「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2005年6月

じょうはな座の柿落とし
 こけら落とし迄あと2ヶ月を切った「じょうはな座」の全容が見えてきました(左写真)。 歌舞伎座の雰囲気を持つ重厚な感じですね。地方には勿体ないくらいカモ…。
 8月27日の柿おとし公演は歌舞伎界の人間国宝中村富十郎さんの出演が決まっています。 演目は三番叟(さんばそう)とか…、楽しみですね。
 看板の書体は岩田県議(前町長)の揮毫によるもので、右写真左上の文字になる予定です。
 きょうは白地の久留米絣にシケ引きの兵児帯を固く結わえて、腰板無しの薄茶の木綿袴です。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月30日(木)  No.695

住民が動いてこそ 本当のまちづくり
 「じょうはな線を楽しもう。」のポスター(ここをクリック)を作りました。 あす町内各所に貼りだします。
 このイベントはJR城端線の活性化協議、およびRACDA高岡のみなさんとのまちづくりの情報交換が主眼ですが、もう一つ狙いがあります。
「まちづくりを行政や関係団体だけに任せず、そこに住む住民の自発的な活動にゆだねる」きっかけになれば…と考えています。 つまり「城端に住みながら団体に属してないため、まちづくりに関わって来なかった方々の呼び水」にならないかと夢想します。 といってもお固いイベントではないのでご心配なく…。
 参加資格は特にありません、どなたでもご参加ください。 お問い合わせは きよべ(0763-62-0227)まで。
 きょうは紺のコサシルクに縞の半衿、辛子の角帯に薄緑の袴。
 店先に風鈴を吊るしました。 微風でもチリリンと涼やかな音色がします。 心地よいですね。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月29日(水)  No.694

クマが出たぁ!
 隣の福光だけではなく、城端の山間部でも熊が目撃されました。 国道304号線と縄ヶ池方面への道路(現在土砂崩れにより封鎖中)との分岐点付近です。 小学校に出かけて対応策を協議し、今回は書面にて保護者に注意を喚起することにしました。
 しかしもっと迅速な連絡網が必要とされているので、早急に策を練ることにします。
 ようやく梅雨入りしたと思ったら大雨警報がでる始末。・・・極端です。 
 さて、店頭に浴衣が出そろいました、男女とも沢山揃ってますのでどうぞご覧になっていってください。 帯も色・柄・素材多種あります。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月28日(火)  No.693

巾着を縫う
 いつも袴に巾着をぶら下げています。 収納力が大きいし、なにかと便利なんです。 一年前にテキトーに作った巾着(右側)に穴があいたので(紐の付け根が破れています)、新しく作り直すことにしました。
 今度は前回の反省をふまえて、袷でかつ紐の付け方を工夫しました。 相変わらず、しるしもマチバリもなしに、ミシンでダダーッっと縫い上げるとあっという間に完成(左側)です。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月27日(月)  No.692

救急講習会
 城端小学校PTAで救急講習会を開催しました。 例年このテの講習会は集まりが悪いのですが、今回は沢山の参加がありました。
1,救助の方法
2,応急処置の仕方
3,心肺蘇生の方法、実技
 いつもは淡々とコトが進むのですが、今回は違います。 城端消防から来られたイケメン講師3人衆が面白く、笑いながら学べました。 僕も調子に乗っていろんなことを質問してみました。「酒臭い息で人工呼吸してもいいか?」「鼻にピアスしてる時はどうやって押さえればいいか?」・・・すみません。
 最後に心停止状態で使用するというAED(自動体外式除細動器)のデモもあって、ハイテクぶりに頼もしさよりも近未来の怖さを感じました。 マシンが人間に指令を出すロボコップの世界みたいです。 でも突然死から救うには有効な機器で、導入がすすめらています。
 以前受けた救急講習会は大人の人形を相手に練習しましたが、今回は小児の人形もあってとても勉強になったと思います。 ただ、子どもの人形は見てるだけで悲しくなります。 本当の事故に遭わないように願うだけです。
 きょうは片貝木綿に焦茶の半衿、ギャルソンエプロン姿。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月26日(日)  No.691

図工の時間
 ピタゴラスイッチってご存知ですか? 大人でもハマってるひと(僕です)が沢山いる、NHK教育テレビの人気番組です。
 土曜日の午後、一人ポツンと残されていた次男とピタゴラそうち(装置)を作ってみました。
 あり合わせの材料を組み合わせ、子どもに考えさせ、できるレベルで切り貼りさせます。 試行錯誤の末上手く動いたときは親子で「ヤッターッ」と叫んでました。 楽しいですよ〜。 記念に完成ムービーをアップしておきます。
 今日の最高気温はなんと35.9℃! いきなり真夏ですか? 辛子のコサシルクに福光麻の生成りの半衿、ギャルソンエプロン
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月25日(土)  No.690

