「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2003年7月

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07/31/2003 城端に今も残るもの
 先日TVで「人形さまのまちおこし」という番組を見ました。
 新潟県村上市の商店街では、近代化で道路拡幅の話がでています。 築百年ほどの古い造りの商店が現存していて、「この町屋を生かしたまちづくりをしよう」と一人の若い商店主が立ち上がった話です。
 来街者に町屋を無料で見てもらい、年に一度は古い人形を店の奥に陳列します。 様々な人の協力があり何万人もの方が訪れるようになりました。
 もちろん城端にそのまま応用できる話ではありませんが、ずいぶん考えさせられました。 城端の良いところ「無形の文化や伝統」などをお伝えできる方法がないか検討してみます。
 写真は拡幅にともない新町の町屋を曳き屋工法にて移動しているところです。 築百年ではありませんが、壊すのはもったいない家屋です。
 今日は新しくおろした深緑のコサシルクに、共薄の木綿袴。 辛子色の羅の角帯に薄い黄色の半衿です。

07/30/2003 きものでむぎや祭協賛金まわり
 今年のむぎや祭は9月13.14の土日に開催されます。 10数万人のお客様が見に来られるのですが、経費も莫大なので、ボランティアが近在の企業等に協賛金(広告代)を集めに回ります。 僕も十数年お手伝いをさせていただいています。 こんな時代ですから、どの企業も大変なのでしょうが「富山県の二大民謡まつりだから…」とやりくりしていただけるのがありがたいです。
 例年はネクタイに靴履きですが、今年は勇気を出して(?)紗のきものに袴姿で回りました。 半衿は薄いベージュに変え、足下も素足に下駄ではなくグレーの足袋をつけ、少しだけ気を張ってます。
 先方に失礼に当たらないか心配だったのですが、全く違和感なく受け入れられて拍子抜けしたくらいです。 きもの姿が馴染んでるのかなぁ…。
 写真は昼食に「となみ矢形舟」で食べた、グリーン生ラーメンです。 インパクトあるでしょ〜。 醤油味で美味しかったです。 日曜祝日の昼にはセミプロによる大衆演劇をやっています。 わずか700円で風呂付きなので、行ってみたいなぁ…。

07/29/2003 城端オリジナルうちわ
 商工会で城端共通のウチワを斡旋しました。 片面は白無地で、もう片方に「越中 城端 曳山・虫干・むぎや・つごもり」と書いてあります。 山根美幸さんの書です。 白い面を各店が工夫して使うことになってます。
 あれこれ考えた結果、ウチではハケ目を残して柿渋をサーッと引くことにしました。 写真では見えにくいでしょうけど、「風」と「芝」風の模様の二種類あります。 カキシブは紫外線で色が濃くなっていくので使い込むほどに味が出ると思います。

 今日はうちわが必要な気温でした。 麻の浴衣を黒い兵児帯で着流しにしています。

07/28/2003 名物裂あれこれ
 本来は定休日の月曜ですが、虫干法会期間中なので開けました。 けっこうお客様も多く忙しかったです。
 時間を見つけて「名物裂(めいぶつぎれ)」を20種サイトにアップしました。
【「和」について話しませんか?】
http://www.craft-ran.com/bbbs/

 昨日北陸地方が梅雨明けしたので、ヨシズを出してきました。 いよいよ夏です。
 東町通りの工事もついに我が家まで迫ってきました。 あと数日後ろの駐車場が使えない状態なので、御迷惑をおかけすることになります。 完成したら石畳風の、明るく歩いてみたい道になることでしょう。

07/27/2003 城端の町に人力車登場
 虫干法会は日曜日の今日がピークです。 盤持大会、盤持甚句、蓮如太鼓、チョンガレ踊り…など様々なイベントがあります。 さらに盛り上げようと商店会青年部有志で人力車を曳きました。 車夫は若手の商店主です。 城端には若い後継者がいることが強みです。
 初めての試みで、お客さんとこちらの双方にテレがあったのですが、まあ好評だったようです。
 今日は白木綿の絣に、薄手の木綿袴姿。 人力車に合わせて?書生風にしてみました。

