の救済
 5日前の日記で「三帖色紙和讃に感じた《美》ではない なにか」について記しましたが、答えはすでに出されていました。

 「魂の救済なしに美はない」太田住職の言葉です。

 あぁ…あれは『魂が救われていた』のか。


 同様の気持ちになったのは、かつて独りで「阿弥陀経」を唱えたとき…。
 もういちどあの感覚を味わいたくて、(仏間にある家族みんなの経本じゃない)自分だけの佛説阿彌陀經を購入しました(写真をクリックすると拡大)。
 音読すると(初めての感動はないけれど)やはり救われた気がします。


 「魂の救済」などと書くとオウム真理教を想起させますが、邪教ではない「すべからくまっとうな宗教は魂を救済するために存在する」はずです。

 美しいものをみて救われるのはフランダースの犬でネロが最期に見た「アントワープ聖母大聖堂のルーベンスの絵画」のように、世の東西を問いません。
 いや、例えがアニメというのはいびつだなぁ…(それにネロ死んじゃうし)。 そう「聖地」を訪れた信者の感動が近いのかも。


 思い起こせば、興福寺の千手観音菩薩を拝見したときも、救われていると感じてたんでした。
 川崎和男さんも13年前に「美しいモノは命を美しくふるわせる」と。
 ・・・・・・己の忘れっぽさが残念です。


※「魂の救済」を表す端的な言葉を探しています。

 きょうは紺の楊柳木綿にグレーの半衿、青白角帯に青灰の麻袴です。

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2019年8月30日(金)  No.5912

ダンボリアン追い込み 

 9月2日(月)まであと4日 一心講の仮装踊りに着込むウインダムが全然できてません。

 ダンボリアン(17日)の空き時間に作る予定が忙しくてできず…民藝夏期学校(23〜25日)と続いたので、ほとんど手つかず状態…。


 店を閉めてから夜なべ仕事の開始です。

 幸い顔前面の大枠は次男が作っていってくれたので、残る後頭部を作り、パーツを加えてソレっぽくします。
 固定はほとんどガムテーム(たまに木工用ボンド)で時間短縮&修正可能に。
 ちなみに首が長いのはオリジナルも首の穴から外を見ていたから。



 ふぅぅ…、なんとか頭部はできました(写真をクリックすると拡大)。
 脚部はみんなで作ったので、残るはボディ・腕などです。 あ! 塗装もだ。。。

 間に合うのか???



 きょうは緑のコサシルクにグレー地紋の半衿、黄緑の絽角帯に薄緑の綿袴です。
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2019年8月29日(木)  No.5911

小学校にエアコン導入 

 昨日城端小学校に伺ったおり、教室のエアコンを見せてもらいました。

 南砺市内の全小中学校に今年一気に取り付けたようです。
 城小はオープンスペース型教室なので壁がありません。 で、どうしたのかといえば…厚手のカーテンで遮断(写真をクリックすると拡大)。

 う〜ん…やっぱそうなりますよね(^^;


 エアコンが入ったことで、ひょっとしたら来年から夏休みが短縮される(冬休みが増える?)かも。
 英語などの科目が増え時間割がかなりタイトになってるから、授業日数を増やすしかないのかもしれません。

 それにしても…始業式が9月1日じゃないのはアセるなぁ…夏休みの宿題を後回しにしてきた者(=僕)にとっては(笑)


 きょうはグレー楊柳木綿に薄黄土の半衿、黒緑の角帯に黒茶の綿袴です。
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2019年8月28日(水)  No.5910

子どもの命を守る意識

 城端小学校の先生方を対象にした「学校安全・危機管理研修会」に水上和夫さん、河合常晴さんとともにお邪魔しました。
 サブタイトルは 子どもの命を守る意識と対応力を高める 〜過去から学び、今に生かす〜

 講師などとおこがましいのですが、小さな命を救えなかった14年前の悲劇が二度と起きぬよう、快諾したのです。


 水上さん(事故当時 蟹谷小学校長、前年の城小教頭)がコーディネートし、14年前の概略を写真とともに説明。

 河合さん(小学一年の学年委員長)は当日起こったこと、捜索の様子、問題点を。
 そしてPTA会長だった僕は、当時の思い、荒れた臨時保護者説明会、そして学校が信頼を取り戻すまでの過程を端折って話します。

