「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2003年6月

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06/30/2003 七夕の願い
 昨年よりも少し早めに七夕を飾りました。 心持ち大きく豪勢になってます…といっても他所様に比べると貧弱なことにかわりありません。
 子どもたちのそれぞれの願いも、今年はすこし様変わりしました。 「○○になれますように」とか「○○できますように」といった個人的な願いの他に、「みんなが幸せでありますように」といったものがあります。
 他人を思いやる気持ちが芽生えてるようでとても嬉しいです。 他人の傷みがわかる大人に育って欲しいと願ってます。

 昼食は倶利迦羅不動でおソバを食べました。 美味です。 近くへ行かれたら是非召し上がってください。
 帰りにドクダミを摘みました。 面白いくらい沢山とれます。 車の入れないところなので、汚染の心配が少ないと思います。 もちろん除草剤も撒かれていません。
 乾かして、お茶に混ぜる予定です。

06/29/2003 PTA三連…
 朝6時から子どもを連れてプール掃除に…。 小雨模様ですが沢山の方が出ておられます。 小学校・保育所の保護者や生徒、老人会?の方まで、地域の方々が支えています。
 一端自宅へ帰り朝食をとった後、小学校の溝さらいに…。 一汗かいてすぐに、温水プールへ…。 
プール当番時に万一のことがあっても大丈夫なように、救急講習会を受講。 着衣水泳を初めて体験しました。 泳ぎにくいけど、いつもより浮力があるので意外と楽でした。(僕は体脂肪が少ないので沈みます)
 そんなこんなで体力勝負の3つが終わったのがお昼前。 これから着替えて仕事です。 長い一日だなぁ…。

 片貝木綿の縞に、焦げ茶の木綿袴。 半衿はくすんだクリーム色です。 (写真をクリックすると拡大)

06/28/2003 「売ったらあかん」
 こころざしを売ったらあかん
 いのちを売ったらあかん
 自分を売ったらあかん

 岡部伊都子さんの詩です。 自由であるためには自分を正さなくてはこっけいだとおっしゃいます。
 恥ずかしながら今朝の新聞で初めて岡部さんのことを知りました。 記事を読んで涙が止まりません。

 2日前に城中の生徒がアンケートをとりに来ました。
◎平和とはなんですか?◎いま日本は平和ですか?◎いま世界は平和ですか?
 なんと答えたらいいと思われますか?
●戦争のないこと●いいえ(戦争のできる国へ向かっている)●いいえ(「違い」を認めあえる世界になってほしい)と僕は書きました。
「大人」の責任は大きいと思います。

 写真は6/24に自衛隊の演習が城端付近であったときの写真です。 夥しい数の隊員が店の前をトラックに乗って通っていきました。 訓練だと言い聞かせていても、心中は不安です。 近未来の映像を見ているような錯覚を覚えました。

 今日は白っぽい文人絣に薄手の木綿袴です。

06/27/2003 田んぼの学校 その3 バケツで米作り
 6/14の日記でチラリと写ってた、子どもがバケツで育てている稲です。 肥料はどうこうとかいろいろ調べてるようですが、果たしてこんなに密集した状態で実がなるのでしょうか???

 近所で採ってきたタンポポの根っこを初めて食べました。 キンピラ大根にちょっと入れてみたそうです。 最初は味が無いのだけど、噛んでるとジワーっと苦味がでてきます。 でも決して嫌な味ではありません。 生の強い植物ですから身体にいいんだとか…。
 こうしてそこらの野草(雑草)を食べ始めると、除草剤を撒く人が減らないかなぁ…と夢想します。

 今日はグレーの夏きものに薄手の正絹袴です。 じっとしてるより、歩いているときのほうが風を纏うので涼しく感じます。

06/26/2003 夏はくずきり
 品川恭子作品展も今日が最終日。 たいした宣伝もしていないのに多くの方が見に来てくださいました。 口々に品川さんのセンスの良さを褒めておられます。