07/26/2003 虫干茶会
 城端別院善徳寺の夏の一大行事「虫干法会」の期間中の土・日曜に大谷婦人会の茶会が開かれています。 善徳寺の茶室(写真)を使っての茶会なので趣があり、暑い時期にも関わらず沢山の方がお越しになります。
 今年は例年になく涼しい日で、「汗をかかずに済んだ」と口々に言っておられました。

 また、北野式年大祭の盛大なおねりがありました。 参加したお稚児さんが160余名とか…。 すごい。
 神社らしく、蓮の花のかわりに榊を持つのだそうです。
 今日はグレーの紗のきものに、黒の紗の袴。 角帯は薄緑の絽。 半衿はシボのある藍ボカシにして遊んでみました。

07/25/2003 北野天満宮式年大祭
 今日と明日は三十三年に一度の北野天満宮式年大祭です。 後宮に隠されたご神体の御開帳があります。 33年後は生きてないかも知れないので、焦って見に行きました。
 終了間際の午後5時に到着し、300円の拝観券を購入して特設通路を登ります。 狭い通路をくぐったら扉の向こうに高さ60センチ位の金色の立像がありました。 天満宮の名でわかるように御神体は菅原道真公です。 頭が大きいので子どものようにも見えます(写真撮影禁止)。 神主さんにお祓いを受けた後、柏手をうって33年後の再会を願いました。
 宮の横に特設の宝物殿が建てられて、数々ある宝物の一部が陳列されています。
・櫻町天皇内親王ご使用の椀と玩具
・牛の瓊(たま)
・近衛関白家より奉納の硯
・前田大納言(加賀藩主)奉納の硯
             などなど二十余点。
 このお宮さんがいつからあるかは不明ですが、「砺波郡の総社である」との記述もあり、かなり古いことは確かです。 前を流れる川が利波(となみ)川、代々神主を務める利波氏で、砺波という地名の由来とも言われています。 この利波氏は二ツ屋(ふたっちゃ)部落に住んでいたが、北野村吉松(よしまつ)に社殿を建て、その後現在の土地に移転したようです。
 直海山海乗寺の寺号を持つこの宮は、真言密教のお寺でした。 ツクバネ山系に住む山伏などの修験者を束ねていたのではないかと推測されます。
 とにかく謎が多いんです。 そもそも御神体がいつ頃のものなのか、なぜ33年に一度の御開帳なのか?さえわかりません。
 今日は麻のきものに、木綿の薄手の袴です。 神主さん達も袴姿なのでそんなに目立ちませんでした。

07/24/2003 フリーマーケット天国に掲載
 マーケット専門情報誌「フリーマーケット天国」8月号に「お寺deフリマ」が掲載されました。 「フリマMail便」というコーナーに写真つき1Pぎっしり書かれています。 恥ずかしながら僕の写真もあります。
 主に西日本のフリーマーケット情報が載ってますけど、凄い数と人出ですね。 ネットオークションとフリーマーケットの総取引額は莫大なものです。 市況に現れないけど、経済を活性化させています。
 この月刊誌は毎月25日にコンビニなどで発売です。 よろしければご覧ください。

【お寺deフリマ】http://www.craft-ran.com/furima/
【月刊 フリーマーケット天国 WEST】
http://www5b.biglobe.ne.jp/~lips/

07/23/2003 今月の自家消費
 ケータイを携帯していませんが、デジカメは常に携帯しています。 付属の黒いストラップを使っていたのですが、いまいち気にいらなかったので、小物屋さんに頼んで正絹組紐で首から下げるものを作ってもらいました。
 現在試用中ですが、絹鳴りがしてとてもいい感じです。 強度などをもうちょっと試してOKなら店頭に並ぶことでしょう。 意外に安くできそうです。 もちろん携帯電話をお使いの方にもお奨めです。 (写真をクリックすると拡大)

 空港まで母を迎えに行ったときに、高速の出口で財布を忘れたことに気づき青くなりました。 でも事務所のおじさんが立て替えてくれて…、感謝感激。
 cosaシルクに木綿袴です。 湿度が高いとちょっと辛い…。