探してください四ツ葉のクローバー
 四ツ葉のクローバーがしあわせを呼ぶというのは何故でしょうか? 理由は知らなくても、なぜか探してしまいますね。
 店横の駐車場の片隅でも偶然みつけることができました。 あなたは見つけられますか?(写真をクリックすると拡大します)
 きょうはグレーのサマーウールに縞の半衿、緑の絽の角帯に黒い絽の袴。 風通し抜群の盛夏のきものです。
2005年6月24日(金)  No.689

完結した町
 少し狭くなりましたが、城端にぎわい館じゃんとこいでは様々な企画展示をしています。 今回は「太田陽子の布あそび」、布を使った小物展を開催しています(7/10まで)。 今後もいろいろな企画でまちなかに人を呼び戻す努力を致します。
 NHKのクローズアップ現代「街中に人は呼び戻せるか」でコンパクトシティを紹介していました。 郊外商業地のみが発展し中心市街地が衰退することは、まちのアイデンティティ消失につながります。
 砺波扇状地の付け根にある城端は20年くらい前までは「完結した町」でした。 すなわちすべて地元で事足りる「歩いて暮らせる町」だったのです。 時が流れ、職場が他市町村になり、日用品や買い回り品も町外で求める方が増えてきました。 役場や病院も市街地から遠くなってます。
 どうしたら人がまちに戻ってくるのでしょうか? 寺内町である城端は善徳寺の隆盛が鍵なのですが、他のさまざまな切り口の仕掛けが必要だと考えています。
 きょうは緑のコサシルクに生成りの半衿、辛子の角帯に薄緑の木綿袴。 男のおはしょりをしてるので、涼しいです。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月23日(木)  No.688

作務衣+腰巻=膝丈の着物
 以前「作務衣+袴=剣道着」の式(?)を発表しましたが、袴の横から足が見えるので何か穿かないと見苦しいのが欠点でした。 しかも今日も30℃近い暑さになりそうです。 涼しく過ごしたいと考え、作務衣の上だけ着ることにしました。
 で、どうしたかというと…そこらに有ったテキトーな生地を膝丈のスカートのように巻き腰紐で止めます。 この上から作務衣を着ると、あたかも丈の短い着物のようです。 裂織りの角帯を浪人結びにして、草木染め木綿袴を穿いています。
 輪島から市川散人さんのお知り合いが城端線に乗って尋ねて来られました。 新しい出会いに感謝してます。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月22日(水)  No.687

100万人のキャンドルナイト in 城端にしまち
 「100万人のキャンドルナイト」ってご存知でしょうか? 夏至と冬至の夜8時から10時まで、電気を消してローソクのあかりでスローな雰囲気を楽しむイベントです。
 『○○をしましょう!』という強制モードではなく、家族で語り合ったり、子どもに絵本を読んであげたり、ゆっくり食事をしたりetc.…と思い思いの楽しみ方があります。
 にしまち商店会ではお客様に事前にミニキャンドルをお配りし、21日の夏至には『ワインとチーズとフルートアンサンブルで「スローな」ひととき』を開催しました。 共催は商工会とマニランドIMAIさんです。 初めてのことだし、準備期間も短く心配したのですが、会場となった城端にぎわい館じゃんとこいはちょうど良い賑わいです。
 ほどよい灯りの中で聴く、フルート四重奏「franc franc(フラン・フラン)」の演奏はとても美しかったです。 スローライフっていいですね。
 きょうは麻の小千谷に茶色の半衿、黒の角帯に、黒の絽袴です。 風がバンバン通るので涼しい〜。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月21日(火)  No.686

「白と黒のかたち」
 じょうはな織館1Fぎゃらりーで "金 京徳 陶展  〜白と黒のかたち〜 " が始まりました。(6月30日まで)
 金 京(キム・キョントク)さんは韓国の陶芸家で現在は南砺市井波で創作活動を続けています。 そっと手に取ってみましたが、質感が良く使い勝手もよさそうです。 お値段もまずまず…というところでしょうか。
 夜は商店会の総会。 今井良一理事長がお亡くなりになったので、今井 寛新理事長を選任しました。 その後の懇親会はかなり盛り上がり、突っ込んだ話ができて良かったです。
 きょうは辛子のコサシルクに、裂織りの角帯をへたれ結びにして、腰板無しの木綿袴です。 気温は30℃!真夏日ででした。 梅雨を通り越して夏模様です。 これからも好天が続くので、涼感のあるきものを準備しなくては…。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月20日(月)  No.685

