「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2007年5月

つばめの巣が…
 ショック!! 気づいたらツバメの巣が落ちてました。 二週間前に飛来して喜んでいたばかりなのに…。
 昔、カラスに狙われたことがありますが、今回は違うようです。 ヘビでもなければネコでもない。 風が強かったわけじゃないし、揺れたわけでもない、ましてや人間が落としたのでもないでしょうに…。 いったい何故???
 不幸中の幸いで、まだ産卵しておらず、ヒナもいませんでした。 つがいのツバメが呆然と巣を見つめているのがかわいそうです。 もう一度頑張って、新居を構えてくれるといいのですが。
 きょうはグレー伊勢木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯に灰黒の袴です。
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2007年5月31日(木)  No.1412

邦楽ホールの面目躍如
 じょうはな座で「大和楽の世界」が開催されるので昨年に引き続きお邪魔しました。 平日開催なので、開演直前でも楽勝かと思っていたら、駐車場は車でいっぱい(僕は自転車)、ロビーも人で溢れています。
 邦楽の演奏会?それとも城端だから? 和服をお召しの女性が沢山いました。単衣と袷、半々ぐらいでしょうか? 女性スタッフも全員きもの姿(司会者を除く)で、和やかなとてもいい感じです。
 面白かったのは初の試み 、大和楽と城端庵唄保存会川田社中との競演です。 大和久満先生のご提案だと聞きました。
 城端庵唄は江戸端唄を基にしていますが、男性の斉唱ということもあり元唄と雰囲気は違います。 「夕暮」「手鏡に」の二曲を聴き比べましたが、まったく別の曲のようでした。 大和楽は繊細で美しく、唄の情景が思い浮かびます。
 最後まで聞きたかったのですが、砺波地区PTAの総会が城端中学校であるので泣く泣く退席しました。 「最後の曲、良かったよ〜」という話をきくと残念でなりません。 でも、前半だけでも聞けてよかった。
 きょうは緑のコサシルクに黄土色の半衿、辛子の角帯に薄緑の袴です。
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2007年5月30日(水)  No.1411

アジロ3兄弟
 少しずつ暑くなってきました、「浴衣に見えないゆかた展」好評開催中です。 併せて小物も次々と入荷してます。
 写真は、麻生地に染めや刺繍をし、網代(あじろ)を使った信玄袋です(クリックすると拡大)。 京町屋を解体した時、古いあじろが出ることがあります。年月が経ってるので柔らかく馴染むんです。 マチが6センチ以上あり、あれもこれも入ります(男女問わず持てる柄です)。
 夜は自治振興会と地区公民会の総会。 懇親会を断って久しぶりに家で夕食をとりました。ホッとします。
 きょうは縞の伊勢木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯に灰黒の袴です。
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2007年5月29日(火)  No.1410

血の婚礼
 久しぶりに舞台演劇を観ました、またもや娘の送り迎え時間を利用して…?(^^; 場所はオーバードホール、森山未來主演「血の婚礼」です。 2年前の"BAT BOY THE MUSICAL"が良かったので期待してしまいます。
 前から二列目センターという席だったので、役者の汗や息づかいまでもが手に取るようです。 が、どーも内面の心情が伝わらない…。 森山未來/根岸季衣/江波杏子という上手な役者が揃っていても…です。
 なぜだろう…と自問しました。 やはり僕がスペインアンダルシア地方のことをよく知らないから? 土と血(族)、太陽とフラメンコに馴染みがないからかも?
 それでも熱演に引き込まれ最後はスタンディングオベーションでした。 配役に少々違和感があった主演女優ソニンの舞台挨拶「私は富山に来るのは初めてなのですが、富山の人の熱狂的応援に驚いています。ありがとうございました」を聞いて、「あ〜立って良かった」と思ったのでした。
 そうそう、新納慎也(モデル)/尾上 紫(日本舞踊)のダンス系?役者はとても存在感がありました。 言葉より踊りの方が伝わりやすいのでしょうね。
 きょうはおろしたての深緑の紬単衣にくすんだ黄土色の半衿、絽の角帯に薄緑の袴、グレーの足袋。
 ところで、今回は移動にJRを併用しました。 小杉駅裏に駐車してJR富山駅まで10分、ホールまで歩いて3分。 混む時間帯に車を出し入れするロスを考えると、とてもいい方法だと思います。
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2007年5月28日(月)  No.1409

