「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2011年4月

++美しい装い きよべ++

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曳山看板QRコード
 城端には曳山が6台あり、各町それぞれ山蔵があります。 曳山会館ではその内3台が順に展示され、山蔵では年に一度の曳山祭まで出番を待つわけです。

 富山県「歴史と文化が薫る まちづくり事業」の一環で各町の山蔵に案内板が設置されました、曳山・御神像・庵屋台の解説付きです(右写真をクリックすると拡大)。
 右下にあるQRコードにお気づきでしょうか? 専用サイトにリンクされ、詳細な情報を得ることができます。 ケータイで庵唄も聴けるんですよ。

 きょうは茶縞ウールの下はスタンドカラーシャツ、茶色の角帯に茶緑の足袋です。
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2011年4月30日(土)  No.2851

小原好博 還暦記念日本画展
 じょうはな織館で始まった「小原好博 還暦記念日本画展」を拝見しました(5/29迄)。
 ご承知ように城端蒔絵15代小原治五右衛門である小原さんですが、金沢美術工芸大学日本画科卒業の日本絵師でもあります。

 以前から小原さんの絵が好きでたびたび見せていただいていましたが、これだけの点数(16点)を一度に見たのは初めてです(写真をクリックすると拡大)。
 技量といい構図といい、ほんとうに素晴らしい。 僕は「冬の日」シリーズが特に好みでした。
 素人の僕が言うのは恐縮至極ですが、先日見た「日展 富山展」より値がありますよ。

 きょうは茶に白縞の木綿に焦茶の半衿、辛子の角帯に焦茶の袴、柄のタビックスです。
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2011年4月29日(金)  No.2850

咲き誇る花水木
 しだれ桜まつりが終わってからも街をにぎわせていたハートの短冊が撤去され、ちょっと淋しくなったかと思いきや、抜群のタイミングでハナミズキが咲き始めました。
 今年は色が一段ときれいに見えます。 色が濃いのであたかもピンク色の短冊が復活したかのようです。
 城端=常花の街になりつつありますね。

 きょうは青縞ウールに薄赤細縞の半衿、黒裂織角帯に灰黒の袴、紺の足袋です。
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2011年4月28日(木)  No.2849

『城端曳山祭+true tears=城端からまごころを』
 奇跡のイベントから早5ヶ月。 true tears「真実の涙をもう一度」有志会のみなさんが、またひとつイベントを企画してくれました。
 題して『城端曳山祭+true tears=城端からまごころを』
 城端曳山祭(5月4日と5日)に空き店舗(県信となり旧じゃんとこい)を借り切って「true tearsひろば」「城端とtrue tearsの歩み展」「劇中ゆかりの飲食物販売」などを行います。
 そして、なんとなんと、5日は庵唄所望をしてくださるんです。

 アニメの放映当初、よもやこのような関係が築けるとは想像だにしていませんでした。
 経済効果を狙った「物販」ではなく、地域活性化の鍵は「人との交流」にある、と僕は考えるので嬉しい限りです。

 祭礼当日、ちょろっとでも覗いてこようと思います。 入場無料ですからファンではない方もどうぞ。
 きょうは白茶の木綿に薄朱の半衿、茶縞の角帯に茶色の袴、縞のタビックスです。
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2011年4月27日(水)  No.2848

第42回日展 富山展
 昨日、午後4時からの会議に出席する為に富山入り。 「はやぶさ」が意外に早く終わり時間が余ったので、開催中の日展(5/15迄)を見てきました。 富山へは2年に一度巡回するんです。

 県民会館の地下から2階までフルに使う結構広い建物なのですが、日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書、合わせて359点もあれば、ぎゅうぎゅう詰めの感があります。
 部屋が狭く離れて作品を見ることができず、展示も照明もおざなりで絵画にとっては致命的な悪条件です。 なんだかなぁ…。
 作品の多さと大きさに圧倒されフラフラになりながら、2時間かけて作品を見て回りました。