昔の城端の姿は?
 曳山祭には毎年いろんな方がお越しになります。 なかでも大阪芸大の西岡陽子教授(民俗学)と大阪教育大の碓田智子助教授(住居学)は曳山祭を何年も続けて研究対象に選んでくださってます。 今年の庵連合会長をつとめたことで、お二人とお話しする機会をいただきました。
 「日本中に神様宿はあるけれど、三間続きの空間でこんなにすっきり見せるのは城端くらいではないでしょうか。 御神像の前は花と唐子ぐらいで、あまり物を置かないし…。 独特の空間です。 普通は道路に面したひと間を利用し、御神像の後ろに屏風をたててあります。 いつごろからこんな飾り付けになったのか興味があります」とおっしゃってました。
 また「邦楽を少しでもかじったことのある方は(祭を)絶賛してます。 普通の方に魅力をいかにして伝えるかが大事でしょうね」 「所望宿に座ってみないと、庵唄の良さがわからない(宿に向かって神経を集中して演奏するため)」 所望宿がこれ以上増やせないことを伝えると「黒川能のように限定にするといいのでは」とアドバイスを戴きました。 日本中を巡ってる方のご意見なのでとても参考になります。
 祭の運営や若連中減少に伴う諸問題についてお伝えした後、戦前の城端の町並についての話しになりました。 「あいにく写真はもってませんが昔の地図ならありますよ」と言うと興味をお持ちになり写真のように検証作業を…。 城端城の場所を探すプロジェクトは頓挫してますが、ワイフワークにしたいなぁ…。
 きょうは縞の片貝木綿に焦茶の半衿、灰黒の袴です。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月19日(日)  No.684

「じょうはな線を楽しもう。」
 路面電車と都市の未来を考える会・RACDA高岡というグループがあります。 縁あって「城端線を仲立ちにした、まちづくり(情報)交流会ができないか?」ということになり店で打ち合わせをしました。
 年々利用者が減っているJR城端線。終着駅として賑わった城端駅もかつての賑わいはありません。 一方、存続が危ぶまれていた高岡の万葉線は、市と市民の活動で復活を遂げました。 その中心にあったRACDA高岡では、万葉線存続運動だけではなく、積極的なまちづくり活動の実践を始めています。
 RACDA高岡のメンバーを城端へ招き、お互いに情報交換するイベント『じょうはな線を楽しもう。』を企画しました。 城端線を仲立ちとして、自分たちの住む地域に対してさまざまなアイディアが出る会にしたいと考えます。
▼開催日時 7月10日(日曜日)16:30〜 詳細はこちらをごらんください
 参加資格はありません。 どなたでもご自由にご参加ください。 住民が動いてこそ本当のまちづくりができると思いませんか?
 きょうは緑のコサシルクに辛子の角帯、草木染め木綿の袴です。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月18日(土)  No.683

自由参観
 城端小学校では年にいちど、1限から5限まですべての活動を公開しています。 授業は勿論、自由時間や給食時間まで、ありのままの学校の姿を見てもらおうということでしょう。 保護者だけではなく、希望される方すべてが参観できるんです。
 写真は6学年が福祉について勉強している様子です。 車イスを体験することで、なにか気付いたかもしれません。
 きょうは黄色のコサシルクに黒の角帯、薄緑の木綿袴、自分で染めた足袋です。
 今回も校長先生と一緒に校内を巡りました。 我が子だけでなく、いろんな授業をみるのも楽しいです。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月17日(金)  No.682

虎満喜の秘密
 一週間前の地域探検の第二弾。 小学二年の同じメンバーで同じお店に伺います。 といっても安居(ANGO)さんは店主が和菓子、息子さんが洋菓子を作ってるので見どころが沢山あります。
 今回は「虎満喜」の実演を見せていただきました。 表面に「虎満喜」と裏文字で書いています(写真参照)。 まさに職人芸です。
 嬉しいことに子どもたちにお菓子づくりを体験させてくださいました。 材料をそのままに、簡単に作ったので虎満喜ならぬ「ドラ巻き」←子ども達が命名しました。
 きょうは鉄紺のコサシルクに裂織りの角帯、福光麻の袴です。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月16日(木)  No.681