 今日も涼しいです。 縞の片貝木綿に薄い黄色の半衿。 薄茶の木綿袴です。
 片貝木綿が全国的に品薄だそうです。 普段のきものが見直されているのでしょうね。 アンティークきものから起こったムーブメントが、メンテナンスが容易で価格も安い木綿に伝播したのでしょうか? 当店では安くて品のよい、大幅の木綿地も扱っています。 一度ご覧ください。

 遊びに来られたお客様に葛切りをお出ししました。 見た目も涼しくとても喜んでいただいたようです。

06/25/2003 95回目の誕生日
 祖母が95歳の誕生日を迎えました。 7週間前に腰を痛めて自宅のベッドで寝たきりでしたが、少し傷みも和らいで車イスに腰掛けられるようになりました。
 弟の家族と一緒に総勢12名でお祝いをしました。 大人数に祖母は少し驚いたようです。 
 高齢なので劇的な回復は見込めないかもしれないけれど、一日一日を幸せにすごしてもらえたら…と切に願います。

 今日は涼しかったので少し厚手の単衣木綿(白っぽい地色に茶色いネップの入った110センチ幅のものをきものに仕立てました)、角帯は辛子の羅。 珍しく着流しにして片挟みで…。 ベージュと薄グレーの細い縞の半衿をあわせてみました。


06/24/2003 品川恭子(しながわきょうこ)作品展
 寡作な品川さんですから、なかなか作品が上がってきません。 でも今回早くから準備していたおかげで、そこそこの数が揃いました。
 若向きのきれいな友禅と、品川さんご自身が着たいという洒落たローケツ訪問着では作風が違って見えます。 さらに今回シケ引きが加わり、幅のある作品展になりました。 数点ですが、夏物もあります。
 写真は黒地の訪問着。 このきれいな色使いは誰も真似できません。

 朝から雨で寒いくらいです。 鉄紺のコサシルクにコケ色の木綿袴、緑の絽の角帯。 昨夜ミシンで縫った紺ボカシの半衿をあわせて涼しげに…。

06/23/2003 月曜大工 その3
 6/9に取り付けた目隠しに屋根をつけました。 虫籠桟と、竹の花瓶に活けた花が雨に打たれない為に、です。
 解体する家屋の腰板を裏返して取り付けます。 クサマキ (イヌマキ)という、風呂場にも使える湿気に強い木だそうです。(写真をクリックすると拡大)。 縦のものを横に使ったので、ノコギリ屋根のような面白いものになりました。

 明日から26日まで「品川恭子作品展」です。 ゆったりくつろいでご覧戴けるようにいろいろ考えていますので、お楽しみに…。

06/22/2003 反グローバリズム
 昨夜のリターンマッチで、少し早めに出発しました。 やはり自転車です。 涼しいし、駐車場の心配もいらないし、空気も汚さないし、いいことずくめです。
 昨夜が初日で今夜が千秋楽(笑)という強行日程のため、やはり満員でした。 よくぞこれだけの方が入ったなぁ…というくらいにギュウギュウ詰めです。 大豆鼓ファームは凄い人気ですね。 遠くから見に来られた若い方が多い中で、ご近所のお母さんたちも沢山来ておられて心強いです。 ハタから見ると、得体のしれない白塗り舞踏団(実際は違うけど)なのに…城端は懐が深いなぁ…。
 今回の新作「麦秋のテロル」は9・11をきっかけに企画されました。 反グローバル化というテーマが明快です。 また稲塚さんの農林10号を元にした小麦が世界中に広まって食糧事情を改善し世界平和に役立った、「決して力によって平和はもたらせない」のだと僕は解釈しました。 とても分かりやすくて楽しい野外劇でした。
 スタッフは総勢60名超! これだけの人数が、たった二晩のために費やしたエネルギーはどれだけのものでしょうか? いや蓑谷地区の方々も入れると膨大な人数がこの「麦秋のテロル」に関わっています。 観客の方々に熱いメッセージが届いたでしょうか?
 写真は終盤で出てくる体長10mはあろうかという空飛ぶ金魚(クリックすると拡大)です。 ここだけ見てもどんな話か見当もつかないでしょうね。
 文人絣に袴腰なしの細身の袴。 帰って風呂上がりに洗濯しました。 気持ち良いですね。