 生々しい記憶が蘇り、涙目になりながら早口でまくし立てました。
 後悔してもしきれない危険箇所放置、対症療法にあけくれた2学期根源から子どもの安全を考え始めた3学期。

 「子どもたちに危険察知能力をつけてください」と先生方にお願いしました。



 どれだけ伝わったかわかりません。

 でもあれは小さなミスが重なって起きてしまった事故です、誰かが気づいていれば、幼い命を守れたはずです。
 もうあのような悲劇を繰り返してはなりません。

 きょうは紺の楊柳綿麻に薄黄土の半衿、黄緑絽角帯に灰色の麻袴です。
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2019年8月27日(火)  No.5909

iちゃんはお嫁に 


 免許を取ったばかりの次男が大学に戻るので、卒業までiを使わせます。

 ダンボリアン闇講民藝夏期学校を一所懸命手伝ってくれた報奨…ではありません。 運転練習になるかと思って。

 長距離も、高速道路を走るのも初めて…なので、付いて行くことにしました。 僕は高速バスで帰ります。
 現在走行距離232,905キロ、来春までしか車検が残ってないので、これで最期かも…と思うと寂しいです。
 事故の無い様、安全運転で乗り切って欲しい。



 3年前から気になっていた長岡のB級グルメ「イタリアン」をようやく食べました(写真をクリックすると拡大)。

 茹で焼きそば(?)の上にミートソースがかかる!謎食ですが、これはこれでけっこうハマるかも。 次はカレー味を食べてみたいなぁ(笑)


 きょうはグレー楊柳綿麻に緑の紗角帯、薄緑の綿袴です。

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2019年8月26日(月)  No.5908

《美》ではないなにか 

 夏期学校最終日は終日善徳寺で行われます。
 記念撮影のあと、院内拝観。 御広敷の間は柳 宗悦が「美の法門」を書きあげた聖地です。



 大・無・量・寿・経の5班に分かれてディスカッション。 一昨日からの感想や印象に残ったキーワードを述べ合い、共有。

 見るーー考えるーー作る

 (直観)  (思考)  (実践)

 「民藝の実践=民藝運動」を各自これからどのように実践していくかをまとめて発表!
 ・・・ここまでやりきった夏期学校があったでしょうか!

 次男も含め若い参加者も目立ち、民藝運動の光明が見えたような気がしました。


 みなさんが議論している間『三帖色紙和讃』とたった一人で対面し拝読する得難い体験をしました(写真をクリックすると拡大)。

 美しいのは重々承知していますが、静かに見つめているうちに心の奥が揺さぶられ、そのうち魂を突き上げられるような強い衝動を覚えました。

 なぜか涙がこみ上げてきます。



 美は神仏がなさることだとすれば、自身の中に美は存在しない。

 しかし色紙和讃と対峙したこの感覚は、己の中に内在する。

 「美しい」を超越したこの感覚をなんと呼べば良いのか、考え続けたいと思います。

 今大会は、大成功に終わりました。 来客数のみならず、反応が非常に良かったと感じています、そして今後につながる成果も。

 スタッフ一同、安堵するとともに充実感でいっぱいです。

 太田校長は「『美の法門』が芯を貫いていたからこそ」とおっしゃいました。 なるほど、そうかも。

 そして僕も色紙和讃→美の法門に穿かれています。

 きょうはイカット木綿に薄い黄土の半衿、麻角帯に灰茶の綿袴です。
 インドネシアの薄手のイカット(絣)を仕立てた着物は参加された皆さんに大好評でした。

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2019年8月25日(日)  No.5907

すなわち民藝は自己の信念なり
 民藝夏期学校二日目は城端に移動。
 善徳寺北の書院にて松井 健先生の講義「美の法門を読み解く1,2」を寺子屋形式で(笑)

 昼食のあと、歩いてじょうはな座へ。

 公開講座「民藝でまちづくり」
 講師&パネラー 「妙好人」木村宣彰先生、「柳宗悦のまなざし」松井健先生、「暖かい地域の再生」吉澤保幸先生 コーディネーター太田浩史校長
 このパネルディスカッションがサイコーに盛り上がったし面白かったんですよ。 予定調和もしくはボタンの掛け違いのディスカッションが多い中、これはガチでした。 テキスト化して出版したいくらい。


 じょうはな座は200人超の聴講者。 予想以上の反響に、主催者側の一人として嬉しくて嬉しくて。
 なにが良かったんでしょう? 人気の木村先生? 南砺のまちづくりに関わってくださってる吉澤先生?