07/22/2003 木更津へ日帰り…
 小1の姪が病気になり、手術せねば…ということで千葉県の木更津市へ日帰りで見舞いに行きました。 朝7:40発の飛行機に乗って、木更津に着いたのが9:30頃。 ビックリするくらい速いです。 というのも気流が安定していた為か、飛行機が定刻よりも早く羽田に着き、アクアライン経由の路線バスに一本早く乗れたからです。 速いし(40分)、安いし(1,200円)便利ですね。
 帰りも最終19:00発に乗り、城端着が21時前です。 帰りの便のサラリーマン氏もやはり日帰りだ…と愚痴ってました。 確かに身体はしんどいです。

 写真は氣志團で有名な(?)木更津の駅東です。 西口のそごうが撤退して寂しいことになってます。
【氣志團】http://www.kishidan.com/index2.html

 手術は無事成功しました。 良かった良かった。

07/21/2003 BBQふたたび…
 海の日の今日、地区の子どもたちと一緒に島尾の海に行く予定でした。 …が、気温は低いし生憎の雨。 速やかにあきらめて、桜ヶ池周辺でのバーベキューと相成りました。 そうです、父は2日続けてのBBQです。 それでもメンバーもまた違うので楽しかったですよ。
 片づけ後に桜ヶ池の新しい遊具施設で思いっきり遊んできました。 やっぱ桜ヶ池はイイ! ファミリー層には絶対お奨めでうう。
 写真は池の奥にある浮き桟橋。 本来はワカサギ釣り用ですが、この日は鯉が釣れていました。

07/20/2003 バーベキュー& ・・・・
 なかなか梅雨が明けませんが、夏休み初日ということで(?)PTAでBBQをしました。 場所は城南パークことイベント広場、数年前までモウモウcowニバルという巨大焼肉イベントをしていた場所です。
 朝からあれこれ準備して、さぁ食べるぞ〜といったころに雲ゆきが怪しくなり、バケツをひっくり返したような雨に…。 一時持ち直し、再準備して魚が焼けたころに再びザーッっと。 3度持ち直したのですが、やはり最後まで雨にたたられました。 でも面白かったですよ。
 夕方、8/31桜ヶ池で開催するBBQ&LIVEイベント「バブルホイッスルウィークエンダー」のスタッフが顔を出してくれました。 東京から城端をもり立てにきてくれるんで地元も彼らの熱い気持ちに応えなくっては…。
【BUBBLE WHISTLE WEEKENDER 2003】http://sound.jp/bww/

07/19/2003 第9回 城端町美術協会 会員展
 21日まで曳山会館2階にて城端町美術協会の作品展がおこなわれています(入場無料)。 この方面には弱いのですが、なかなかの秀作ぞろいだと思います。 以下に出品者を列記します。(敬称略)
【日本画】荒又利夫、岸 静香、中島宏一、森井信一 【洋画】岡本晋一、安居輝子 【工芸】朝日 清、健名文一、酒井秀哲、酒井 宏、棚田修作、細川 毅、山下郁子、安居輝子 【書】上田北山、上見枝風、健名文一、高田玉水、原田美智子、廣田 修、山根美幸 【写真】河合喜代志、健名宗一、新谷俊雄
 僕が一番感銘を受けたのは、棚田さんの「象嵌壺」(写真)です。 素晴らしい…。
 今日は麻の縞きものに、黄色い絽の角帯を変わり結びしました。 今この結び方の名前を考えています。

07/18/2003 金魚の風鈴
 久しぶりに床屋へ行ってさっぱりした後、金魚の風鈴を吊るしました。 涼やかな音をたてています。 今日はちょっと蒸すのですが、風鈴と散髪のおかげで軽やかな風が心地良いです。
 和ものがブームだそうです。 なかでも金魚が人気だとか…。 そういえば『撫松庵の金魚柄の浴衣ありませんか?』という問い合わせをいただきましたし、金魚柄の浴衣が真っ先に売れていったことを思いだしました。
 昨夜見たETV「トップランナー」に無国籍の洋服に下駄履きで映画監督の河瀬直美さんが出演してました。 「和」がだいぶ認知されてきてるな…という感じです。
 「和ブーム」で終わらずに地道に定着することを願ってます。
 きょうは久留米の木綿に袴腰なしの木綿袴。 もちろん素足です。