伝統芸能会館の形が見えてきました
 8月完成の城端伝統芸能会館(愛称;じょうはな座)の外観がほぼ見えてきました。 客数400のホールですが、側で見るとなかなか大きいですね。 それもそのはず、ホール以外にいくつかの練習室があり、稽古などに使えるようになってるからです。
 8月27日のこけら落としには小さな町では考えられないビッグネームが来演するという話しです。 楽しみですね。 ハッキリ決まったらまたご報告します。
 きょうは白地の久留米絣に福光麻の角帯、薄緑の袴。 北陸地方はなかなか梅雨入りしません。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月15日(水)  No.680

城端のンまいもん! その2
 前回のラスクに続くンまいもんは揚げたてのカレーパンです。 広小路バス停にある肉の岩崎さんで売ってるカレーパンは、目の前で揚げてくれるのでアツアツです。 表面がカラッとしてるので、サクッとした食感が楽しめます。 写真では小さく見えますが、厚みがあるのでボリューム満点ですよ。
 きょうは縞の伊勢木綿に灰黒の袴。 妻は薄緑の桃染めの単衣紬に芭蕉布の帯、蓮の花を彫った帯留です。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月14日(火)  No.679

靖國神社は反面教師
 6月6日に靖国神社を訪れました。 祖父が戦死しているので我が家は遺族です。 が、僕が足を踏み入れたのは初めてで、これまで意図的に避けてきました。 しかし今回は祖父が祀られているという神社をこの目で見て感じたかったのです。
 祖父が戦死したことで祖母がどんなにか苦労して商売を続け家庭を守ってきたか知ってます。 同じ空母に乗船し生還した人も多いのにどうして…という思いもあったようです。「火薬庫におったから、(誘爆を避けて)扉を閉められたのかもしれない」と生前祖母は寂しそうに語ってました。
 厳粛な気持ちで拝殿の前に立ちましたが、どうしても祖父がここにいると感じることはできませんでした。 造りは大きく立派なのですが、奥を凝視すればするほど空疎なものが体内に入り込む気がします。 理屈じゃなく感覚的なものなので説明できないのですが…。
 拝殿をあとにし、遊就館も見学しました。 ここは噂にたがわぬヒドい所です。 都合の悪い史実は無視もしくは矮小化し、自国のみ正しいという視点で展示説明されています。
 上映されていた「私たちは忘れない」という映画にいたっては「ドキュメント映画」という紹介ですが、別の映像を流用していたり、著しく一方的な歴史解釈をしていて、コマーシャルフィルムというレッテルが正しいと感じました。
 沈んだ気分で展示場を後にしましたが、最後に自由ノートが置いてありました。 いろいろな書き込みを眺めていると「教えてくれない史実を知ることができて良かった」という声と「嘘をならべるのはやめてください」という意見が拮抗しています。
 自分の意志で歴史書を読んだ人間なら、遊就館の展示は「反面教師」になるのではないか?と少し安堵しました。 しかし素の中学生などにこの遊就館を見せるのは危険だと思います。
 先日の日記にも書きましたが、ナショナリズムとは郷土愛であるべきだと思います。 自分の住む地方を良く知り愛することで、逆に他の地域と理解しあえる関係が築けると思います。 他者(国)に対しての無知や誤解が、憎しみや戦争を引き起こす一要因だと考えます。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月13日(月)  No.678

里山の宿
 6月22日に南砺市(城端)野口、向野の桜近くに一日三組限定のお宿「薪の音(まきのおと)」がオープンします。 その名のとおり、薪のかまど(右写真)でご飯を炊き、新鮮な野菜をフレンチシェフが調理します。
 縁あって館内を見せていただきました。 玄関(左写真)から部屋や什器に至るまで、寛ぎの場を提供しようとする館主のこだわりが見てとれます。 客室は間取りも風呂もすべて違わせて楽しませてくれます。 共通しているのは東山(ツクバネ山系)を眺められることですね。
 日常の喧噪とは離れた快適な世界で自分を取り戻すのもいいかもしれません。
 食事だけの利用もできます。 旬菜レストラン「むかい野」は6月15日に先行オープンです。 機会があればまたレポートします。
薪の音』富山県南砺市野口140 TEL 0763-62-3255
 きょうは伊勢木綿に灰黒の袴です。
    (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月12日(日)  No.677