こころ磨き
 じょうはな座で南砺市PTA連絡協議会(市P連)の総会がありました。 新会長は古軸裕一さん。←(四年前の城端小PTA会長で、副会長に僕を抜擢なさいました。まさかそのままドップリPTAに漬かることになろうとは…。)
 市Pの役員は各小中学校PTA会長があたりますが、今年は特別理事として城端地域から三名選出し、委員会を受け持つことにしました。 ただでさえ忙しい単位PTA会長を市Pの仕事で忙殺させない為です(PTAは単Pの活動が基本です)。 僕はその特別理事「広報・情報活用委員長」です。 19ある小中PTAの情報交換ができるよう、一年間楽しみながら頑張ります。
 記念講演の「こころ磨き」片山孝志 氏(写真)はいいお話でした。 簡単に言うと、掃除をすると「気づく人」になれ、心が磨かれるということですが、「子どもの前で人の悪口を言わない」など親にとってハッとする言葉も多かったです。 関係者だけでなく広く南砺市民にも聞いていただきたかったなぁ。
 地元開催ということで懇親会にも参加。 延々6時間教育について(…だけでもないのですが)話し込みました。 二次会の珈城が今月限りで廃業なさるというので淋しい限りです。
 きょうは揚柳木綿に生成りの半衿、辛子の角帯に薄手の木綿袴、人前に出るカモ…と白茶の足袋です。
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2007年5月27日(日)  No.1408

PTA卒業旅行
 平成17・18年度城端小学校PTA運営委員有志で、PTA卒業旅行と題し慰労を兼ねて温泉に行きました。 場所は氷見市 なだうら温泉 磯波風です。
 忙しい中集まったメンバーは10名、むろん自費参加です。 日程調整が難しく「数名でもいいか」とまで思っていたのに、曲げて参加してくださりありがたい限りです。
 あれこれ積る話もあったはずですが、結局ワイワイと飲んでしまいました。 いろんなことがあり苦労をかけたみなさんですが、こうして楽しく集まることができたことはとても嬉しくかつ誇らしく思います。 「すべてのボランティア活動は楽しくあれ」が僕の持論です。
 きょうは黄色のコサシルクに生成りの半衿、緑の絽角帯に薄緑の綿袴です。
2007年5月26日(土)  No.1407

桐朋アカデミー・オーケストラ
 娘のレッスン待ちを利用してオーバードホールで「桐朋アカデミー・オーケストラ 第35回 定期演奏会」を…。 この桐朋定期演奏会を聴くのは初めてです。 学生選抜オケだと思ってたんですが、違うんですね。ほとんどがプロと卒業生客演で、N響メンバーもいました。
 今回の曲目は、シューベルト「ロザムンデ」序曲、モーツアルト「ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K482」、そしてベートーヴェン「交響曲 第7番 イ長調 作品92」通称ベト7です。
 最初の2曲は普通に聞き流していたんですが、ベト7は大当たりでした。 若さ溢れる躍動感ある演奏でワクワクします。 いつチェロを回すのかとドキドキもしました(笑) 抑えた第二楽章も良かった…。
 指揮は秋山和慶さん、温和な外見からは思いもよらぬ力強いタクトさばきです。 コンサートマスターの高橋和歌さん(研修課程生)が堂々とした演奏で魅力的でした。 ぜひソロも聴いてみたい。
 この演奏会、なんと2,000円なんです。しかも高校生以下は無料! 平日夜(19時開演)とはいえ、客席は余裕いっぱいでおもわず「勿体ない…」とため息が…。 会場には小学生もいました、機会があれば子どもたちに本格的な音楽を聴かせてあげてください。
 きょうはグレーの伊勢木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯に灰黒の袴です。
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2007年5月25日(金)  No.1406

地域に愛されている学校
 城端小学校の建物(プールを含む)は既に完成しています。 が、以前からある体育館の耐震工事が未着工で、そのため中庭などの外溝工事が夏休みいっぱいかかります。
 工事現場に足を踏み入れぬようバリケードが張られていますが、子どもたちが楽しくなるようにと明るい動物の図柄を使ってくださいました。 地元企業の御配慮に感謝します。
 全てが完成したあかつきには盛大にお祝いしたいと考えています。 予定では10月8日(体育の日)学習発表会と同時開催です。 地域の人みんなが来ていただける温かいイベントになるといいなぁ。
 きょうも暑い! 白地の久留米の文人絣にロング前掛けです。
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2007年5月24日(木)  No.1405