06/21/2003 第2回権次郎まつり
 梅雨のど真ん中にもかかわらず見事に晴れ上がりました、昨日までの雨が嘘のようです。 夕方6時から「第2回権次郎まつり」を見に出かけます。
 会場の蓑谷の麦畑まで上り坂を15分ママチャリ漕いで行ってきました。もちろん袴姿です。(鉄紺のCOSAシルクに木綿袴、薄黄色の半襟)
 普段は(当然のように)なんにもない畑が沢山の人で賑わっています。 地元の方々による模擬店もいろいろあり、迷いながらも権次郎うどん(200円)を食べましたが、これがウマイ! 日中はうどんやパンづくりの教室も開催してたくらいです。 人材豊富ですね。
 地域の方々で自発的に0からイベントを企画されました、素晴らしいことです。 しかもこの楽しそうな「まつり」だし…。 実際みなさん楽しんでおられるようです。
 のんびりしているうちに、沢山のお客さんで「満員御礼」になってしまいました。 今日は観劇(麦秋のテロル)は諦めて、自転車で帰ることにしましょう。 帰りは下りなので軽快です。 スィ〜〜ィ (写真をクリックすると拡大)

 早く帰ったので子どもたちに「貧乏劇場」でハリーポッター2を見せてやりました。 すっごく喜んでくれて父親冥利に尽きます。
【貧乏劇場】
http://www.craft-ran.com/seibe/theater/

06/20/2003 抑止力?
 例の事件(6/17参照)の警戒のため登校時間にPTAが交代で通学路に立ってます。 もちろん何事もないのですが、気づいたことがひとつ。
 別院山門前の信号の無い交差点が持ち場です。 T字路の突き当たりに立ってると、普段は一旦停止をおろそかにしている車が、きっちり停車します。 いままで脇に黄色い旗を持ってても効果はありませんでした。 目と目が合うせいでしょうか? ニラミを利かせてる…というよりは、お互い知った顔なので…とうことだと思います。
 同じことがイラクや北朝鮮にもいえる!というのは飛躍のしすぎですか? 互いのコミュニケーションがなにより重要だと思います。

 子どもを迎えに行った帰りに自転車の後輪が滑って転倒! 幸い子どもにケガはなかったものの、父親の肉体的&精神的ダメージが大きいです。 トシかなぁ…。 片貝木綿のきものと無地の木綿袴なので、汚れは洗って落とせます。(因みに半衿は黒地の麻)

 昨夜半に台風が通り抜け、蜂の巣が落ちてるのを発見。 なにげに虫取り網で処理します。 殺生するのはしのびないので、蜂は逃がしてやりました。

06/19/2003 ショック!!袴が破れた
 グレーの夏のきものと黒の紗の袴を見つけました。 父か祖父のものなのでしょう、身丈も裄も短いのですが、常に袴を穿いてるし一本たすきも使ってるので気になりません。 さっそく長着にだまし半衿用のタグを縫い付けました。
 涼しいのでニコニコと着ていたのですが、慌てて移動したときに袴の一部を引っ掻けてしまい、ビリッ!っと。 ショックです…。 でも修復のめどが立ったので一安心…かな?
 袴の紐が珍しい結びになってることにお気づきでしょうか? オリジナル(?)の「V字結び」です。 結構いいでしょ(^^)
詳しくは【「和」について話しませんか】をご参照ください。
http://www.craft-ran.com/bbbs/tboard004.cgi

 腹に入れた日本手ぬぐいが透けていますね。 さすが薄物…。 (写真はクリックすると拡大します)

06/18/2003 きもので野良仕事
 6/14の日記の続きです。店横の駐車場にコンクリートブロックを埋め込みました。 地面が固いので大変です。
 慣れないクワを持つ姿は下級武士ようです。 イメージはたそがれ清兵衛なんですが、腰の入れ方が真田広之さんとは違いますね。
 鉄紺のCOSAシルクに木綿の腰なし袴です。 寝る前にに風呂場でじゃぶじゃぶ洗いました。 朝までには乾いています、夏物はこうでなくっちゃ。