「あいまい文化」のすすめ
 出張や旅行で電車やバスに乗るときは本を持って出かけます。 先日の若連中の卒業旅行では4冊の本を読み終えました。 なかでも良かったのは「壊れる日本人」(柳田邦男著)と「覚悟」(橋田幸子著)です。
 「壊れる…」では携帯電話(メール)やインターネットに依存することの弊害や、マニュアルに固執し自分の頭で考えなくなった社会へ警鐘を鳴らし、打開策として「あいまい文化」を蘇生させようと提案してます。
(1)「あいまい文化」は、「あはれ」「かなしみ」など、言葉の一つ一つにふくらみや奥行きのある日本語を大切にする。
(2)「あいまい文化」は、各地方それぞれの方言や訛りを大事にする。
(3)「あいまい文化」は、西洋流合理主義のように、物事を徹底的に分析して根源を明らかにすることに執着することよりも、そこにある全体をあるがままに見たり受け入れたりすることを大事にする。もちろん事故や事件などの場合は、因果関係を解明する思考法を重視するが、世の中のすべてを因果律で理解しようとする思考法は採らない。とくに人間の営みを見る場合はそうだ。
(4)「あいまい文化」は、すべてを科学で説明できると考える「科学主義」は排除するが、必要なところでは、科学技術の成果を利用するし、合理主義と共存するのを厭わない。実社会においては、科学や論理や合理性に基づくルールが必要ではあるが、とくに行政においては、融通のきかない線引きによって、恩恵を受けるべき人が排除されるということのないように、線引きに幅をもたせるとか、問題や状況によって柔軟に対応できる余地を作ると言った「あいまいさ」を必ず設定する。「あいまい文化」とは、包容力が大きく寛容であることをモットーとするのだ。
(5)「あいまい文化」は、必ずしも「効率」を重視しない。「効率」の為に人間に犠牲を強いるようなことはしない。
(6)「あいまい文化」におけるものの見方・考え方は、自己と他者を切断して、何事も客観的な対象として見るのではなく、観察する自分も他者とつながった存在として考えることを大事にする。問題を他人事として見るのでなく、他者に寄り添う気持ちとか、他者の境遇に自分がなったらと考えるというものの見方・考え方を大事にするのだ。
(7)「あいまい文化」は、人間理解にあたっては、偶然に体験する「瞬間の真実」と言うべきものを大事にする。論理と証拠によって実証したり、再現実験によって真実であるかどうかを確認するといった科学的な方法は、物事によっては重要だが、それだけでは人間を見る眼を狭くする。人生における様々な経験や出会いには、因果関係では説明できない偶然のことが多いが、それらは人が生きるうえで大きな支えになったり、深い意味を持ったりすることが少なくないのだ。
(8)「あいまい文化」は、「魂」という見えざる存在、科学では説明できない存在を大事にする。「魂」というものは人間が生きる姿や自然界の様々な存在と現象を「物語」にして語ると、その中で顕在化してくるのだ.それゆえに、「あいまい文化」は「物語」を大事にする。
(9)「あいまい文化」は、異なる宗教の共存を大事にする。信仰の違いによって差別することはしない。
(10)「あいまい文化」は、言語や文化に優劣の順序をつけない。方言など、個性あるローカリティを大事にする.
言語や文化の標準化や画一化には反対する。
(11)「あいまい文化」は、この世の生き物はもとより山川草木すべてに霊が宿るとするアニミズムを大事にする。
(12)「あいまい文化」の「あいまい」とは、いい加減という意味では全くない。「あいまい」とは、西洋流合理主義あるいは一神教において、黒白を明白に分けなければ気がすまない思考法から抜け出して、よくわからないところがあっても、それらを含めた全体をありのままに大事にするという意味なのだ。
 僕は「あいまい文化」とはグローバリズムと対極にあるものだととらえました。 「バラバラでいっしょ」というのは大谷派のスローガンですが、差異を認めることは他人の痛みをわかることに繋がります。
 柳田さんのいう「ナショナリズムとは(本来)郷土愛」も同感です。 偏狭なナショナリズムや思想は誤解や憎しみを生む可能性があります。
 きょうは黄色のコサシルクに焦茶の袴。
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月11日(土)  No.676