07/17/2003 月下美人が咲きました
 昨夜、店を閉めようとしていたら『いま月下美人が咲いたから…』と電話をいただきました。 急いで提灯屋さんにお邪魔すると、別院茶所横に置いてある鉢に、白い大輪の月下美人が見事な花をつけています。 一夜限りの美しい花で、明るくなるころにはしぼんでしまいます。 濃厚で爽やかないい匂いがします。
 初めて見たのですが、葉から花が咲くんですね。 一時間ほど花を見ながら昔話を聞かせていただきました。 そうこうしているうちにお月さまが雲間から顔を出し、自然の摂理に驚いた夜でした。 (写真をクリックすると拡大)
【月下美人(げっかびじん)】
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/gekka-bijin.html

 きょうは鉄紺のcosaシルクに縞の半衿。 薄手の紬地正絹袴は憲房色地に青や茶の緯糸が通ってます。 角帯は薄黄の羅です。

07/16/2003 夏…恋し
 今、別院の大提灯を新調しています。 毎日別院前の提灯屋さんが茶所(ちゃじょ)にて作業なさってます。 高さ10尺、直径7尺、大人4人でも抱えられないほどの大きなものです。 22日からの虫干法会(むしぼしほうえ)で山門下に吊るします。 いよいよ城端に夏が訪れます。
 下記サイトで昨年の虫干法会の様子を紹介しています。
【城端別院善徳寺 虫干法会 宝物拝観絵巻】
http://www.craft-ran.com/ht/musib001.html

 ネットで知りあった方々が金沢から遊びに来てくださいました。 気軽に立ち寄ってくださると嬉しいです。

 今日は縞の木綿に渋い草色の草木染め木綿袴です。 最高気温が23℃だったそうです。 五月下旬並ですね。

07/15/2003 合併の悪しき面
 城端の図書館は水月寺隣の狭い敷地に建ってます。 静かな所なんですが、蔵書が増えて手狭になってきました。 場所を変えて建て替えようということで図書館基本構想策定委員の委嘱を受けました。 忙しくてまだ2回しか参加してないのですが、それなりの結論は出たようです。
 これ以上の箱モノ投資はやめて欲しいと考えているのですが、市町村合併に追い立てられるように計画が進んでいます。 これも期限付き合併の悪しき弊害です。 個人的にはもし移転するなら無駄なコストをかけずに現役場庁舎1階をリフォームすれば良いのに…と考えています。
 写真はこれまた駆け込みですでに工事が始まった統合保育所の模型です。(クリックで拡大) 6つある保育所を1つにするなんて…これで城端は保育所から中学校まで完全エスカレーター式になります。 保育所の先生方も反対の意見を述べられたそうですが、所詮は町職員なので完全に無視されたようです。
 時間に追われて綿密なプランをたてずに実行に移す…。 将来きっと後悔することになると思ってます。

 今日はグレーの紗のきものに変わった素材の半衿、黒地の絽袴。 緑色の絽角帯です。 涼しいどころか寒いくらいでした。

07/14/2003 氷見祇園祭
 お誘いを受けて氷見市の祇園祭見物に出かけました。 あんまり目立つのもどうかと考えて袴をやめて浴衣姿です。 でも角帯だけはこだわった結び方にしてみました。
 ヨソ様のお祭りをあまり見たことが無いので興味津々です。 氷見漁港に車を止めて市街地まで数分歩きます。 浴衣率が10%位だと聞いていたのに中高生の制服姿ばかり。 こりゃ大変なところに来てしまったぞぃと思ってましたが、暗くなるにつれ浴衣姿もチラホラと…。 でも大人が少ない…。 大人の女性の浴衣姿がとっても目立ってました。 男性は僕と若いアンちゃん達数人だけ、せっかくの夏祭りなんだけどなぁ…もっと着ましょうよ。
 ラブリー茶屋にて街角パフォーマンスを見ていたら、各町の山車(?)を見つけました。 太鼓を載せた台車の上に神木(?)をつけて提灯と行灯が灯ってます。 写真(クリックすると拡大)を見るとわかるように上に活きのいいアンちゃんが数人乗って盛り上がってます。 お宮さんの前に終結しケンカするのだそうです。 やっぱ漁師町、若いモンの祭ですね。
 御年配の方は何しているのかというと、絽の紋付き袴で神輿のお供をしてました。 これはこれで格好いいです。 残念ながら大きな曳山は見ることができませんでした。 夜は出ないのかな?