 デイサービスの風呂に入ってもらおうと、足の悪い祖母を施設に連れていきました。 施設の方々はとても親切なんですが、本人が風呂に入るのを嫌がってます。 そうですよね、洗濯物じゃあるまいし…。
 付き添った母の話だと、イスやベッドにしがみついて抵抗したのだとか…。 祖母の頑張りに敬意を表したいと思います。

06/17/2003 田んぼの学校 その2 田植え
 富山県知事宛に速達で殺人予告が届きました。 「子供に死を!血の惨劇を!」だそうです。 緊急にPTAの執行部会が開かれ、万一に備えて子どもたちは集団下校、大人はなるべく外に出て巡回することになりました。
 いたずら…だと思いますが、一線を越えてます。
 他人のことに思いを巡らせる「想像力」のない人間が増えてきてませんか? 社会や政治や親…も悪いのかも知れませんが、根本は「食事」だと考えています。 いま勉強中ですので、後日私見を述べます。

 写真は学校で子どもたちがやっている「田んぼの学校」です。 もみから育てて、手植えして、こんなに大きくなりました。(クリックすると拡大)
 手前に一部なにもないところがありますが、泥遊び用にとってあるんだそうです。 ウムム…用意周到。
 地域の「想像力に富んだ」方々のおかげで子どもたちはのびのび育ってるようです。
 今日は広幅木綿で作った単衣に茶色の袴。 半衿は白っぽいものにしました。 早朝雨だったので、一日涼しいのかと期待していたら、晴れた途端に気温と湿度がぐんと上がって、事件とあいまって不快指数高し! 

06/16/2003 麦秋のテロル
 今度の土日(6/21・22)夜、蓑谷地区で「第2回権次郎まつり」が開催されます。 稲塚権次郎(いなづかごんじろう)さんは西明(さいみょう)の出身で「小麦農林十号」を品種改良で作った城端の名誉町民です。 「緑の革命」のノーベル平和賞受賞者のノ−マン・ボーローグ博士が感謝の気持ちを表しに墓参りなさいました。 この権次郎さんの功績を讚えようと地元の方々が始めた手作りの祭です。
 大豆鼓ファームが趣旨に賛同して、まつりのメインイベントとして新作「麦秋のテロル」を披露します。 難しくありません、子どもでも楽しめますので是非ご覧になってください。 チケットはうちにもあります。(前売;大人2500円)

 さきほど差し入れを持って様子を見てきたら総勢10人くらいで麦畑の中に舞台を設営してました、もう少しです。 衣装用の生地が必要だということで寄付しました。  
【舞踏オーケストラ 大豆鼓ファーム】
http://www.daizu-ko-farm.ale.co.jp/

06/15/2003 百万石まつり芸能選
 午後から「第52回金沢百万石まつり」を見に行きました。 お目当ては東・主計町・西の3つの芸妓さん達の「芸能選」です。 金沢市観光会館でたっぷり2時間、長唄と踊りを披露してくださいます、しかも無料(整理券が必要)。 こんな場があるとは知りませんでした。 豪華絢爛ですっごい得した気分。
 会場は観光客や地元の方(?)、さらに外国の方でほぼ満員です。 なかにはきもの姿の方も数人見受けられました。 僕は鉄紺のタッサーシルクにグレー系のだまし半衿をかけて、薄緑の絽の角帯。 同系色の木綿袴を穿いてました。 少し遅れて入場したら守衛さんに「楽屋はそっちじゃないです」といわれてしまった…。 誰と間違えられたんだろ〜。

 写真は西芸妓連中の「藤娘」。 4人揃うと見事なものです。(クリックすると拡大)
【金沢百万石まつり】http://100mangoku.net/

06/14/2003 にしまち花畑化計画
 隣の空き地を駐車場にお借りしてます。 それだけでは殺風景なので花の苗を植えました。(3/17の日記参照) いま見事にゴテチャとアグロステンマ・ギダゴが咲いています。 花のある生活っていいですね。(と柄にもないことを書いてしまった)
 車が2台入るスペースがあるのでコンクリートブロックで目印をつけました。 ちなみに店の後ろのPには4台停まります。
 写真の左上に水色のバケツが見えますが、実は子どもの田んぼです…。 もみを直播きにして育ててます。 もち米とコシヒカリ、さらに古代米だそうです。 気の早い息子はスズメやカラスの心配をしています。 が、実がなるのか?こんなんで? 秋には食べられるのでしょうか?乞う御期待。