 それとも??

 僕はフライヤー(チラシ)が秀逸だったとも考えてます。 味のあるイラスト、手に取りやすい涼やかな色、シンプルで目立つ文字の配列。
 そして裏面には…なぜかネコになった太田校長のコメント
  ↓  ↓  ↓
 民藝かたらずして 棟方志功かたるべからず

 美の法門かたらずして 民藝かたるべからず

 妙好人かたらずして 美の法門かたるべからず

 土徳かたらずして 妙好人かたるべからず
 妙好人かたらずして 南砺の未来かたるべからず
 南砺の未来かたらずして 人類の未来かたるべからず
 人類の未来かたらずして 自己の信念かたるべからず

   すなわち民藝は自己の信念なり
 


 
会場を埋めたみなさんはなにを感じたことでしょう。

 モノに縛られない民藝思想を広めたいです。



 きょうは水色縞明石木綿に生成りの半衿、緑の紗角帯に青灰の麻袴です。
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2019年8月24日(土)  No.5906

美の法門とこれからの地域社会
 「日本民藝夏期学校」第158回となみ会場 初日は福光からスタート。

 全体テーマは「美の法門と、これからの地域社会」 これまでの夏期学校と一線を画します。

 各地から集まった40数名の参加者は17才から84才までと幅広い!


 福光美術館で開校式につづき、開催中の「信仰と美の出会い 棟方志功の福光時代展」お孫さんでもある研究家 石井頼子さんの解説付きで見学。

 光徳寺に移動して松井 健先生による講義「柳宗悦の『民藝』と『美の宗教』第一回「柳宗悦にとっての民藝」
 たっぷり勉強した後、お楽しみの交流会。
 手作りの郷土料理のごっつぉおを、銘々持ち寄った皿に取り分けます。
 美味しくて美しい、今大会ならではの趣向となりました。

 となみ民藝協会も新規会員が何人も入会し、活気づいてます。

 僕は次男を伴ってお手伝いしましたが、彼も感ずるところが多かったようです。


 きょうはグレー地紋の小千谷に山吹色の半衿、辛子の羅角帯に黒茶の綿袴です。
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2019年8月23日(金)  No.5905

ジャッジリプレイ
 しばらくスタジアムには行けてませんが、テレビ(DAZN)でサンフレッチェ広島の応援は続けています。

 基本サンフレの試合しか見ないのですが、先日面白い番組を見つけました。
 その名も「Jリーグジャッジリプレイ」
 多方面からのスロー再生を見ることによって、リーグ戦での判定を判定する…すなわち誤審を詳らかにしてしまう審判泣かせの番組です。

 しかし「やはりあのジャッジは正しかった」とか「審判良く見てたよね」と褒めたり、人間味あふれるジャッジに拍手をおくったり…。

 さらに新ルールの解説もあってなかなかに面白い。


 がむしゃらに贔屓チームを応援するのもアリですが、一歩退いてプレイそのものを楽しむのもアリな気がしてきました。

 スポーツは公正なルールがあるからこそ面白い。
 ルールが怪しくなってきた国内国際政治が不安です。


 
 きょうはグレー縞小千谷にギャルソンエプロンです。
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2019年8月22日(木)  No.5904

募集!kimonoファッションショー
 昨年大評判だったkimonoファッションショーが、9月21日(土)井波瑞泉寺で再び開催されます。
 前回すご〜く盛り上がり、出演者も観客も楽しいショーとなりました。
 入場無料! 一緒に応援しに行きませんか?