 これだけあっても、「これは!」と感ずるものが少ないですね。 特に「日本画」はピンチかも…。 過渡期なのかなぁ…それとも衰退期?
 これに比べ「書」は僕にとって新鮮な驚きがありました。 すっきりしていて美しい。
 「彫刻」では石黒光二さんの「久遠」かなぁ、僕の好みは。
 全体では「洋画」の李 暁剛(り しゃおがん)さん作「祭」がピカイチでした。 苗族の少女を描いたものですが、高い精神性すら感じます。 この作品を見られただけで来た甲斐があったと思います。

 きょうは焦げ茶地に茶縞のウールに薄赤半衿、辛子の角帯に焦茶の袴、茶色の足袋です。
 あれから2年が経ちました。 事件は未解決です。
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2011年4月26日(火)  No.2847

はやぶさ〜感動のかけらを探して〜
 あの「はやぶさ」が砺波市に来る!!というので、となみチューリップフェアに行くことにしました、10数年ぶりです。
 大混雑を予想していのですが、平日の朝ということもあって待たずに入れます。 5分のビデオで予習した後、はやぶさカプセルとご対面。

 大感動〜〜〜! ・・・する予定…だったんですが、意外に冷めてました、僕。

 アレレ?こんなハズじゃ…。

 しばらく会場をさまよって “ カンドーのカケラ ” を探してみましたが、逆にどんどん冷静になっていく自分に気がつきました。

 チューリップを眺めながら、つらつらと考えます。
「感動したかっただけじゃないのか?」
「はやぶさ帰還時を思い出したかった?」
「3・11以降、不感症になってる?」

 否、3・11から僕を支配する諦念観から脱したかったのかも。

 きょうは茶の紬に茶色の半衿、黒緑の角帯に黒斑の袴、黒地の小紋足袋です。
2011年4月25日(月)  No.2846

治五右衛門塗 球筆
 城端蒔絵16世、小原好喬さんが漆塗りのボールペンを3本製作してくれました(写真をクリックすると拡大)。
 手描きの漆絵(うるしえ)『紅葉』と栃材の杢目が美しい拭漆(ふきうるし)の無地(BrownとBlack)です。

 とても若い小原さんですが、祭屋台等製作修理技術者会会員に認定され、城端の曳山修理もしている実力者です。
 和装小物も手がけているので、城端蒔絵の可能性を広げてくれると確信しています。 楽しみです。

 拙い写真では美しさをお伝えできません、店に展示していますので、手に取ってご覧ください。 持ち歩ける治五右衛門塗ですよ。

 きょうは茶縞ウールの下にスタンドカラーシャツ、黒緑の角帯に帆布の袴、茶色に染めたタビックスです。
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2011年4月24日(日)  No.2845

八掛別染め
 着物の楽しみ方はいろいろありますが、やはり色合わせの妙が一番ではないでしょうか?
 帯締め帯揚げなどの小物は言うに及ばず、小紋や紬では裏地の八掛(はっかけ)にどんな色をもってくるかがお洒落の決め手になったりします。

 何十色もある見本帳に適品が無い場合、八掛を染めに出すこともままあります。
 「色帳の何番」と指定することもあれば、共色(ともいろ)指定の場合は微妙な加減を損なわぬよう生地見本をつけることも多いです。

 巻いた反物の一番根元(仕立に使えない部分)を少し切り取り送ります(写真をクリックすると拡大)。
 染め師はこの見本を見ながら染料を調合し、ピッタリの色に染めるんです。 まさに職人芸ですね。

 きょうはグレー縞の伊勢木綿に黒の半衿、黒緑の角帯に灰黒の袴、黒地のタビックスです。
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2011年4月23日(土)  No.2844

バイクコート
 春になり本格的なバイクシーズン…のハズですが、天候不順でなかなか乗れません。 晴れのち雨の予報が多く、どうしても搭乗をためらってしまいます。
 雨の中バイクに乗るのはあまり楽しくないし、独自のレイン装備をしても風に弱いので困ってたんです。

 そんなとき、自転車通学用グッズで優れものを見つけました、巨大なレインウェアです。 ELですからエクストラロングでしょうか、対応身長185センチ!。
 前と裾が2段ジッパーになっていて雨風が進入しにくいし、袖口もマジックテープですぼめられます。 フードが外せるし、ムレにくいように背中に切り替えがあります。 なにより嬉しかったのはウェスト部分に紐が通っていてバタつかぬように縛れるんです。
 「これだ!」と小さくガッツポーズしちゃいました。 子どもはMサイズなので「本当にこれでいいんですか?」と何度も確認されたそうですが…。