 きょうは寒いです。 片貝木綿の縞に、焦げ茶の木綿袴。 黒い角帯に、クリーム色の半衿です。 新しく縞の半衿をつくりました。 店頭にも並べてます。

06/13/2003 ちちのひしんぶん
 父の日にはちょっと早いけど、保育所年長の次男がタオルでマスコットを作ってくれました。 パトカーだそうです。 似顔絵とともにコメントが…。
『おとうさん「うるとらまんたたかい」してくれる。 おとうさん、かいごうへいくし、むずかしいおしごともするよ。 ぼくのおとうさん きんにくあってかっこいいよ』
 ・・・・筋肉は削げちゃってますが、とても嬉しいです。 でもうちの子が描く父親ってすべてヒゲづら…。 そんなに濃いか?

 久しぶりに着流しです。 麻のきものに絽の角帯。 ヘコ帯にしようと結んでみたのですが、いまいち決まらないのでやめました。

06/12/2003 北陸地方入梅
 梅雨入り宣言が出されました。 そういわれれると蒸し暑く感じるのが不思議です。 でも洗濯物はよく乾くし、風さえあれば快適です。
 今日は白っぽい木綿に辛子の角帯、薄手の木綿袴です。 汗をかいたので水だけで洗いました。 夜に袴と単衣の長着を洗っても朝までには乾いています。 昔の人はこうしていたんですね。

 写真はホタルの群舞です。 城端には隠された?ホタルの名所が沢山あります。 大窪(おおくぼ)の吐川(はきがわ)は有名ですが、他にも千福(せんぷく)の用水、野口(のぐち)の裏用水、北野の用水などいくつかあるようです。 もちろん護岸工事がされているとダメです。

06/11/2003 柳家小三治『青菜』
 待ちに待った城端落語会です。 夕方5時に手伝いに行ったのですが、すでにお待ちのお客さまがおられました(開場は6時)。 前座(というより前説)を務めるのは、いつものように永六輔さん。 実は開演前から始まってまして、「聴き逃してはならなぬ」と早くから沢山の方がいらっしゃるわけです。
 小三治さんの「青菜」が面白かったぁ。 ほんと巧いっすね←なぜか江戸っ子調。 ちなみに入船亭扇橋さんは「道具屋」、ゆう一さんは「じゅげむ」でした。
 いつもは涼しいお寺の本堂とはいえ、数百人の人間が入ると暑いので、今日は夏物のコサシルクに木綿袴です。
 会場には噺家さん以外にきもの姿が3人いました。 僕と藍木綿を着た女性、そして青年部員の男性です。 彼は永さんに「なかなかあそこまでだらしなく着られないよ」と褒められてました。 たしかに浪人のようだった…。

06/10/2003 私の好きな城端
 城端にぎわい館じゃんとこいで町内在住の大学生小原 彩さんの写真展が始まりました(6/24まで)。 生まれ育った城端をモノクロ写真で写し取ってます。 写真は出丸の川原町。 近くの人以外あまり通らないところです。
 「城端は宝石のような町だ」と言う方がいます。 視点を変えればつくづくそうだと感じます。 外からの眼をもっと尊重せねばなりません。

 今日は片貝木綿に薄手の正絹袴。 九州地方が梅雨入りしたそうで、今週中に富山も梅雨になるかも知れません。 暑いのは平気だけど湿度が高いのは難儀だなぁ…。

06/09/2003 月曜大工 その2
 出丸の解体家屋から虫籠桟を頂戴しました。 これを東町車庫にある配電ボックスと武骨な配管の目隠しに使います。 お隣やお向かいの「城端らしい雰囲気」と馴染むようにと配慮したつもりです。 あとで野花を飾ります。
 「つづらこみち」から東町通りへ抜けるのがもっと楽しくなった…かな?