と き 9月21日(土)午後2時(開場13時半)

ところ 井波別院瑞泉寺虎の間

  9月21日〜23日 まちなみアートinいなみ開催


 モデル男女も募集中しています。 瑞泉寺虎の間で赤じゅうたんを歩きましょう。

 きょうは黄色のコサシルクにアイボリーの半衿、緑の紗角帯に薄緑の綿袴です。

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2019年8月21日(水)  No.5903

商工会なればこそ
 ふるさと寺子屋2019は南砺市商工会青年部城端支部主催ですが、ありがたいことに南砺各支部からたくさんの応援がありました。 その分、城端メンバーは各自担当箇所に注力できたわけです。

 昆虫ふれあいコーナーは造園業者によるガチ樹木が境内に出現!
 闇講ラスボスが隠れていた井戸は部員の手づくりで、怖さを演出するLED照明に加えて、暑さ対策に扇風機が仕込まれていたのは驚きました。
 さらに楽市楽座のひもくじ(左写真をクリックすると拡大)は鉄工所のあんちゃんによる超堅牢なつくり。

 ここまで本気だと嬉しくなります。 いろんな業種が集まってる商工会青年部って素晴らしいですね。

 
城端弁検定もあり、今の子どもたちは頭を悩ませていたようです。

 僕ですか? 昔の子どもなので、もちろん満点です! 認定証をいただきました。 えへへ


 きょうは紺の楊柳木綿に生成りの半衿、青白市松角帯に青灰の麻袴です。
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2019年8月20日(火)  No.5902

古本漁り
 所要で氷見へ。

 必ず立ち寄るのはショッピングセンター「プラファ」内の古本屋『加能屋書店』
 ここはマニア垂涎(?)の品揃え。 なんでこんな専門書が?というくらい珍しい本が大量に積まれています。
 約2時間かかって選びだしたのが写真の9冊とCD1枚(クリックすると拡大)。 これだけ買っても5千円でお釣りがきました、嬉しいなぁ。



 最近忙しくて、読書にさける時間が取れないのですが、11月に入ればまとめて読もうと考えてます。 楽しみ²

 きょうはグレー地紋の小千谷に生成りの半衿、黒緑の角帯にグレーの麻袴です。
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2019年8月19日(月)  No.5901

段ボールで作る
 昨日のダンボリアン制作教室の報告です。

 ちょっと目立たない場所だったせいか、来客伸びず…それでも来てくれた子たちを対象にスタッフ2名で段ボール工作に励みます。

 「なに作りたい?」と尋ねると、多くの子どもが想定外の『ガチャガチャ』と答えアセりました。
 慌ててガチャの仕組みを調べて、一緒に作りはじめます。 …が低学年の子が多く、かなり難航。 8割がたスタッフがつくったようなもんです…残念。



 それでもかぶりもののダンボリアンを制作してた子が2名いて、ほら!どうですこのキティちゃん(写真をクリックすると拡大)。
 これは素晴らしい!
 開催してよかった!…と思った瞬間です。


 さて、9月2日(月)夜7時の善徳寺一心講踊りに 何人の子どもが来てくれるでしょうか?

 いや、大人も「夏休みの宿題工作」としていまから制作に励みましょうよ!

 
 きょうはグレー楊柳木綿に黒緑の角帯、薄緑の綿袴です。

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2019年8月18日(日)  No.5900

ふるさと闇講
 商工会青年部主催ふるさと寺子屋2019
 心配された雨も降らず、開始早々子どもを連れたファミリーが続々と訪れ、善徳寺境内は大賑わい。(写真をクリックすると拡大)

 庫裏はなんとチャレンジマイスターに挑む子どもたちでいっぱい。
 この一日のために青年部がどれだけ準備をしてきたか知ってるだけに、大成功が嬉しいです。


 夕方からは恒例の「闇講」に帰省中の次男と参加。

 ダンボリアン片付けのため準備が遅れ、昨年のようなメイクもできず…衣装も白装束を羽織っただけだったのに、なぜかラスボス指名。

 慌ててドラキュラマスクを裏返しにかぶり、ヅラをつけて・・・それらしくなったでしょうか?
 渾身の演技(?)で体力を消耗し尽くし、ぶっ倒れそうになりました。。。。。でも楽し〜〜〜ぃ!ヤメラレナ〜イ(笑)

 きょうはグレー地紋小千谷に黒柄半衿、黒緑の角帯に黒の絽袴です。
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2019年8月17日(土)  No.5899