無いものねだり…か
 「第46回 日本伝統工芸 富山展」を高岡市美術館で見てきました。 …が、ちょっと期待ハズレだったかなぁ。 確かに力作ぞろいなのですが、チカラが入りすぎていて僕好みではありません。
 そんななかで山下郁子さんの「節絹地半紗着尺 ハルリンドウ」は色・涼感とも素敵でした。

 そのまま歩いて高岡文化ホールへ。「荘村清志鈴木大介 ギターデュオ」を聴く為です。 前から五列目中程…、あのイダ・ヘンデルさんのときと偶然同じ席でした。 椅子に座るだけでその時の記憶が蘇り、期待が高まります。
 お二人ともNHKに出演し、その道の有名人らしいですが、僕にとってクラシックギターは縁遠い世界です(一世代上のオジさんの右手が空気を爪弾く仕草をしてたのを見逃しませんでした)。 確かにテクニックは素晴らしい…、でもあまり伝わるものが無かった。
 僕が贅沢すぎなんですね、きっと。
 きょうは暑い!30℃近くまで上がりました。 紺のコサシルクに薄い黄土色の半衿、黒の角帯に青灰の麻袴、グレーの足袋に右近下駄です。
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2007年5月23日(水)  No.1404

♪薔薇が咲いた♪
 緑の色濃い好い季節となりました。 隣の駐車場にもいろんな花が咲き、さながら花畑のようです。
 ついに白バラが一輪咲きました(写真をクリックすると拡大)。 ちゃんと棘つきです。
 最近はトゲ無しのバラもあるみたいですね。 「きれいなバラには棘がある」という慣用句も死語になってしまうのでしょうか。
 きょうは黄色のコサシルクに生成りの半衿、緑の絽角帯に薄緑の綿袴です。
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2007年5月22日(火)  No.1403

汗水たらして・・・遊ぶ
 運動会の代休日、今年は父子で太閤山ランドへ行くことになりました。 娘は朝からせっせとお弁当を作ってくれてます。 長女と次男と僕、この組み合わせで遊びに行くのは初めてかもしれません。
 こどもみらい館に 木の造形ブロック KAPLA があったので、一緒にピサの斜塔を作りました。←図らずも傾いてしまっただけですが…。 高さはなんと2m24cm!←ヤッター(左写真)。
 昼食後、持参したローラースケートと一輪車でコースを周回します。 貸し切りだったので、いい練習になりました(右写真)。
 鯉にエサをやったし、水遊びもしたし、レンタサイクルにも乗ったし、展望塔にも初めて上りました。 思いっきり遊びまくった一日で、楽しい思い出ができました。
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2007年5月21日(月)  No.1402

運動会のうた
 朝5時に起きて、長男を試合に送り出しました。 きょうは待ちに待った小学校の運動会なのですが、空がぐずついています。 祈るような気持ちで迎えた6時半、ドドドーンの花火の音に子どもたちは飛び上がって喜びました。
 開始を1時間遅らせた判断はナイスでした。 が、無情にも途中から雨が降り出し、一時中断の憂き目に…。 それでもプログラムをやりくりし、無事運動会を終えることができました。 子どもたちが一番楽しみにしていた昼食も、校舎内を開放し、広々としたスペースでゆっくりとることができました。
 仮に運動会を順延していたとしたら、平日開催で父母の来てない子どもたちが淡々と行事をこなすことになったでしょう。 学校は子どもにとって一番いい決断をしたと思います。 気温は低かったけど温かい運動会でした。
 きょうは揚柳木綿に縞の半衿、絽の角帯に草木染め木綿袴、素足に右近下駄…だけでは寒いので襟元に黄色の麻ストールです。

 城端小学校には「運動会のうた」があるので、紹介します(クリックすると音が出ます)。 いい歌なんです、これが。
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城端小学校 「運動会のうた」 (詩;藤井一男/曲;山本昭作)

一、山のみどりを ふるわせて/神明丘に 降りてきた/風が呼んでる 招いてる/心もひらけ 胸を張れ/雪輪に城の 旗のもと/城端っ子よ 輪をつくれ

二、巡るさくらが 枝を組み/中では小鳥 呼びかける/スクラム組んで 腕を組め/燃える心で 意気示せ/赤白青黄 旗のもと/城端っ子の 運動会
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2007年5月20日(日)  No.1401