曳山祭の日が変わる?
 平成17年度の曳山連合会(反省会)に出席しました。 昨年より少し早まっています。 というのは祭礼日の変更が議題にのぼるからです。
 例年5月15日が城端神明宮の祭礼日ということで、曳山祭が挙行されてきました。 が、平日になることが多く、町民は宵祭・本祭・後片付けと三日間仕事を休まねばなりません。 また、せっかく国指定重要無形民俗文化財に指定されたのに、平日のみの開催では観光でお越しになる方にも不都合です。 昨年は金土耀、本年は土日開催で日もよかったのですが、平成18年5月15日は月曜日なのです。
 実は過去に曳き手人足が集まらず5月25日に開催したこともありますし、そもそもはるか昔は旧暦の8月15日が祭でした。 開催日の変更は最終的には神様の御神託におまかせすることになるのでしょうが、近く開催される予定の曳山振興会で方針が決まると思います。
 個人的には日を変えるのは如何なものかとも思うのですが、若連中や人足の現況を考えるといたしかたないのかもしれません。
 きょうは鉄紺のコサシルクに薄色の半衿、薄緑の袴でした。
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月10日(金)  No.675

生活科支援ボランティア
 小学校2年生の地域探検に付き添いました。 タイトルは固いですが、交通安全指導員みたいなものです。
 僕の班は大人3人で6人の児童をみるので安心です。 行き先は出丸の安居(ANGO)さんで、大人にとっても興味深い話を聞けました。 子どもたちも同様だったようで、いい匂いのするお菓子を真剣な目で見つめています。
 安居さんと言えば「虎満喜(とらまき)」が有名ですが、この度別冊太陽「和菓子風土記」に富山を代表するお菓子として紹介されました。
 子どもたちが自分の住む地域を積極的に見知ることはとても大切なことだと思ってます。 アリの行列のように整然と一列になって歩きながら「こんにちは〜」と挨拶をする子どもたちの姿が微笑ましくもあり嬉しかったです。
 きょうは片貝木綿に薄黄色の半衿、灰黒の木綿袴。
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月9日(木)  No.674

お寺で城端落語会
 城端は善徳寺(通称;別院)を中心にして栄える町です。 いまでも一日二回の勤行をかかさない数少ない寺院で、町民のこころの拠り所でもあります。
 きょうは待ちかねた城端落語会。 今年は、永 六輔さん、入船亭扇橋さん、柳家小三治さんという錚々たるメンバーに入船亭扇里さんと出囃子(三味線)の柳屋そのじさん(女性)が加わりました。
 夜7時開演なのですが、6時には本堂がいっぱいになってます(裏番組のサッカーにも負けずに)。 というのも永さんの「前座の前座」があるからなんです。 いわゆる前説なんですが、これを楽しみに通ってる方も多いとか…。 「落語、浪曲などはそもそもお寺が発祥地なので、ここ(別院)で落語会ができるのを皆楽しみにしてるんです」と嬉しいことをおっしゃってくださいました。
 そのじさんは東京芸大を卒業し、落語が好きでこの道に入った方です。 高座に登って演奏することはないそうで、貴重な芸を見せていただきました。 そのじさんの三味線にあわせて、小三治さんが太鼓をたたき、扇橋さんが笛を吹くんですが、扇橋さんの笛がヨロヨロで可笑しかったぁ。
 暑いかなと覚悟してましたが、さほどでもなく、みなさん今年も落語を満喫して帰られたようです。 和装のかたも僕以外にもおられましたよ。 きょうは緑のコサシルクに薄緑の木綿袴でした。
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月8日(水)  No.673

ポーセラーツの世界
 リニューアルしたじゃんとこいで「ポーセラーツの世界」展が始まっています(6/19まで)。 以前御紹介したブルーシャインの藤沢さんの作品展です。
 ポーセラーツとは簡単に言うと、白い磁器に色を付けたり特殊なシールを貼ったりして柄付けし、再度焼きを入れて固着させる技法で、かなり実用的なテーブルウェアが完成します。
 藤沢さん曰く「世界にたったひとつの自分だけの磁器が簡単にできますよ」とのことでした。
 きょうは白い久留米絣に福光麻の角帯、薄緑の木綿袴。
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月7日(火)  No.672