フクイチは震度6強で崩壊した?
 お盆休みをいただいて病院へ、さすがに空いてます。

 待ち時間に読もうと持参した「文藝春秋九月号」 芥川賞受賞作が気になるから…ではなくて『福島第一原発は津波の前に壊れた』というショッキングな告発記事を読むためです。

 著者は元東京電力原子炉設計管理の木村俊雄さん。数少ない炉心の専門家です。

 事故当時の炉心流量(炉心を冷やす水)データが意図的に非公開となっていることに気づいた木村さんは公開質問状を請求。 でてきた過渡現象記録装置のデータを分析したところ…
 地震直後原子炉が自動停止し、炉心流量(18,000t/時)が低下↓(5,000t/時)→電源喪失により循環ポンプが停止し、1分30秒後に流量ゼロに!
 設計上は冷却水は「自然循環」して50%程度の熱を除去できるハズなのですが、細い配管(ジェットポンプ計測配管?)が地震で破損して循環が止まってしまったのではないかと木村さんは推論します。


 自然循環しなくなるとどうなるか? 沸騰した水が気泡となり燃料ペレットに壁のように張り付き、冷却水を遮断、炉心を冷やすことができなくなり、自ら発する熱で燃料が次々と壊れていく「ドライアウト」が発生する。
 ↑ ↑ ↑ ↑
 もしこれが事実だとしたら、福島第一原子力発電所は想定外の津波ではなく、震度6強の揺れでメルトダウンに陥ったことになります。

 現在、日本で稼働している原発は6基(他に3基が点検停止中)。 停止していた原発6基に再稼働の許可が下り、さらに12基が申請中です。
 再稼働のために新たに加えられた安全基準とは主に津波対策です。
 フクイチが地震そのものによって壊れたのだとしたら…。 こんな恐ろしいことはありません。


 本当にいいんですか? 地震国日本で原発が稼働していても?
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2019年8月16日(金)  No.5898

切籠灯籠
 お盆は暁天講座。
 うかうかと5時半に行ったら、全戦没者追悼法要は5時からでした orz_ 本堂にはすでに多くの善男善女が集まってます。

 亀淵輪番のわかりやすい法話を聞き、他力と自力について再び考えるのでした。

 切籠灯籠(きりことうろう)をまじまじと見ました(写真をクリックすると拡大)。
 そっか、浄土真宗でもお東とお西で微妙に違うのですね。 切籠灯籠は美しいと思うのですが、宗派が細分化されていくのが残念でなりません。
 世界の三大宗教も大元では共通項がかなりあると考えています。


 きょうはグレー縞小千谷に生成りの麻角帯、竪絽黒羽織に細革の羽織紐です。
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2019年8月15日(木)  No.5897

さくや姫だより その83
 連日の猛暑日にさくやは夏バテ気味、元気だけれど食欲が落ちてます。

 高い室温もだけど、高湿度が問題なのかもしれん…と道の駅福光でたまたま見つけた激安(300円)の温湿度計を購入しました。

 ベビー用なので、適温のときは赤ちゃんニコニコ顔です(写真をクリックすると拡大)。


 で、体温以上の屋外テントで、ついでに買ってしましました、30m防水カメラ。。。

 帰って冷静になったら…なんにするんや?こんなもん(笑)
 僕も脳みそをヤラレたようです。
 みなさんご自愛ください。。。。

 きょうはグレー麻無地に生成りの半衿、黄色の羅角帯に黒斑の綿袴です。
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2019年8月14日(水)  No.5896

豚コレラ
 豚(とん)コレラが突如日本に上陸し大騒ぎになっています。 ヒトには感染しないものの、ブタに強い伝染力と高い致死率があり、万一の場合は養豚場ごと殺処分にするしかないのだそうです。

 豚の祖先は猪のため、やっかいなことに罹患した野生の猪が保菌者となってウィルスをばらまく…ことが懸念されます。

 富山県でも豚コレラに感染したイノシシが数頭捕獲されました。 待ったなしです。
 城端ポークを産する養豚場は防護柵を張り巡らし、人の出入りを制限し、石灰を撒くなどして、豚ウィルスの侵入を防ぐ逆バイオハザードを構築しました(写真をクリックすると拡大)。