 手に入れたらさっそく試験走行(写真をクリックすると拡大)。 さすがEL、笑ってしまうくらい大きいです。 見た目はアレですが、ひらひらせず、実用性は抜群です。
 今度は雨天でのテストが楽しみになってきました。

 きょうは茶に白縞の入った木綿に薄赤細縞の半襟、黒緑の角帯に焦げ茶の袴、柄のタビックスです。
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2011年4月22日(金)  No.2843

雀のお宿作戦3 〜椿撩乱〜
 パティオの「雀のお宿」作戦継続中です。
 下にヒマワリの種殻が散ってるところを見れば、どうやら3階の “ 撒き餌 ” には食らいついている様子…。

 もう一息だ…と、人工物をできるだけ排除した自然なカンジに仕上げることにします。
 花咲く椿を持ってきて、鳥の目にも鮮やかな(?)中庭づくりをしました。

 これだけやったらそろそろ…と期待しちゃいますが、鳥からすれば “ 罠 ” に見えないことも無いですね。
 まぁ、でも人間からみれば、きれいな庭にはなったので “ ヨシ ” としましょう。

 きょうは白茶の木綿に朱色の半衿、芥子の角帯に茶色の袴、縞のタビックスです。
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2011年4月21日(木)  No.2842

葉わさびの調理法
 大量にセンナ(葉わさび)を頂戴しました。 これが辛くなるorならないは調理法にかかってます。
 昨年のは微妙に違ってたようなので、 修正版を…。

(1)適度な大きさに手でちぎる(金属包丁はNG)
(2)鍋に水をいれセンナを投じる
(3)火にかけ72℃まで水温が上昇したらザルで湯切り
(4)水をよく切って密封容器へいれ、周囲を氷水等で冷やす
(5)辛みが飛ばないよう冷蔵庫で保存

 今年はうまくいきました。 フタを開けると、ツーンとわさびの匂いがします。
 ダシ醤油をちょっと垂らして、ご飯のおともに…。

 きょうは青縞ウールに焦茶の半衿、黒裂織の角帯に灰黒の袴、グレーの足袋です、
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2011年4月20日(水)  No.2841

上村松園or松篁?
 富山市の用事ついでに「日本画三世代 上村松園・松篁・淳之 展」を見に富山県水墨美術館へ。 松園さんは見たことありますが、三代揃って…は初めてです。

 まず初っぱなの「人生の花」(松園)で足が止まりました。 見事です、構図も技法も完成されてると感じます。
 松園さんは着物ファンにはたまらなく嬉しい絵を描く人ですね、このとき僕は満面の笑みを浮かべていたことでしょう。
 しかし奇麗で毒の無い作品を時代順に眺めていくと、「この女性はなにを描きたかったのだろう?」と次第に疑問を抱き始めました。 作品から作家の魂が垣間みられないのです。

 このモヤッとした気分を吹き飛ばしたのが「花がたみ」と「焔」(残念ながら模写)でした。
 この2作品は凄い。 表面だけをとりつくろってきた商業絵画とは決別し、内面をさらけだす覚悟をした画家の決意を見た気がします。
 国立博物館にあるという「焔」の実物をぜひとも見たくなりました。


 次の間では松篁さんの「金魚」に釘付けです。 この技術は凄いなぁ…、鳥肌が立つレベル…。
 続いて淳之さんを見て、また松園さんに戻り…を繰り返してるうちに、あることに気がつきました。
 「花がたみ」「焔」以降、松園さんの絵のタッチが変わるんです。 緻密さが増し、人物の顔(特に目)が変わってます。

 なんで?? ブレイクスルーした?
 ん〜、でも僕は松園さんは二作品で燃え尽きてしまったような感じを受けてます、後の作品は…(すご〜く言いにくいんですが…)別の人が描いたような…。
 じゃぁ誰が?? ・・・・・・・松篁さんではないでしょうか。
 母の作風を熟知し技術も完璧…、しかしながら松園以外の「美人画」を世に出すわけにはいかない。 しかし市場は売れる美人画を求めている…。