 午後から鎌を持って、倉庫としてお借りしてる家の草刈りに。 茂っていたのですが小一時間で終了しました。 世の中には除草剤を平気で使う人がいますが、環境ホルモンの疑いがある危険物を土壌に撒こうという想像力の無さが恐ろしいです。 地面は繋がってるし、影響は数十年に及びます。
 草むらの中から野バラを一本発見! つぼみをつけていました。 手で刈ってたから気づいたんですね。
【つづらこみち】
http://www.craft-ran.com/shouji/hp/tudura.html

06/08/2003 おすすめサイト その6
 店の名前はきよべですが、僕の姓は清部(せいべ)と言います。 知りうるかぎり日本中で一族だけという珍しい名字です。 本家は五箇山の出だということですが、総本家が北海道へ移住してしまい姓の由来がわかりません。
 ネットで検索してるうちに「我が町 清部」というサイトを発見しました(クリックすると拡大)。 北海道の小京都松前町の清部(きよべ)地区を紹介しています。 清部はアイヌ語のキオペ(菅芽の類多い処の意味)からきてるそうです。
 海沿いののどかないいところですね。 清部小学校が今春閉校になったそうで、寂しいです。
【我が町清部】
http://www4.ocn.ne.jp/~fafisu/kiyobe1.html

 予想最高気温が28℃だったので縞の小千谷を着ました。 袴は薄手の木綿。 角帯は黄色い羅です。

06/07/2003 荒町も石畳に
 東町通り同様に荒町も疑似石畳化工事が始まりました。 7月の虫干法会になんとか間に合うか?という工期だそうです。 まず消雪パイプを埋め込む溝を掘ってるようです(写真)。
 こういう小路(裏道)が注目されるのは本当に嬉しいことです。 城端の特徴の一つですから。
【城端の小路】
http://www.craft-ran.com/shouji/

 小2の娘が朝食のみそ汁を作ってくれました。 菜っぱがなま煮えだったけど、「美味しいよ」と言ってしまう…。 『父親は娘の作った料理をまずいと言えない法則』がここでも実証されたことになります。

 夜は津沢の夜高あんどんを見に行くことになってますが、急に空がゴロゴロと鳴りだしたので心配です。

 今日は朱系の半衿に薄茶色の木綿単衣、腰板なしの袴。 五寸幅を半折にした角帯を浪人結びにしています。

06/06/2003 戦争をする国に向かうのか?
 参院で有事3法案が通過しました。 いよいよ戦争のできる国に向かうようです。 歴史は繰り返すというけれど、日本では数十年前と同じ構図になりつつあります。
 「戦争が終わったけどトップページ変えないの?」とお尋ねになる方もあるのですが、イラクから大量殺戮兵器が見つかっていない以上、この戦争の大義は立ちません。 アメリカの言い分(?)を聞くまで掲げようと思ってます。

 今日は観光協会の総会でした。 (株)地域総研主任研究員の南 修さんの講演があり、「破壊も時として必要だが、残すべき本物は歴史の中から見いだすべき」に共感。 地方分権や対米政策、失われた10年の話もでて、僕と考えが同じなことが嬉しかったです。
 総会のためということでもないのですが、 鉄紺のCOSAシルクに黒地の半衿、タンスから発掘された焦茶地に青や茶の横段の節糸が入ってる紬袴。 正絹で薄手なので軽くてとても涼しいです。 衣擦れの音もして気持ちいいです。

06/05/2003 新しい城端小学校
 夜、小学校でPTA運営委員会がありました。 各委員会の経過報告や今後の流れについて説明があり意見を交わします。 今年初めてPTAの主役員を勤めさせていただくのですが、沢山の行事があるんですね。 各委員長さんは大変ですが、優秀な方が揃っていて驚きます。
 いつものように着物姿で出席です。 白っぽい木綿の単衣に木綿の袴。 辛子の角帯に楊柳に見える生成りの半衿です。 学校内は全面禁煙なのが嬉しいです。
 写真は新しい小学校のイメージです(クリックすると拡大)。 地域に開かれた学校になるのでしょうか?