 どうか感染しませんように! 祈るような気持ちです。
 
 きょうは紺の楊柳綿麻に青白市松角帯、青灰の麻袴です。
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2019年8月13日(火)  No.5895

初座禅
 まちゼミ「あなたが好きなのはどんな本?」のご縁で、砺波の瑞祥寺「夏の坐禅」に参加。
 曹洞宗 永安山 瑞祥寺は砺波のまちなか城端線踏切の傍にあり、しょっちゅう前を通っていたハズですが、全然気づきませんでした。

 坊守さんの教えに従って、合掌し、叉手し、進み、足を組み、手を組み、背筋を伸ばし、半眼で斜め下を見、呼吸を整えてから、鐘を合図に坐禅が始まります(警策はナシ)。
 30分間、じっとしているのがどれだけ苦痛かと思いきや、丸座布団?と両膝3点で支えるので姿勢はラクだったし、意外とすんなり入れて、あっという間でした。


 妄想を払いのけるのではなく、あることを受け入れるのがコツだそうです。
 雑念を消したり深く掘り下げるのではなく、どこか他人事のような…第三者的な視点に立っていた気がします、意識の奥で。
 どっぷり入ったせいか、呼吸をなんどか忘れていました。

 日常生活では5分すらぼーっとしてることはないので、貴重な体験でした。
 なにかが変わった…ということではなく、気持ちに余裕、脳に余白ができたような気がします。
 次の会もぜひ参加してみようと思います。 よろしければご一緒しませんか?

 きょうはグレー楊柳木綿に黒緑の角帯、薄緑の綿袴です。
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2019年8月12日(月)  No.5893

ここはなかお
 城端に「なかお」と書いた畑(?)がある・・・と聞いたら行かんなんでしょ。 早朝マジェで中尾の在所をしらみつぶしに走り回ります。 しかし、どこにも見つかりません。
 訊ねると、大谷島の近くだと? え?そこ中尾と離れてるし… と思ったら、なんと飛び地でした(左写真をクリックすると拡大)。


 山中の入会地でもないのになんでここが中尾なのか不思議でなりませんが、もっと不思議なのは誰がなんのために「なかお」と刈り込んだのか?
 南砺市中尾は小さな在所・・・
 う〜ん。もしかしてアピってる?(笑)

 頑張れ中尾!

 きょうはグレー織小千谷に黒柄半衿、緑の紗角帯に薄グレーの麻袴です。

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2019年8月11日(日)  No.5892

麻てらす
 現在の日本で繊維として麻表記ができるのは亜麻(リネン)や苧麻(カラムシ)などに限られています。 本来の麻である日本大麻はJIS規格では「植物繊維」と記されることになっていて…。 不思議でしょ? これは戦後GHQが日本大麻を一掃したからです。 むろん大麻草の毒性と依存性は排除せねばなりませんが、非常に優れた繊維まで消し去らなくても良いのに…と思いませんか。


 かつて福光は麻織物の一大産地でした。
 福光温泉に隣接する越中福光麻布ギャラリーで、ドキュメンタリー映画「麻てらす 〜よりひめ 岩戸開き物語〜」の上映会を開催します。


 8月24日(土) 10時30分〜 大人1,000円 学生500円 小学生以下無料
 上映とともに吉岡敏朗監督のお話もあり
 午後は糸績み講座やおばあちゃん先生との談話

 田中忠三郎『ものには心がある』朗読会 など盛りだくさん。



 当店に詳しい案内がありますので、お問い合わせください(写真をクリックすると拡大)。


 きょうはグレー縞小千谷に生成りの麻角帯、黒紗の袖なし羽織です。
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2019年8月10日(土)  No.5891

椋鳥の雛 

 外出しようと愛車コルトに向かったら、運転席側のドアミラーで小鳥がピーピー啼いていました。
 産毛の残るヒナ鳥に見えます。 ひょっとしてミラーに挟まった?