07/13/2003 おやつ作り教室
 PTAの教養衛生委員会で、親子で作るおやつ作り教室を企画しました。 スナック菓子や添加物や糖分の多いお菓子ではなく、安全な手作りのおやつを子どもたちに食べさせたいとの趣旨です。 想像以上の申し込み(130人超)があり、急きょ午前と午後にわけて開催しました。
 最初に栄養士さんの説明があったのですが、いまいち白砂糖の害について伝わらなかったのでは?と危惧しています。 虫歯だけではなく、生活習慣病の主原因であることをお伝えしたかったのですが…。
 PTA役員ということもあり、妻ではなく僕が子どもと参加しましたが、初めてかも知れません、子どもたちと一緒にお菓子を作るなんて…。 楽しかったし、おなかもいっぱいになって大満足で帰ってきた日曜日です。

07/12/2003 〜海からの誘い〜
 14歳の挑戦も今日が最終日。 5日間の活動のごく一部をサイトで紹介してもらいました。 毎年自分たちで作らせているんですが、年々上手になってます。 指2本でもキーボード入力が速い速い。
【14歳の挑戦】http://www.craft-ran.com/14/

 22日からギャラリーで開催されるヒルタアキオさんの海中写真展〜海からの誘(いざな)い〜の準備をしました。 小笠原の写真が52点、見てるだけで涼しい爽やかな気分になります。
 今日は最高気温が24℃位だそうで、半袖では寒いそうです。 僕は片貝木綿の縞に、黒い麻の半衿、焦げ茶の袴をあわせました。

07/11/2003 The Art of Star Wars Exhibition
 7/9の日帰り京都出張で実はもう一ヶ所立ち寄ったところがあります。 京都国立博物館で開催されている「アート・オブ・スターウォーズ」展です。 僕が中学時代(高校生だっけ?)衝撃的に上映された映画の、撮影用ミニチュアや模型、設定資料や裏話まで膨大な数が陳列されてます。 入ってすぐに巨大な宇宙船「スターデストロイヤー」がど〜んとあって、感涙物でした。
 国立博物館の重厚な建物に負けていない迫力でした。 老若男女国籍問わず沢山の人が熱心に見てましたよ。 +500円で音声ガイドを借りることをお奨めします。 (写真をクリックすると拡大)
【京都国立博物館】http://www.kyohaku.go.jp/