06/04/2003 メダカの学校
 城端旧市街は山田川と池川に挟まれています。 池川は縄ヶ池を源流とする河川で、護岸工事も進まず、まだ生き物が沢山います。
 娘がめだか(もしくはなにかの稚魚)を捕まえてきました。 沢山いるのですが、あまりにも小さいので写りません。 かろうじて一尾左下に見えますか? パティオの水槽でカワニナと一緒に飼うことにしました、水草を浮かべて写真をパチリ。

 今日も涼しいです、半袖Tシャツ姿の人が多いですが、なんでそんなに暑がるのか不思議です。
 片貝木綿の縞に黒地に白絣の半衿、黒の角帯に木綿袴で。

06/03/2003 いよいよ城端落語会
 6月11日(水)に城端別院本堂で「城端落語会」が開催されます。 勧進元は商工会青年部です。 OBとして参加するので、夜打ち合わせに出席しました。
 今年はいつものメンバー(永 六輔さん、柳家小三治さん、入船亭扇橋さん)に加えて柳貴家小雪(やなぎやこゆき)さんの大神楽曲芸(だいかぐらきょくげい)が見物です。
【柳貴家小雪 オフィシャルサイト】
http://homepage2.nifty.com/koyui/

日時  6月11日(水) 午後7時(開場6時)
場所  城端別院 善徳寺 本堂
木戸銭 一般2,500円 S席3,500円(当日各500円高)
 チケットは当店でも扱っています。 お早めに!

昨年の日記を読むと「落後会」になってました(苦笑)
 きょうは白っぽい久留米文人絣に腰板なしのもめん袴。
怪しげな角帯をひっぱりだしてきて、浪人結びに。

06/02/2003 結婚記念日
 13回目の結婚記念日です。 毎年この日だけは夫婦で食事をすることにしています。 今年は家の事情で昼食会になりました。
 夫婦してきもので出かけ、美味しい料理を食べて、いろんな話をして、ちょっと町をブラブラして、喫茶店でお茶して…とゆったりした時間を過ごせました。
 いつも同じ屋根の下にいるんですが、互いに忙しくゆっくり会話することも難しくなってきています。 気持ちのリセットのためにも記念日って必要ですね。
 来年再来年と年月を経るごとに味わいのある夫婦になっていきたいと思います。

 僕は片貝木綿に木綿の袴のいつもの和装。 角帯は羅。
 妻は紬地に染めた単衣の加工着尺に芭蕉布の帯でした。

06/01/2003 バブルホイッスル・ウィークエンダー2003
 昨夜、若連中の慰労会で和倉温泉あえの風に泊まりました。 もちろんきもののまま行ったので、仲居さんたちに大好評です。 温泉地といえども男のきもの姿は珍しいのでしょうか? ゆかたは毎日見てるでしょうけど…。
 三味線と篠笛と笠をもっていったので、庵唄とむぎや節をしっかり披露してきました。 これまた好評で、翌日隣の部屋担当だったという仲居さんからお礼を言われました。
 朝早々に出発してお寺deフリマの準備をします。 今回からゆーき菜々市と合同開催なので、お客さんが多いです(写真)。
 フリマの受付をしてから、店にいると bubble whistle weekender 2003のスタッフが尋ねてきてくれました。 8月31日に桜ヶ池自遊の森「自遊自遊ハウス」にてBBQを食べながら聞くライヴがあるんです。 彼らの熱い思いに感化されました、できうるかぎりのお手伝いをしたいと思います。
 彼らがアースデイとやまの世話役もしていて、さらにドキュメンタリー映画「ヒバクシャ」−世界の終わりに−自主上映会のスタッフでもあるときいてびっくり。 是非成功させてほしいです。
【バブルホイッスル】
http://bubble-whistle.org/
【「ヒバクシャ」とやま上映会】
http://www.nice-tv.jp/%7Eearthday/hibakusha/index.htm

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店長;清部一夫