おすすめサイト その15
 忘れた頃に復活するこのコーナー、今回は「いこまいけ、南砺」というサイトです。
 城端だけではなく、南砺八町村を広く深〜く紹介しています。 名所や旧跡、祭や名水、有名人まで。 取材に時間をかけ、写真を撮り、ちゃんと足で集めた情報なのが素晴らしい。 わかりやすい地図も自作です(全くの余談ですが、この地図を見ると、城端は地理的には南砺市の中心なんだなぁ…と再確認できます)。
 もっとも驚いたのが、ここが個人サイトであるということ。 広いけど総花的な公的サイトを凌駕しています。 兄弟サイト「いこまいけシリーズ」も秀逸です(リンク集の下段にあります)。
 きょうは寒い…。 厚手木綿に薄クリーム色の半衿、辛子の角帯に焦げ茶の袴です。
【いこまいけ、南砺】http://nanto.zening.info/
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2007年5月19日(土)  No.1400

布の花のファンタジー
 城端にぎわい館じゃんとこいでアートフラワーの作品展「布の花のファンタジー」が開催されています(5月末まで)。 アートフラワーとは、いわゆる造花ですが、安っぽいものではなく白い布を染めて形作る本格的なものです。 いつものじゃんとこいが、一歩足を踏み入れるとお花屋さんになってました。
 お作りになったのは福光の樽見紀子さん・滝下悦子さん姉妹です。 ボリュームいっぱい見応えありますよ。
 きょうは片貝木綿にくすんだ黄色の半衿、黒の角帯に青灰の麻袴です。
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2007年5月18日(金)  No.1399

宇治茶
 宇治にお住まいの品川恭子さんより新茶とお菓子(能登椽 稲房安兼の茶もなか)をいただきました。 馨しい甘いお茶と美味しいお菓子に休憩時間がついつい延びてしまいます。

 夜はしだれ桜まつりの反省会…とはいえ成功裡に終わったので、楽しい反省会でした。 好天にも助けられましたが、関係団体が持ち場持ち場でベストを尽くせたことが成功の要因でしょう。 企画段階で意思統一ができたことが良かったんだと思います。
 今夜の反省会も全員が発言し、来年はもとより、他のイベントにもつながる発展的な議論ができました。 アイディアも沢山出ました。おもしろがって関わることが大事ですね。
 きょうは白っぽい文人絣に裂織りの角帯をへたれ結びにして、腰板無しの綿袴です。
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2007年5月17日(木)  No.1398

城端教育振興会設立総会
 一年以上も前から準備を進めていた教育振興会がついに設立されました。 町村合併のゴタゴタで、城端ではどこか子どもたちから目が離れていた気がします。 地域の方々に子どもたちの健全育成のご支援をいただきたいと、関係団体と協議を続け、本日設立することができました。 僕は途中からしか関わっていませんが、準備段階からご尽力なさった方々に感謝致します。
 また選任役員のみならず、たくさんの区長さんもお越しくださり、会場の小学校多目的ホールのイスを追加しました。 とても嬉しいことです。
 設立総会では慣れない司会を仰せつかり、冷や汗をかきながらもスムースに(?)議事を進めることができました。 あまりに淡々と進行してしまったので、重厚さが足りなかったかと反省しております。
 アトラクションに城端ハンドベルクワイアの演奏があり、四曲楽しみました(ムービーはこちら)。 残響音がけっこうある小ホールなのでベルの音が心に残ります。
 記念講演は中薮淳一先生(写真)。演題は「地域で育てる子ども」 短い時間でしたが、濃い話をお聞きすることができました。
「家庭には [1]子どもを育てる機能(養育・教育) [2]ものを創り出す機能(生産) [3]老人や病人を看取る機能(福祉) [4]「だんらん」の機能(情・愛)がある」「一人の子どもを家庭だけではなく地域みんなで育てたい」となると「(行政は)福祉と教育を分けないほうがいい」というお考えにはハッとしました。 実は僕も、どこかで繋げられると思っていたんです。

 この会は教育に関することを討議する場でもあります。 子どもたちと身近に接している方の生の声を反映できる風通しのいい振興会にしたいです。
 きょうは司会者らしく(?)ちゃんとした装い、薄緑の単衣に深緑の半衿、緑の絽角帯に薄緑の段袴、木賊色の羽織に白足袋です。 受付の長田さんもきもの姿で「城端らし(く)て、いいちゃ」と好評でした。
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2007年5月16日(水)  No.1397