 今日はCOSAsilkに木綿袴。 生成の半衿です。 仕立に出したコサシルクがなかなか出来ません。 自家用はどうしても先送りになっちゃうんです。

07/10/2003 失敗の許される社会に
 日本中を震撼させた12歳の少年による殺人。 痛ましい悲しい酷い事件です。 親御さんをはじめ関係者の心中を察すると胸が張り裂けそうになります。 僕が同じ立場でも「極刑で臨んで欲しい」とやはり言うかもしれません。 でも社会に必要とされることは罰することではなくて、二度とこんな悲劇をおこさないことです。
 少年法を改正せよと「識者」なる人種が言っています。 果たしてそれがこの事件の「抑止力」になりますか? この12歳の少年は「どうせ法で裁かれないから」と罪を犯したとは思えません。
 幼児に対するいたずらが発覚することを恐れ、パニックになり強行に及んだ、と僕は考えます。 冷静に考えると殺人といたずらでは罪の重さが違います。 しかし少年は「いたずらが発覚すれば自分の人生が終わる」と感じたのではないでしょうか?
 私事で恐縮ですが、小学校の下校途中の大雨の中、雨宿りしていた駐車場のコンクリートブロックに我慢できずにオシッコをかけてしまいました。 すぐ発覚し、家主にひどく叱られました、そして「警察に言う、学校に通報する」と。 このとき僕は「なにもかもがダメになった」と感じたんです。 いま思えばなにを大げさな…と思うのですが、失敗を経験したことの無い子どもはそう考えました。 本当に逃げ出したかった、この世から…。
 「良い子」でいることの重圧から自我を守るには、闇で小出しにストレスを発散するか、突然キレるしか本人にはできません。 「良い子である必要はないし、罪は罪だけど小さな失敗もしていいよ」と優しく伝えられる社会であって欲しいと心から願います。 もし社会が少年を一方的に責めつづけるなら、悲劇はまた起こりえます。
     犯人の少年が生きていてくれて本当によかったと思います。
 最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
 麻のきものに木綿袴。 汗をかいたので、夜シャワーの時に一緒に水洗いしました。

07/09/2003 ミュージカル「美女と野獣」
 京都劇場で上映している劇団四季のミュージカル「美女と野獣」を見ました。 ネットオークションでひょっこり手に入ってしまったのでついデキゴコロで。
 前から二列目のセンターというシートです、目の前で繰り広げられる唄と踊りに…完全にその世界に入りこんでしまいました。 写真は一番好きなシーン"Be Our Guest"です。
【京都劇場】http://www.kyoto-gekijo.com/
【劇団四季】http://www.shiki.gr.jp/

 あ、もちろん仕事もしています。 朝4時に起きて京都に着いたのが8時。 袋物などを作るための正絹名物裂をたくさん仕入れてきました。 近々入荷予定です。

07/08/2003 社会に学ぶ 14歳の挑戦
 今年も「14歳の挑戦」を受け入れています。 中学2年の生徒を5日間職場体験させる社会学習です。 うちには12日まで女の子2人が働きにきてくれます。
 挨拶からはじまり、掃除、POP書き、ラッピング教室、カットクロス作りなど初日にしてはハードな内容だったかもしれません。 明日からまた沢山の仕事があるので頑張ってもらわねば…。 彼女らにはいろんなことを学び、感じ取ってもらえたらと思います。
 今日はcosaシルクに薄手の木綿袴。 角帯は辛子色です。 予想最高気温が25℃だったのに、湿度が高いせいか暑く感じます。

07/07/2003 お墓を掃除する
 定休日です。 明日が父の命日ということもあって、朝のうちに墓掃除をしました。 雨模様だったのでカッパズボンを履いて、完全防備です。 亀の子タワシでごしごし磨いてるうちに晴れ間が見えてきました。 約一時間後には快晴に。 さっぱりして清々しい気分です。
 ちょこんとアマガエルが2匹居ます。 墓石に似せるとは見事な擬態です。
 体長1センチくらいしかないのですが、こんな小さかったっけ?? 保育所のお母さんの間でも「最近のアマガエル小さくない?」と話題になってるようです。

 午後からは録りためた映画三昧。 のんびりした休日になりました。 今年も天の川が見られなかったのが残念です。

07/06/2003 マニアゴコロをくすぐるフリマ
 お寺deフリマ開催日です。 今回は石川県からの参加者がなぜか多い…口コミでしょうか? でもなかなか面白いものがでていました。 古いオモチャや古カメラなど、見ていて楽しいです。 (写真をクリックすると拡大します)
【2003年7月6日のお寺deフリマ】http://www.craft-ran.com/furima/20030706.html

 予想最高気温が25℃と低かったので、厚手の単衣木綿を着ています。 焦げ茶の袴に生成りの半衿。
 フリマ出店者に「あんた神主さんけ?」と尋ねられました。 …お寺に神主はおらんでしょう(笑)