 ここで書いたことは、僕の邪推かもしれません、いやきっとそうでしょうし、そうあって欲しいと願ってます。
 でもどうしても気になる方は、松園さん晩年の2作品「美人納涼図」と「蛍」を見比べてください。 きっとなにかを感じるはずです。
 根を詰めて描く緻密な日本画は、若くないと描けないのかもしれません。 技術も才能もありながら、市場関係者が求める絵ではないために世に出るのが遅れた(?)松篁さんに(失礼ながら)同情します。


 ちょっと悲しい気分になりながら、偶然立ち寄った護国神社境内のしだれ桜が見事で気持ちが安らぎました。 二日続けて花見ですね(右写真をクリックすると拡大)。
 きょうはグレー縞の伊勢木綿に黒タートルネック、黒緑の角帯に黒斑の袴、黒地にグレー小紋柄の足袋です。
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2011年4月19日(火)  No.2840

向野の桜ベストアングル?
 しだれ桜まつりも終わったも終わった月曜の定休日ですが、午後から会議が入っていてあまりゆっくりできません。
 しかし「桜の季節がそろそろ終わってしまう」と、バイクに跨がり向野の桜を見てきました。 この桜は色が濃いので好きなんです。

 この冬の大雪で枝が一本折れてはいるのですが、見事な花を咲かせています。
 久しぶりに下に降りてみました(左写真)。 遠く離れて眺めるのも良いのですが、木の下に入ると迫力が違いますね。

 付近を散策して、自分なりのベストスポットを見つけました、向野端の下です(右写真をクリックすると拡大)。
 打尾川(左)と山田川(右)とが合流し、左に袴腰山、右には向野の桜を見ることができます。 絶景なのでしばらく見とれていました。

 きょうは茶地に朱縞のウールにくすんだ赤の半衿、黒緑の角帯に帆布の袴、茶色に染めたタビックスです。
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2011年4月18日(月)  No.2839

第一回キモノでジャックin富山
 城端しだれ桜まつり最終日の今日、記念すべき越中ジャック「キモノでジャックin城端」初開催!! 幸運なことに糸桜も開花し、天候にも恵まれ、絶好のキモノ日和です。
 午後1時集合ですが、どれくらいの人が集まるのか不安でドキドキで、スタッフの越中ジャック1〜3号は早くから善徳寺山門あたりをウロウロ…。

 最初に来てくださったのが、石川ジャックの5名様、遠いところをありがとうございます。 そのうち地元城端の方々が三々五々集まり、さらに七尾や富山市内からも…。 ウレシーー

 着物姿の商工会女性部のメンバーも混ざって集合写真をパチリ! 城端散策に向います(写真をクリックすると拡大)。
 すでにここでグループは小分けになり、善徳寺での催しを楽しむ方や姫物語の世話をする人など…、いかにも自由なキモノジャックらしい…。 コースを半分ほど巡ったところで途中参加もあり、かなり華やかな集団となりました。

 小一時間で別院まで戻ってきて、最後は式台門前で「ジャックだぁ〜」
 ほんと楽しい一日でした。 次の越中ジャックはどこがいいですかね〜。 やっぱ県都富山市かなぁ…。
 きょうは茶に白線の入った厚手木綿に赤地に白縞の半衿、黒の裂織角帯に焦茶の袴、茶色の足袋です。←う〜ん、普段と変わらない…。

※越中ジャック3号がustreamに動画をアップしてるのでご覧ください。
☆キモノでジャックin城端」の詳しいことは近日中に公式サイト「キモノでジャックin越中」に掲載します。
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2011年4月17日(日)  No.2838

キラキラブローチづくり
 城端しだれ桜まつりメイン開催日の初日。 当店では「ファスナーで作るキラキラブローチ」作り教室を開催しました。

 善徳寺のしだれ桜は咲いたけど、きょうは生憎の雨模様…。 どんなることかと心配してましたが、開始と同時に次々とお客様がお越しになり、一時は10人を超えイスが足りないほどに。 ありがとうございます。
 一つ300円(2つで500円)ですが、ほとんどの方が2つ、さらにお土産用(?)にファスナーを持ち帰る方が続出し、100個用意したファスナーが足りなくなるかも…と、嬉しい心配までしちゃいました。
 縫い方や形づくりで二つと同じものはできないこのブローチ、子どもたちも大喜びだったようです。