浴衣に見えないゆかた展
 今夏のきよべ好みは「浴衣に見えないゆかた」です。 素材は綿麻や絹紅梅であったり、木綿でもコーマとは風合いの違う紬風のもの。 絣や板締絞り、染めも色数を押さえシンプルに。 下に襦袢(もしくは半地袢)を着て半衿をかければ、夏の街着として通用します。 夏の小紋と同じ感覚ですが、値段はあくまでも浴衣程度ですので気軽に着られますよ。

 二年前は今日が城端曳山祭でした。 アッという間の2年間だったので、すでに遠い昔のことのようです。
 5月15日が祭当日だったので、僕の中では五・一五事件や沖縄返還が咀嚼されないままでしたが、じっくり考えてみることにします。
 きょうは生成りの揚柳木綿に絽の角帯、青鈍の麻袴です。
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2007年5月15日(火)  No.1396

城端の銅像(その3) 井口仁志氏
 城端は数えるほどしか銅像のない町です(控えめな町民性のなせる技だと思うのですが←確証はありません)。 銅像シリーズとはいいながら、前回からなんと1年3ヶ月も経ってしまいました。 楽しみにしていた方(もし居られたら)ご免なさい。 
 桜ヶ池の湖畔、公園芝生広場の小高い場所に銅像が建てられています。 井口仁志翁 観光資源でもあり農業用人造湖でもある桜ヶ池を作った人です。 台座の裏に 櫻ヶ池土地改良区 役員一同/原型 松村秀太郎/鑄造 高坂亀次郎/石工 宮本忠信 とあります。 以下に銅像の文字を記します。

井口仁志翁 富山縣東礪波郡北山田村梅原ニ生ル 夙に(つとに)早稲田大學ニ學ビ 業成リテ家ニ帰リ 郷土ノ為メニ盡瘁(じんすい)スルコト多年 居村梅原ノ耕地整理ヲ行ヒ 農民永ク其利ヲ享ク(うく)
翁南礪地方ノ水利ノタメニ奔走シ 遂ニ(ついに)櫻ヶ池土地改良區ノ設立ヲ見 其理事長ニ推サル 昭和十六年六月工ヲ起シ 途中不幸戦爭ニ際會(さいかい)シ 幾多ノ困難ニ逢遇セルニ拘ラズ 苦心經営十幾年 昭和二十九年六月ニ至リ初メテ 櫻ヶ池ノ完成ヲ遂ケ 地方旱魃(かんばつ)の憂(うれい)全ク絶エ 萇蕪(?)ノ地變シテ美田ト化セリ 翁又池畔ニ櫻楓春秋ノ樹ヲ植エ 今ヤ地方名勝観光ノ地トナル 昭和三十年功ニヨリ黄綬褒章ヲ授ケラル 改良區ノ有志相計リ 翁ノ壽像ヲ池畔ニ建テ 翁ノ壽ヲ祈リ 其功績ヲ永ク世ニ傳ヘントス 像ハ日本美術院々友松村秀太郎君ノ作ル所(?)ナリ 余翁ト同學 親交六十年一日ノ如シ 現理事長伊東太作君ノ嘱ニヨリ此ノ像ニ銘ヲ題シ 攵(改?)ヲ叙スト云爾(いう)
        昭和三十三年十一月 辱知(じょくち) 松村謙三謹識

 さすが郷土の偉人(福光出身)松村謙三さんの文章は格があります。 (括弧内は僕がつけたのでアヤシいところもあります。間違っていたらご指摘ください)
 もし…もしもですよ、松村さんが総理になっていたら、第二次岸政権はなかったわけで、孫の安倍政権もなかったかもしれません。 となると、戦争できる国造りが最終目的の憲法改正をしようなどという動きもなかったでしょうに…。
 松村謙三さんを尊敬するという郷土の政治家は、安倍首相と相反する松村さんの思想を思い出していただきたいものです。
 きょうは黄色のコサシルクに生成りの半衿、緑の絽の角帯に薄緑の袴、白茶の足袋に畳表の草履です。
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2007年5月14日(月)  No.1395

民藝の全国大会が、城端で
 縁あってとなみ民藝協会に入会させていただくことになりました。 俗にいう「民芸品」にはあまり興味が無いのですが、スローライフやLOHASとも繋がる「民藝運動」にはとても興味があります。
 総会で太田浩史会長のお話しがあり、三年後の2010年の日本民藝協会の全国大会は柳宗悦氏の五十回忌法要と併せて、城端別院善徳寺をメイン会場に開催することが発表されました。 棟方志功を育み、柳 宗悦に気づきを与え、民藝の聖地とまで言われる南砺地方で大会があることは意義深いことです。
 全国から200人が集まる(宿泊)この大会は、南砺市城端を全国発信するチャンスだと考えます。 歴史や文化・伝統など、通常の観光では伝わりにくい部分をじっくり知っていただくことができますから。 都会の方が超一流の田舎に望むのは、景観もさることながら日常生活では味わえない部分だと考えます。 パッと見の物見遊山だけではリピーターにはなりません。