きもの姿で走る
 きょうは二本立てです。 もうひとつのお楽しみ、大人気のコクーン歌舞伎を見てきました。 チケットを取ることが困難なコクーン歌舞伎ですが、運良く前より四列平場席が取れたんです(端っこですが…)。 勘三郎さんは出ませんが、四世鶴屋南北作『桜姫』を中村福助さんが演ずるとあっちゃ見ないと損だと思いました。
 大仕掛けの演出あり、役者が平場を走り回ったりと見どころ満載です。 ふと横を見ると、勘太郎さんが潜んでいたり…。 ウワサに違わぬ面白さでした。 きもの姿のかたもいろいろおられ、銘々楽しんでおられたようです。
 で、「桜姫」の開演は夜6時半。 終演はなんと10時10分です。 カーテンコールなどをはしょって、劇場をあとにしたのは10時20分。 10時55分発の高速夜行バスに載るには、あと30分で池袋にたどり着かなくてはなりません。 しかも大きな荷物はホテルに預けてあるので、ロスタイム10分は見なくては…。
 走りました、渋谷を、池袋を! 袴姿で血相変えて走る姿に「あ、ギター侍」という声も掻き消えます。 汗モンダラでなんとかバスに乗れて、翌朝無事城端に帰ってきました。 ふぅぅぅ〜、運動会より疲れた。
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月6日(月)  No.671

ポかリン記憶舎「短い声で」
 旅行はなんと四日目です。 「羽田空港でトランジット」という離れ技で恵友会員は帰っていきましたが、僕だけ東京に残りました。 月曜の定休日を利用してあれこれ巡る為です。
 朝から靖国神社に足を運びました。 これについては長くなるので後述することにします。
 午後から東京デザインセンターで演劇鑑賞します。 ポかリン記憶舎の「短い声で」です。 「和服美人がお出迎え」のウワサに誘われて、なにげに選びました。 和服割引という珍しい試みも気になってましたし…。
 五反田駅を降りてすぐの会場には、本当にきもの姿の美人が立ってました。 誘われるままに奥へと進むと、要所要所にこれまた和服姿の妙齢の女性達が、丁重に出迎えてくれます。 「ここはどこなんだ??」と現実離れした階下をすすむと、さらに異世界が待ってました。
  ・・・・・・・・・内容には触れませんが、見事な芝居で完全に引きずり込まれました。
 う〜ん。 アートと舞台の融合…という単純な表現じゃなく、なにからなにまで、心地よい異空間でした。 素晴しい。 近く高知でも公演があるようなので、四国の皆さん要チェックです。
 終了後に明神慈さん(作・演出)と桜井昭子さん(客演)のトークがあり、みょうじん語録やみょうじんメソッドの一端を知ることができました。 フラフープを回しながら誉め合うバトルをするそうです、斬新!
 写真は終了後に観客に開放された舞台で遊ぶ人たちです。 きもの姿のかたもチラホラ居られましたよ。 明神さんも和装でした。 僕も紺のコサシルクに麻の袴です。
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月6日(月)  No.670

柳川の川下りはジャングルクルーズだった
 三日めは朝から夕方まで自由行動。 いろいろ考えたのですが、柳川市まで足を延ばすことにしました。 福岡から西鉄で50分、水郷柳河は北原白秋の生地でもあります。
 ためらわず申し込んだ「どんこ船の川下り」 会社はいくつもあるようですが、西鉄柳川観光開発の船頭さんは話は面白いし唄も上手くて70分間楽しめました。 ディズニーランドのジャングルクルーズばりの話術で飽きさせません。
 昼食は「六騎(ろっきゅ)」で柳川名物うなぎのセイロ蒸し。 北原白秋生家で昔の写真をしげしげと眺めたあと、御花へ。 日曜日ということもあって凄い人です。
 柳川は本当に楽しかった。 とても感じの良い所です。 柳川城が不審火で焼けたことが悔やまれます(犯人はおおかた想像できますが)。
 きょうも昨日と同じ辛子色のコサシルクなんですが、半衿を薄い色に変えただけで印象が違います。
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月5日(日)  No.669

グラバー園をきもので歩く
 二日目は主に長崎を旅しました。 初めて足を踏み入れた地ですが、どこか懐かさを感じます。 長崎と富山は北前船の関連で共通点があるからでしょうか? 例えば墓場で花火を上げるし、醤油は甘口、昆布で巻いたハビン(巻いた蒲鉾)など…。
 左写真は坂の町長崎の唐人屋敷を小一時間歩いた時に撮影したものです。 どこか「城端の小路」にも繋がってませんか?  知らない町を歩くのが大好きなので、とても楽しい旅になりました。 【唐人屋敷公式サイト
 今回きものを着て出かけたのは「グラバー園(右写真)できもの姿を見てみたい」という恵友会員のリクエストに応えたのも理由の一つです。 どーみてもミスマッチなんですが、坂本龍馬ゆかりの地でもあるし…。
 昼食は中華街の江山楼で長崎チャンポン&皿ウドンの満腹コース。 もう食べられません。
 きょうは辛子系のコサシルクに薄茶の腰板無し木綿袴。 風があるので、とても快適です。 「涼しそう〜」と道行く人に声かけられました。 長崎はいいところです。 もう一度行きたい。
 再びバスに揺られて、夜は博多の街へ。 「水たき 長野」で鳥の水炊きを食べたあと、自由行動で天神へ。 路上ライブを一通り楽しんだあと、中州の屋台へ行くはずが、ついた所が長浜ラーメン。 僕はすっごい方向音痴です。 まぁラーメンが美味しかったらいいか…。
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月4日(土)  No.668