 YouTubeに丹羽先生のあざやかな手際をアップしましたのでごらんください。
 きょうは白茶にネップの入った木綿に朱色の半衿、茶縞の角帯に帆布の袴、柄のタビックスです。
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2011年4月16日(土)  No.2837

桜の元で雅楽を
 式台門の糸ざくらがついに咲きました(左写真をクリックすると拡大)。 現在三分咲きですが、土日には見ごろになると思います。
 京都の圓山公園から移植した枝垂桜はまだ蕾ですが、長期間楽しめると思えばいいですよね。

 夕方、雅城会有志が桜の前で雅楽を披露するというので拝見しました。
 満開の出丸桜の下で東山を背景に演奏する雅楽は美しい…。 みなさまにも味わっていただきたく越天楽をムービーで撮ってきました。 YouTubeでごらんください

 いよいよしだれ桜まつり本番です。 日曜は晴れそうなので、キモノでジャックしませんか?
 きょうはグレーと黒縞の伊勢木綿に灰色の角帯、灰黒の袴に黒のタビックスです。
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2011年4月15日(金)  No.2836

善徳寺 書画展
 城端しだれ桜まつり特別展示「善徳寺 書画展」を見せていただきました。
 しだれ桜まつり期間中、定時(10時、11時、13時、14時半、15時半)に開催されていて、拝観志は500円です(解説付)。

 まず目に入るのは岸派の三世;岸慶(がんけい)が描いた「竜虎図屏風」
 架空の生き物「竜」はもちろん、江戸時代は「虎」も実際に見ることができないのに、どうやってこのような迫力のある虎が描けたかというと・・・・解説をお聞きください。
 狩野探幽の掛け軸も見応えあります。「文殊」さまの姿は畏敬の念を覚えるほど。 力量のある作家は凄い。

 今年の目玉は…寺宝「親鸞聖人直筆の唯信鈔断簡」でしょうか。
 親鸞上人が先輩の聖覚法印が記した唯信鈔(ゆいしんしょう)を書写したもので、門弟の為にカタカナを多用し、漢字にはふりがなをふってあります。 保存状態もよく、ガラスを通さずに至近距離で眺められる今回の展示はまたとない機会です。

 いま紹介した書画は七月の虫干法会には展示されません。 正真正銘の特別展示ですのでお見逃しなく。

 ようやく式台の枝垂桜が咲き始めました(写真は式台から愛でた糸桜)。 週末に間に合いそうです、よかった。
 きょうは茶に朱縞ウールに朱赤の半衿、辛子の角帯に焦茶の袴、黒の足袋です。
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2011年4月14日(木)  No.2835

温かいお金「漱石くん2世」
 初代漱石くんは順調に南砺市民ブロガーの間を巡っているようです。
 しかし、ある特定のグループだけでなく、市内全域を巡るのが「南砺市地域通貨」であるハズ。
 …ということで、夏目漱石の千円札を透明封筒に入れ、メモを加えた「漱石くん2世」を試験的に作ってみました(写真をクリックすると拡大)。

ーーーーーここからーーーーーーーーー
南砺市地域通貨「漱石くん」

漱石くんは「温かいお金」です。 できれば南砺市内でご利用ください。
漱石くんが市内をぐるぐると巡ることで 人と人との交流が生まれ、南砺市が元気になります。

お手元に届いた日付などをご記入いただけると楽しいデス。
ーーーーーここまでーーーーーーーーー

 日付欄があるので、イニシャルなどを書き込んでもらえたら、人から人へ手渡しされた様子がわかって嬉しいかも…。
 さらに、しずくちゃんとつくばねさんのメッセージカードを同封しました。 用途は未定ですが楽しい活用法があるかもしれません。

 もしお手元に「漱石くん2世」が届いたら、すぐに銀行に持っていかずにどこかでご利用ください。
 別にお店じゃなくてもいいんです、普通の千円紙幣として市民の間をぐるぐる旅するだけで、南砺市が活性化するし、漱石くんを介して人と人との繋がりを確認できます。 構えずにお気楽にどうぞ!