 民藝協会を趣味人の集まりの閉じた世界にしては勿体ないと考えています。 今年は新規会員大募集年だそうで、勉強会などもたくさん開催予定です。 どうですか?太田さんの話を聞くだけでも、楽しいですよ。
 懇親会は福光「萱笑」2階でおいしい料理をいただきました。 右写真は抽選会でもらった沖縄読谷村の焼物(やむちん)。 いい感じでしょ? マイカップとして愛用します。
 きょうは馬下助左ヱ門の紬袷に薄茶の半衿、裂織りの角帯に御召袴、白茶の足袋です。
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2007年5月13日(日)  No.1394

プリザーブドフラワー
 プリザーブドフラワー(preserved flower)ってご存知ですか? 生花を特殊な方法で加工し、長持ちさせることのできた花です。 色や質感、柔らかさも生きてる花と同じ! 写真をご覧ください(クリックすると拡大)、ほんと瑞々しくてキレイでしょ。
 直射日光と多湿が苦手ですが、水遣りはもちろん手入れ不要で、数年持ちます。
 craft Lunでもこの魔法の花を扱うことになりました。 長期間お部屋を彩ることを考えれば意外と値ごろ(3,800円〜)なので、プレゼントにもいかがでしょうか?
 きょうは片貝木綿に茶の半衿、黒の角帯に灰黒の袴です。
2007年5月12日(土)  No.1393

ツバメ飛来
 朝、車庫の上を見るとツバメが巣作りをしています。 数年前にカラスに巣を襲われて以来久しぶりのツバメ飛来です。 今度は烏にも蛇にも襲われにくい場所なので一安心です。が、車のボンネットがフンだらけになりそう…。
 昨日、他のお店でウィンドウに挟まり動けなくなっていたツバメを助け出しました。 ひょっとしてそのツバメかも…。 ちょうど小学校のツバメ調査の日だったので子どもも大喜びです。
 きょうは白茶の木綿に焦げ茶の半衿、辛子の角帯に茶の綿袴です。
2007年5月11日(金)  No.1392

藤の花が咲きました
 別院から道なりに下ったところにある藤が見ごろです。 市の公設駐車場の近く、西新田の宮の前、御坊下橋のたもとの意外と見落としがちなところにあります。
 車から眺めるよりも、ぜひ歩いて近くでご覧ください。 藤棚の下にベンチがあるので座ってみました(写真をクリックすると拡大)。 見事な花にしばし見とれてしまいます。
 写真に写る巨岩は芭蕉の門下生 各務支考の句碑です。 句碑は町内のビューポイントに点在していて、14あるうち10箇所は歩いて回れる距離にあるので、句碑めぐりをするのも楽しいですよ。
 きょうは縞の伊勢木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯に灰黒の木綿袴です。
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2007年5月10日(木)  No.1391

多目的ホールでひだまりくらぶ活動開始
 GWも明け、二年目のひだまりくらぶが本格的にスタートします。 いよいよ多目的ホールを使えることになりました。
 渡り廊下を渡ってこなくてはならないので「子どもたち来てくれるかなぁ」とチョット心配していたのですが、杞憂だったようです。 長休みのホールは子どもたちの歓声で満たされました。 僕も久しぶりに遊べて楽しかったぁ。
 登校時に挨拶しても反応が鈍い子どもが、ひだまりくらぶになると元気いっぱい遊んでいます。 この差はなんなんだろう?? やはり朝は目が覚めてないのでしょうか?
 天井が高い(吹き抜け)ので紙飛行機も良く飛びます。 床が板張りなのでおはじき遊びもできます(右写真)。 まだまだいろんな遊びができそうです。
 きょうは気温がぐんぐん上がり、夏日となりました。 紺のコサシルクに縞の半衿、深緑の絽の角帯に薄緑の木綿袴です。
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2007年5月9日(水)  No.1390