07/05/2003 作って遊ぼう その2
 保育所で年長児と父親対象に、木を使ったおもちゃづくり教室がありました。 講師は昨年の10/19に伝承遊びを教わった富大教育学部の竹井 史助教授です。
 身近な材料で機関車を作ります。 城端にワダ楽器という尺八などの和楽器を作ってるメーカーがあり、そこから廃材(といっても立派なもの)を無料で譲ってもらいました。
 子どもと一緒にノコギリを曳き、キリやドリルで穴を開けて、金づちで釘を打つ。 下の子は初めての経験だったので楽しそうでした。 完成したおもちゃで飽きもせずに遊んでいます。
【(株)ワダ楽器】http://www.kochyo.co.jp/

 今日は小千谷の麻きものに、木綿袴です。
 角帯の新しい結び方を考案しました。 いま名前を考えています。 近いうちに公開できると思います。

07/04/2003 高岡が見える
 道が広くなって遠くまで見通しが良くなりました。 晴れた日には福野・砺波はもとより高岡まで見えます。
 午前中、空気が澄んでいたので8倍の双眼鏡で覗いてみました。 無理やりデジカメにくっつけてパシャリ! いかがでしょうか? この景色が店の前から見えるんです。
 城端開町の16世紀頃は今より空気がきれいだったでしょうから、ちょっと高いところに登れば肉眼で近在の様子が手に取るようにわかったんでしょうね。 そんなことを考えつつ…。 (写真をクリックすると拡大します)

 今日は白っぽい久留米絣に焦げ茶の木綿袴です。 ここしばらく最高気温が27℃位です、涼しいですね。

07/03/2003 太物屋
 カントリークラフトを作っておられる方々が、最近「和」に興味をしめすようになりました。 以前から和布は扱っていましたが、ここ最近比重が増えてます。 棚を一つ増やしました。
 この中からきものや袴を作ったり、半衿をとったりしています。もちろん作務衣なんかも。 選べる種類が増えたので楽しいですよ。(写真をクリックすると拡大)
 「呉服屋」に対して「太物屋(ふとものや)」という呼称があります。 絹以外の繊維を扱うお店のことですが、概して木綿は巻きが太い為そう呼ばれたようです。
 今日はcosaシルクの単衣に、薄手の木綿袴。 着心地がいいので、またまた自家用に新色を仕立に出しました。 今夏は麻の小千谷とコサシルクでのりきれそうです。

07/02/2003 城端厚生病院跡地の利用
 現在解体中の城端厚生病院跡地です。 厚生病院は昨年10月に南砺中央病院となって閉院しました。 跡地の有効活用が検討されていましたが、意外と早く決定しました。
 町並み景観に配慮した木造の町営住宅と、厚生病院の検査棟を改築してベンチャー企業のSOHOになりそうです。 なんにせよ、町中にたくさん人が集まる仕掛けがあるといいですね。 ここから見える東山は見事なんです。 住むにはいい環境かも。
 左側に見える松の木の下に宥音塚(いおんづか)があります。 城端開町のさらに昔に即身成仏なさった和尚の塚です。 ここ新町は城端麦屋節発祥の地でもあり、横に記念碑が建っています。
 今日は片貝木綿に黒の半衿、草木染めの木綿袴です。 引き続いてオハショリをしてみましたが、涼しさ以外にあまり効果はなさそうです。

07/01/2003 俳句をたしなむ?
 2年続けてしだれ桜まつりの俳句会のお世話をさせていただいたこともあって、城端町俳句協会の上田一粒さんから「あんた入らんけ」と強いお誘いを受けてました。 丁重にお断りしていたのですが、ついに根負けして恥ずかしながら投句するはめに…。
 基本的には思考回路が川柳向きなのですが…果たしてどうなることやら…。
 写真は上田さんの句集「生かされて」です。 のほほんと生きている僕には到底詠めない命がけの句が入っていてドキリとします。

 涼しいですね。 鉄紺のコサシルクに縦縞の半衿、薄緑の絽の角帯、木綿の袴です。
 実は試しに「おはしょり」をしています。 男がしたらどんな効能があるのか?調査中です。 とりあえず、涼しいことは間違いありません。 乞う御期待!!

【しりとり川柳】http://www.craft-ran.com/cgi-bin/575/monkey.cgi?

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店長;清部一夫