 きょうは青縞ウールに黒半衿、黒緑の角帯に黒斑の袴、灰色の足袋です。
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2011年4月13日(水)  No.2834

ミツマタの匂い
 お客様が花の咲いたミツマタを持ってきてくださいました。 その名の通り3つに分岐した枝先に、鞠のような球状に朱色の小花をつけています(写真をクリックすると拡大)。 花瓶に挿して店に飾っておきました。

 すると翌朝、店内どころか2階にまで、菊に似た(?)いい香りが漂い始めてます。 これがミツマタの匂いなのですね、大好きかも…。
 きょうは茶縞ウールにスタンドカラーシャツ、辛子の角帯に茶色の袴、縞のタビックスで書生風?
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2011年4月12日(火)  No.2833

桜前線が城端に到達
 じょうはな座で「桜」を題材にした作品を展示します(4/17まで)。
 南砺写真協会、城端俳句会、城端短歌会、それぞれの作品を一同に集めました。 右写真は桜の短歌を展示したコーナーです(写真をクリックすると拡大)。
 ひとつひとつ見て回ると趣きがあってなかなか楽しいです。 朝10時から夕方6時まで開館してるのでお気軽にお立ち寄りください。

 一輪だったパティオの梅の花が、満開になりました(左写真をクリックすると拡大)。
 城端市街地の桜もちらほら咲き始めています。 17日のキモノでジャックin城端にギリギリ間に合いそうです。
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2011年4月11日(月)  No.2832

城端をキモノでジャックせよ!
 4月17日しだれ桜まつり最終日の13時に「キモノでジャックin城端」を開催します。 着物姿で城端市街地を埋め尽くしちゃおうという企画です。
 集合場所は善徳寺山門下(左写真)、街なかをゆるゆると小一時間ほど周遊し、最終目的地は糸桜の咲く式台門(右写真)。

 キモノジャックはゆる〜いイベントなので、途中離脱もOK! ツイッターで現在位置を発信するので途中参加も歓迎です。
 「歩くのはちょっと…」という方は、式台で呈茶をいただくもよし、13時半からの「着物でアコースティックライブ」(by林道美有紀さん)を聴くもよし、お好きなようにお楽しみください。

 天気も良いので花見がてら予定コースの下見をしました。 みどころたっぷりな城端ですが、着物で歩くということを考慮して、無理をせず巡ろうと思います。
 昨日の金沢兼六園ジャックの大成功をみて、城端ジャックもかなり楽しみになってきました。 気後れなさらずに、お一人でも、グループでもご参加ください。

 きょうは茶地に白縞の木綿に焦茶の半衿、黒緑の角帯に黒茶の袴、柄のタビックスです。
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2011年4月10日(日)  No.2831

兼六園をきもので埋め尽くせ!
 きょうは記念すべき第1回石川ジャック。 プレジャックが最高に楽しかったので、越中ジャック1号さんと参加しました。
 集合場所は兼六園の前田利家像前…のトイレ(雨だったから)。
 天気が悪いので、参加少ないかも…と心配してたんですが、来るわ来るわ、続々と着物姿の女性が傘をさして集まってきます。 さらに今回はキモノ男子軍団も大量に!

 前回にお会いした方も初対面の方も不思議なことにあっという間に打ち解けて、和気あいあいと兼六園を散策します。
 ゆるいしばりのキモノジャックらしく、着姿に統一感は無く、正統派小紋あり、アンティーク着物あり、紬あり、ドレスダウンでパンプス履きあり…。 かなり雑多な集団でしたが、きもの好きという点では一致しています。

 桜が開花した無料開放日ということもあって、兼六園はかなりの人出でしたが、衆目を集めるという意味では広い兼六園をキモノジャックできたと思います。
 最後に何人いるか1.2.3.4…と番号を数えたら、50人いました。 すごいぞ金沢ジャック、壮観でしょ(右写真をクリックすると拡大)