川島甚兵衛と城端と織物
 砺波市美術館で開催中の「川島織物コレクション展」ー華麗なる織物文化の精華ーを見てきました。
 初代川島甚兵衞(文次郎)は城端出身で、いまも当町にご縁があるんです(当店では帯を扱っています)。
 織物とは思えぬ精細さで織られた作品は、芸術品と呼ぶにふさわしい出来映えです。 これらの織物を天井に張った部屋に一度でいいから足を踏み入れてみたいもの。 雰囲気だけでも…と図録は買ってきました
 同時開催中の「山下郁子染織展」も見応えがありました。 日本伝統工芸会総裁賞「初雪の朝」はもちろん美しいのですが、紬織着物「光彩」もきれいでしたよ。 両展とも会期は5月20日までですので、お急ぎください。
 きょうは薄手木綿の単衣に縞の半衿、芥子色の角帯を浪人結びにして腰板無しの木綿袴。
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2007年5月8日(火)  No.1389

色即是空の意味 世界は美しい
「フェルマーの最終定理」という本を読みました。 サイモン=シン著の数学ノンフィクションです。 とても面白い本なので、数学嫌いの方にもご一読をお薦めします。 このなかに出てくる「谷山=志村予想(定理)」の証明がフェルマーの最終定理の証明になるそうですが、この予想は数学界の大統一理論構築への第一歩となる大切な架け橋だそうです。
 読後、少々興奮して珍しく寝付きが悪く(いつも5分以内に熟睡してます)、あれこれ考えを巡らせていました。
「一見関係のないものでも実はどこかで繋がってるんじゃないか?」「常に正しいのが数学だけど、なぜ実生活とはズレてるのか?」「数学と宗教は繋がるか?」「・・・・・・」と考えていた瞬間 『色即是空』という般若心経の有名な四文字が脳を直撃しました。
「え!? 」
「『色』は実社会、『空』はいわゆる『見えない世界』では?」
「ということは『色』は実軸、『空』は虚軸の複素数平面(ガウス平面)」
「色不異空 空不異色 色即是空 空即是色とは世界の姿を言い表してるんだ」(右図をクリックすると拡大します)

 だとすると理屈では説明できないこの世の摩訶不思議な部分の説明がつきます。 みなさんどう思います?
 「閃いた」というより「降臨した」というほうが適切なこの気づきをさらに発展させた考えをこちらのページに載せました
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2007年5月7日(月)  No.1388

祭の後始末
 目が覚めると雨が降ってました。 朝から曳山を解体し山蔵にしまう予定でしたが無理です(西上の山蔵は古くて天井が低いので、曳山上部を解体しないと収納できません)。 分割作業は日を改めることにし、一時的に西下町の山蔵をお借りすることになりました(西下町の諌鼓山は曳山会館収納中です)。 快く貸してくださった西下町内に感謝です。
 朝8時に城端中学校の生徒と先生方が、露天商が散らかしていったゴミを拾って町をきれいにしてくれてます。 山町の人間は祭の後片付けで手一杯なので本当に助かります。ありがとう。
 昨日おとといと無理をしたのか身体がガタガタです。 妻も昨日の午前だけで9人の着付けをしてヘトヘトでした。 明日の定休日はゆっくり休むことにします。 きょうは寒いので青縞ウールに黒半衿、黒の角帯に灰黒の袴です。
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2007年5月6日(日)  No.1387

きもの率 日本一の祭?
 快晴の曳山祭、気分も最高、気持ちも乗ってます。 朝6時に恵比寿様を曳山にのせた後、シャワーを浴びて着替えます。 気温が上がりそうなので単衣の黒紋付に緑の絽の角帯を締め、薄緑ベースの仙臺平の袴を穿きます、衿と足袋はもちろん白です。
 10時の巡行開始時の人出も例年以上で、朝から沢山のカメラマンが構えてました。 と、同時に気づくのはきもの姿の男女が多いこと。 山町の関係者はもちろんですが、所望される方や招かれたお客様、機の声のみなさん、じゃんとこい、じょうはな座、商工会の女性も着物姿です。
 さらに他町からお越しの方も和装で祭を楽しんでます。 二十歳そこそこの若い方もグループで…。 四つ身の女の子たちや、着流しの男性もおられます。 きもの着ることが特別なことでなく当たり前の祭なのです。
 他所にも書きましたが、きもの姿でいるだけで祭の一部となり参加したことになると考えてます。 カメラの構図に曳山や庵屋台と一緒に写りこんでも違和感の無い姿は、きっと祭を引き立てることでしょう。
 きもの姿の方々の写真を撮りたかったのですが、僕の美学で祭期間中はデジカメを持ち歩いていません(写真は長男に撮らせました)。 たとえば曳山人足がカメラ付き携帯で撮りまくっていたら、ちょっと…でしょ?
 夜の提灯山も順調に進み、みんながニコニコと心から祭を楽しんでいる様子が伝わってきます。 齢百歳の川田常造さんのお元気な姿をお見かけし、心が晴れやかになりました。 僕が庵屋台に入るのは今年で最後です、22歳でデビュー(?)して22年間、同じだけの年数を重ねました。 師匠でもある川田さんの前で想いのこもった悔いの無い庵唄を演奏できたと思います。
 本当に良い祭でした。 ありがとうございます。
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2007年5月5日(土)  No.1386