 それとも落ちた? と思って上を見回しても、巣は見当たらず。

 怪我して飛べないのかも? このままではカラスの餌食になる!…保護しようかと一瞬考えましたが、上空を飛び回るムクドリを発見。 親鳥でしょうか?
 初フライトに失敗して(もしくは疲れて?)たまたた停まったのが、車のドアだったのでしょう。

 ガラスに映るおのれの姿に、親を捜して啼いていたのでしょうか? かわいや。



 落下してシャーシの下に隠れてましたが、そのうち体力を取り戻したか飛び立ったようです。 よかった²

 きょうは黄色のコサシルクに水色立涌地紋の半衿、黄緑の絽角帯に青灰の麻袴です。
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2019年8月9日(金)  No.5890

巨大ポスター制作法
 本体(ウィンダム)の制作は遅々として進みませんが、17日のふるさと寺子屋で開催する「ダンボリアン」の準備は着々とできてます。
 会場(台所門 南部屋)前にババーンと貼り出す巨大ポスター(A1判)をつくりました(写真をクリックすると拡大)。

 ・・・といっても、A3判を拡大しただけけなんですが…。
 プリンターにポスター印刷機能が無いので、拡大したPDF画像を表計算ソフトに貼り付けて四分割印刷し、両面テープを使って手作業で繋ぐ。
 この方法ならどんな大きさのポスターでも作れます。 まっでアナログですが(笑)
 まっ、ダンボリアンが人間サイズに合わせたアナログ仕様なのでこんなのもアリでしょう。
 8月17日(土)は このポスターを目印に、手ぶらでお越しくださいね。

 きょうはグレー織小千谷に黒地柄半衿、黒緑の角帯に黒茶の綿袴です。

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2019年8月8日(木)  No.5889

水も運べる風呂敷
 外出するときは風呂敷を持ち歩いています。 結び方次第で色んなモノを運べるし、なにより畳むとコンパクトで便利この上ない。


 ”水も包める” 撥水フロシキaquadorop(アクアドロップ)を仕入れたので、ホントかどうか?実験しました(写真をクリックすると拡大)。
 たっぷりと水を溜めてるのがおわかりになりますか?
 ポルエステル繊維で緻密に織った100cm角に強力な防水処理を施してあります。 ふろしきとして使う以外に、レジャーシートや防災グッズなど用途は多岐にわたりそう。

 柄もオシャレでしょ。 税別3,500円で販売しております、どうぞご覧になってください。

 きょうは緑のコサシルクに生成りの半衿、緑の紗角帯に薄緑の綿袴です。
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2019年8月7日(水)  No.5888

母は阿修羅に
 今年も原爆の日がやってきました。 静かに祈りを捧げます。

おかっぱの 頭(づ)から流るる 血しぶきに 妹抱(いだ)きて 母は阿修羅(あしゅら)に
 当時5歳だった被爆者が後に詠んだ短歌です。 松井広島市長が平和宣言の中で引用朗読しました。

 夜のNHKスペシャルは、リニューアルして被爆者および御遺族にスポットをあてる展示になった広島平和祈念資料館を紹介。 被爆者が高齢化し、原爆の語り部が絶えつつある中で考え出された展示手法(
これは再訪しなくては)。
 遺品の革ベルトの前で立ち尽くす男性(左写真をクリックすると拡大)。
犠牲となった弟を、二人の兄が荼毘に付す姿を玄関で見つめる母。 もう尋常ではありません。

 これら情景を思い浮かべるだけで涙が出ませんか。

 弱者の痛みがわからない想像力が欠落した人間を政治家にしては絶対にダメです。
 また8時15分に平和記念公園にいながらも黙祷せず、自らの「正義」を叫ぶ人たちも僕は信用しません。

 きょうはグレー縞小千谷に黒緑の角帯、黒の紗袴です。

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2019年8月6日(火)  No.5887

コメ書房読書会
 第7回なんとまちゼミが始まっています(10月20日まで)。
 当店の「粋な男の帯結び」も2度の講座を終えました。 残りはあと2回《9月21日(土)16時、10月5日(土)11時》お申し込みお待ちしております。

 さて、今日は定休日。
 以前から気になっていたコメ書房さんがまちゼミを開催するということで参加しました。
 院瀬見の旧街道近くにある納屋を改造したブックカフェで、昨年4月にオープンしたばかり。 珈琲を飲みながらセレクトされた蔵書を読めるってサイコーじゃないですか。