 その場で4月17日(日)13時から初の越中ジャック「キモノでジャックin城端」を告知し、フライヤーを配らせていただきました。
 第一回とやまキモノジャックについてはこちらをご覧ください。 ツイッターでも新しい情報を発信しています。
 富山県民だけじゃなく、石川など近隣からも沢山お越しくださいますように。 お一人でも気後れせずにどうぞ!楽しいですよ。

 きょうは白茶にネップの入った木綿に朱色の半衿、茶と黒の縞角帯に帆布の袴、茶色の足袋に玉子色のストールです。
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2011年4月9日(土)  No.2830

高校入学式
 娘の入学式に出かけました。 あいにくの雨模様は残念でしたが、校内の桜がピッタリ開花し(写真をクリックすると拡大)、あたかも祝ってくれてるようです。

 小学校の入学式はほとんどのお母様が和装ですが、中学校ではぐっと減ります。
 我が子の晴れがましい席なのだから、略式のスーツよりも、訪問着や付下、色無地などの和装がしっくりくると思うのですが…。
 高校はどうだろう?ゼロかも…と懸念していましたが、数名の姿をお見かけしました。 いいもんですね、入学式の着物姿。

 僕は媚茶の御召に芝翫茶の半衿、黄金の角帯に薄緑の袴、海松色の羽織に茶と緑の羽織紐にしました。
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2011年4月8日(金)  No.2829

米寿記念日本画展
 城端在住の森井信一さんの日本画展がじょうはな織館で開催されているので拝見させていただきました(4/24まで)。
 森井さんは定年後の趣味に日本画を始められ、故 齋藤清策先生の日本画教室で習ったそうです。 それから25年余、今年米寿を迎え記念の個展を開催されました。

 織館ぎゃらりーに展示されてるのは13点、大作揃いです(写真をクリックすると拡大)。
 ご本人がおられたので、日本画の技法や苦労話などいっぱい聞かせていただきました。 勉強になります。

 定年後の趣味に日本画かぁ…いいですね。 森井さんはハツラツとしておられ、とてもそんな御歳には見えません。
 生涯学習がいかに大切かを知った一日でした。

 きょうは青縞ウールに黒半衿、黒緑の角帯に黒斑の袴、黒地のタビックスです。
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2011年4月7日(木)  No.2828

いまさらWindows95
 探していたノートパソコンが手に入りました、東芝 DynaBook Satellite 315CDSです。 発売当初の価格328,000円がわずか1,000円ポッキリ、安い!
 前のThinkPad 365Xより一回り大きくなってしまいましたが、CDドライブとwindows95がついてます(写真をクリックすると拡大)。

 MS-DOSのソフト(The CARD5)しか使わないのでwinは必要ありませんが、MS-DOSだとコンフィグの設定に時間がかかりそう…。
 初のWindowsマシンにドギマギしながらも、試しにDOS窓からCARD5を起動してみると…あっさり使えました。
 メインメモリも600kぐらい空いてるのでバンバンです。 起動に時間がかかるのが難点ですが、しばらくこの方法を使おうと思ってます。

 ただ、DOS窓からのパスを通す方法がわからない…、autoexec.batファイルにはそれらしい記述は無いし…。 DOSプロンプトから毎回コマンド入力するのはかなり面倒くさいです。
 どなたか詳しい方おられませんか?

 きょうは茶地に白縞の木綿に焦茶の半衿、カラシの角帯に帆布の袴、柄のタビックスです。
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2011年4月6日(水)  No.2827

花いろチャリティー
 城端のアニメ制作会社P.A.worksの最新作「花咲くいろは」がオンエアされました。 同社が原案から手がけた初の完全オリジナル作品です。

 舞台は北陸のとある温泉町、高校生の主人公は祖母が経営する老舗旅館に住み込んで働くことになり…って書くと昔懐かし「細うで繁盛記」みたいですね。
 一話しか見てないので今後の展開は不明ですが、面白くなりそうです。 主役がポジティブシンキングなのが、すっごく良いですよね。

 ところで、この温泉旅館・喜翆荘ってどこかで見たことあるような…。 ひょっとして湯涌温泉の今は無き白雲楼ホテル?
 若いときに一度だけ泊まったことがあります。 友人たちは金沢市内に飲みに出ましたが、僕はせっかくだから宿の雰囲気を楽しもうと一人で本を読んでました。 仲居さんが心配してくださったことを思い出します。 格式のある良い宿でした。


 今週末[4月9日(土)11時〜12時半]じょうはな座で東日本大震災からの復興を願ったチャリティが開催されます。
 「true tearsと花咲くいろはを合体させたオリジナルクリアファイル」と「花いろ番宣ポスター」を提供して義援金を募るのだそうです。
 ファンならずとも行かなくっちゃ!