卒業旅行
 今日から5日まで西上町恵友会は山行き(ヤマユキ)と称した慰安旅行に出発します。 城端神明宮の裏に三角山があり、昔はここで花見をしたことが「山行き」の由来のようです。 若連中を今年で卒業する僕にとっては卒業旅行です。 今年は6年前と同じく九州へ二泊三日の旅となりました。 ツアータイトルは「九州日和 名湯雲仙温泉と博多の旅」……ベタです。 “若”連中の旅行とは思えません。
 初日は小松から福岡空港へ飛び、バスで熊本に入ります。 市内の「青柳」で馬刺を食べたあと、熊本城(左写真)→水前寺公園(右写真)へと。 熊本城は富山城の天守閣を巨大化したもの…というイメージ。 水前寺公園が意外と狭くて驚きました。 周囲の高層ビル群が目につきます。 熊本の方すみません。
 やはりというか、いつものようにきもの姿で出かけています。 鉄紺のコサシルクに青緑の半衿、裂織りの角帯にごつい福光麻の袴、グレーの足袋です。 熊本では珍しいらしく、ジロジロ見られてました。 富山では市民権を得てる(?)んですケド。
 フェリーで島原へ上陸、宿泊は雲仙温泉「宮崎旅館」 心のこもったいいお宿でした。 ちょうど出始めのホタルがりにも連れて行ってくれたんですよ。
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月3日(金)  No.667

きものはクールビズ
 クール・ビズ(COOL BIZ)という耳慣れない言葉が喧伝されています。 男性諸氏ならご承知でしょうが、ネクタイを締めたときの暑さと言ったら…堪え難いものがあります。 体内の発熱をネクタイで塞き止めて、上に逃がしてやれないのですから…。 冷房温度を下げすぎないことは環境の為だけではなく、健康の為にも重要なことです。 外気温との差がありすぎると(およそ5℃以上)自律神経をやられます。
 さて、夏のきものは素材自体が風を通しますし、形状も衿があいているので空気が下から上に通り抜けます。 履物も靴のように足を覆い包まないので蒸れません。 最後の手段として足袋を脱ぐというテもありますし…。
 きものこそ、夏は亜熱帯に近い気候の日本に適した服装ではないでしょうか? 昨年の猛暑を乗り切った僕が言うのだから嘘はありません。
 きょうは縞の伊勢木綿に灰黒の木綿袴です。
 写真はちょっと前に店横に咲いていた十字鉄線。 季節の花を見ると、気持ちが和みます。
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月2日(木)  No.666

伏木勝興寺を見学
 南砺市となって初めての連合運動会が小矢部市運動公園で開催され、『激励』に出かけました。 南砺市内の小学6年生が全員参加しています。 子どもたちは先日の運動会で走ったことを覚えていて「走らんがけ」と冷やかされました。
 他所で用事を済ませたあとに、国の重文に指定されている高岡市伏木の勝興寺を訪れます。 浄土真宗本願寺派(おにし)の大きな寺院ですが、今まで縁がなかったので初参拝になります。 京都西本願寺を彷彿とさせるお寺でした。 本堂の修復が終わり、今後18年かけて他を直すそうです。
 実は城端別院善徳寺を国の重要無形文化財に指定してもらえたら…という運動が始まっています。 365日朝晩の勤行の絶えない善徳寺、加賀藩主前田家の庇護を受けた善徳寺、今迄一度も火災に遭ってない善徳寺。 城端だけではなく、近隣住民の誇りだと思ってます。
 きょうは生成りにネップの入った木綿に茶色の袴です。 この格好でウロウロしていると参拝なさる方々が挨拶してくださいます。 お寺の関係者に見えるのでしょうか?
     (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2005年6月1日(水)  No.665

▲先月の日記へ ▲店長のきもの日記へ ▲過去ログへ ▲翌月の日記へ

「きもの日記」に戻る