 まちゼミタイトルは「あなたが好きなのはどんな本?」 各々おすすめの本を持ち寄って紹介しあうのだそうです。

 オーナーは移住された若夫婦(写真をクリックすると拡大)。 そして「読書会」に集まるお客さんはどんな人だろう? 気になりますよね。

 僕は定番中の定番ミヒャエル=エンデの「モモ」を持参しました。 当然みなさん既読でしたが、子育て体験をお話したら、静かに聞いてくださって嬉しかったです。

 他の方は数冊お持ちになっていて、ジャンルばらばら、視点も多様で、新鮮でした。 映画の話題も面白かったし、話は尽きず、あっという間の90分でした。

 次回も参加したいなぁ。


 きょうは水色縞明石木綿に生成りの半衿、黄緑絽角帯に灰色麻袴です。
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2019年8月5日(月)  No.5886

ダンボリアン設計図
 8月17日のふるさと寺子屋にて実施する「ダンボリアン」では、やみくもに段ボールを切り貼りするのではなく、子どもたちには自分なりの「設計図」を描いてもらいます。

 平面を立体化するヒントを与えるため「展開図」を配るので(左写真をクリックすると拡大)、イメージしてもらいましょう。 もちろんスタッフのアドバイス付きで。

 ダンボリアンの材料となる段ボールをどう確保するか?が課題の一つでしたが、地域の方々のご協力で大量に用意できました。

 有り難いです。
 これで何人来ても大丈夫(?)
 実施まであと2週間を切りました。 お盆明けの土曜日が楽しみです

 きょうは紺の楊柳綿麻に水色立涌地紋の半衿、緑の紗角帯に青灰の麻袴です。

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2019年8月4日(日)  No.5885

マルシェを歩いてハシゴする 

 帰省中の次男を連れて桜ヶ池へ。 本日開催の八百楽農園つちのこ野市」とクリエイターズマルシェ「Rarara」&「生きるモノ展」です。



 
アースパックハウス初体験の次男は興味津々…そりゃそうですよね。
 サーカス劇団コルグラも観たかったんだけど、時間の都合でパスし、徒歩で桜クリエへ。

 初開催のマルシェなのに、ロケーションが良い(涼しい、場所がわかりやすい、駐車場がある)せいか、大賑わいでした(右写真をクリックすると拡大)。
 スタッフの熱意が実りましたね。

 きょうはグレー地紋小千谷に縞半衿、緑の絽角帯に経絽袴です。
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2019年8月3日(土)  No.5884

ムナカタを購入

 福光美術館で開催中の「信仰と美の出会い 棟方志功の福光時代展」(9/23まで)、8月下旬に民藝夏期学校があるので、事前に見に来ました。
 入っていきなり「五智菩薩図(襖絵)」に度肝を抜かれます。 清須市西方寺所有の十枚屏風、志功が3日で描きあげたというのですが、伸びやかで迫力があって…ひと目見て好きになりました。
 写真は撮れませんので、ぜひご自身の目でご覧になってください。

 展示場を出たら、特別ショップがあり、な・な・なんと本物のムナカタが販売されてました。

 さすがに買えませでしたが、日本手ぬぐいだけ購入。
 帰ったら次男が同じものを持ってました、やっぱり親子です(笑)

 きょうはグレー縞小千谷にギャルソンエプロンです。

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2019年8月2日(金)  No.5883

双竜に逢える夏

 長岡から帰省する次男を迎えがてら、入善町下山芸術の森発電所美術館で開催中(9/1まで)の平井千香子展『水狩りと金継ぎ』へ。
 公開制作をみて「どうしても来なくては!」と思ってたのでいいチャンスです。

 エアコンが無いので、保冷剤と扇風機を持参してみましたが〈裸足推奨〉なので足元ひんやり、意外と快適。

 楽しみにしていた2階からの眺め(右写真をクリックすると拡大)
 二頭の蒼龍が床いっぱいに描かれ、鮮烈なエネルギーを放っています。
 龍が実存するとしたらこの大きさだろう…と感じる巨大さです。
 平井千香子さん!やはり凄い人です。

 写真では龍の大きさが伝わりません。 ぜひご自身の目で!

 そして裸足になって、龍の質感を感じてください。

 きょうはグレー楊柳綿麻に黃緑の絽角帯、薄緑の綿袴です。
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2019年8月1日(木)  No.5882

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