 きょうは茶地に朱縞のウールにグレーの半衿、辛子の半衿に焦茶の袴、黒繻子の足袋です。
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2011年4月5日(火)  No.2826

ナント、ガッツリマルカジリ
 南砺市商工会青年部が地元の魅力を発信するためのパンフレットを作成しました、その名も「ナント、ガッツリマルカジリ」(写真をクリックすると拡大)。

 各地域の地元青年部員が足で調べたオススメ回遊プランが掲載されてます。 普通の観光マップと違って地元への愛が感じられ、とても面白い。

 例えば城端は…JR城端駅→坂の町城端らしい桜坂→絵に描いたようなノコギリ屋根の日本抵抗器工場恋のパワースポット ツクバネ山を望む坡場じょうはな織館→です。

 他地域のルートもなかなかのもの。
 時間をつくって巡ってみたい…ところですが…晴れた定休日にもかかわらず、一歩も外に出られず家にいます。 「休日なのにストレス溜めてど〜する」と自問しつつ…。
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2011年4月4日(月)  No.2825

長崎のあご醤油
 「おいしいよ」と長崎の「あごしょうゆ」をいただきました。
 あごというのはトビウオのことだそうで、アゴだしに昆布だしを加えた醤油です。 ちょっと舐めてみると富山と同じく甘口で、ほんのりダシの香りがします。

 「煮ても、焼いても、刺身にもいけるよ」ということでしたので、さっそく刺身に使ってみると…ウマイ!
 日本の食文化は奥深いなぁ…。
 狭いようで広い、だけど離れているようでどこか繋がってる、不思議の国日本…。

 きょうは白茶の木綿に焦茶の半衿、茶と黒の縞角帯に茶色の袴、柄のタビックスです。
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2011年4月3日(日)  No.2824

じょうはな絹のれん
 今年の今年の城端しだれ桜まつりのコンセプトは「のれんと着物」です。
 着物はお姫様体験できる「恋する城端 姫物語」と富山県初開催の「キモノでジャックin城端」で楽しめます。 いまからでも参加OKですのでお気軽にどうぞ。

 そして市街地ではじょうはな織館で手織りした絹のれんを吊るします。 一つ一つの店に合わせたオリジナル暖簾、絹織物のまち城端にふさわしいと思いませんか。

 当店には優しい色合いの暖色系のものが届きました、さっそくつづらこみちに吊るしてます。
 右写真でおわかりのように、様々な糸を織り込んだ複雑な色合いですので、できれば直接ご覧ください。

 なお平成23年度の城端しだれ桜まつりのビラ(PDFファイル)はこちらをクリックしてください。
 きょうは青縞ウールに黒半衿、黒緑の角帯に灰黒の袴、黒地に絞ったタビックスです。
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2011年4月2日(土)  No.2823

梅一輪
 鳥招きにとパティオに挿しておいた梅が花をつけました(写真をクリックすると拡大)。
 寒い日々が続いていますが、もうそんな時季なんですね。

 数ある花の中で梅が一番好きです。 凛とした枝に優しい花をつけるから。
 東日本大震災以降に増えた「…ねばならない」「我々(日本国民)は…」 式の、上から目線の強い発言は無辜の人々をとてもとても傷つけていることに気づいて欲しい。
 強い立場にある人こそ、心の中に優しさを持つことが必要だと思います。

 統一地方選挙が始まりました。
 拡声器で名前を連呼するだけではなく、どうやったら候補者の想いが有権者に届くか、智慧を絞って真剣に考えて欲しいと願います。
 選挙は戦いではなく、有権者の付託を集める活動だということをお忘れなく。

 きょうはグレー縞の伊勢木綿にグレー織の半衿、薄緑の角帯に黒斑の袴、グレーの足袋です。
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2011年4月1日(金)  No.2822

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