日に三度きものを着替える
 きょうは城端曳山祭の宵祭。 神明宮から御旅所(じょうはな座)に渡御した三基の神輿に柏手を打ちお祓いを受けた後、庵唄を奉納します。 写真は舞台袖から撮ったものです。 お客様ではなく、神輿に向かって唄ってるのがわかるでしょうか? あくまでも神事なのです。背を向けての庵唄披露となることをご理解ください。
 御旅所、曳山会館、山宿…、たくさんの方が宵祭見物に来ておられます。 昨年よりかなり増えている気がします。
 きょうは午後からの祭準備にすぐ出られるよう、作務衣+袴(帯無し)で店番をしてました。 夜は御旅所で庵唄奉納と曳山会館での合同披露に出演のため、紋付と袴の正装に着替えます。 終了後、結城の手紬糸を使った紬に裂織りの角帯をへたれ結びしたカジュアルな衣装に三度着替えて、家族で山宿巡りを楽しみました。
 例年、家にいたことが無い(町内所望の為)ので、子どもたちと山宿を回ったのは初めてです。 最初は渋っていた長男長女も喜んでます。いい宵祭になりました。 明日の本祭が楽しみです。
じょうはな座の花道(ムービー)】 【御旅所で庵唄奉納(ムービー)】
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2007年5月4日(金)  No.1385

craft Lunの模様替え
 店の奥はcraft Lun(クラフトラン)という名のパッチワーク布やカントリークラフトのスペースです。 こまごまとした手芸用品を片付け、Made in Cotton(メードインコットン)さんのギフト(ドールやフォトフレームなど)を飾りました。
 手前の和ダンスには、別の方に製作をお願いした布ポーチやカードケースなどを載せてます。 すべて当店の布で作っていただきました。 すっきりと明るくなったので、ここでお茶することもできます。
 右側は今まで同様、切り売りの布コーナーですが、きものにも使える和布が増えました。 きょうも普段用のきものと袴が欲しいという男性が次々とお越しになり、同志が増えそうでとても喜んでます。
 きょうは久留米の文人絣に深緑の半衿、麻の角帯に薄緑の袴、素足に右近下駄です。
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2007年5月3日(木)  No.1384

花筏が咲きました
 三寒四温とはよく言ったもので、寒暖をくりかえしながら次第に気候が五月らしくなってきました。 隣の駐車場の可憐な小花がいっせいに咲きました(左写真をクリックすると拡大)。 歩道のドウダンツツジも白い花を咲かせています。 見ているだけで心が和みます。
 パティオの花筏も今年はたくさんの花をつけました(右写真をクリックすると拡大)。 葉を筏に見立て、上に咲く小花を人に見立てるのだそうです。 地味ですが見応えがあります。
 今夜は西上町恵友会の稽古あげ。曳山の宵祭まであと2日。晴れることを願っています。
 きょうは縞のウールにスタンドカラーシャツ、黒の角帯に帆布の袴です。
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2007年5月2日(水)  No.1383

つづらこみちも衣更え
 つづらこみちのウィンドウを大幅に模様替えしました。 今回はパティオ周辺に母の様々な手織物を飾ります(写真をクリックすると拡大)。 卓上機で織った平織の簡単なものが大半ですが、いろいろな緯糸(ラフィアなど)を試験的に使っています。 こうして飾るとなかなか面白いですね。
 下のほうに見える赤いものは五箇山の真綿。 糸巻きに巻いた色糸は城端仏壇の打敷を織る時に使っていた絹糸です。
 きょうは縞の伊勢木綿に黒の半衿、黒の角帯に薄手木綿袴です。
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2007年5月1日(火)  No.1382

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