「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2002年11月

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11/30/2002 サンフレッチェ降格…
 Jリーグが始まって以来 ず〜っと応援しているサンフレッチェ広島がついに降格してしまいました。 来年はTVで見られないと思うと寂しいです。 しかし1年でJ1復帰できると信じています。

 今日のいでたちは茶系の大島に木綿袴と木綿の道服をきています。 大島はテカるので、コーディネートしにくいです。 半衿を渋い緑にしてアクセントに。

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11/29/2002 和樂
 和樂という雑誌を定期購読しています。 今月号の特集は「至福の美仏巡礼」。 白州正子さんが愛した仏像を紹介しています。 11月号は「歌舞伎通への最速案内」 面白いですよ。
 書店では販売せず直販がメインになります。 創刊号からすべて揃ってますので、興味のある方はご覧ください。
http://www.waraku-an.com/

 写真は付録の鳥獣戯画フィギュア。 毎月1つ付いてくる人形がついに7体揃いました。

 今日はウールの縞きものに袴姿です。

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11/28/2002 新しいきもの?
 縞の女物の古着を直して着ています。 10月11日の「古裂三昧」初日に着たものです。
 袖を外し、袖布で袖付けを処理し、丈を少し詰め、前下がりをつけてあります。 長さのバランスが微妙なので何度もピンで留めて丈を決めました。
 これはなんて呼べばいいのでしょうか? 世間にないものです。 仮に胴着と呼びます。
 裄や丈の短い女物古着のリフォームとしてこの胴着ほど簡単な物はないのではないでしょうか? バチ衿のきものならスグに直せますよ。
 風を切って颯爽と歩くとカッコいいと自分では思ってます。 コレ流行らないかなぁ…。
 弱点は立ち上がるときに裾を踏んでいることが多いこと。 長いもんなぁ…。 

 下は木綿の生地をきものに仕立て、茶色の金巾(カナキン)をつけてあります。 暖かいし、ウールより裾さばきがいいので楽です。 角帯は浪人結びにしました。

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11/27/2002 吉川観方
 京都へ行ってきました。いつものように日帰りです(泣)
紅葉のシーズンなのでいつにも増して観光客が多いです。
 紅葉狩りをしようか…とも思ったんですが、人が多そうなのでヤメました。
 京都の紅葉も綺麗ですが。城端町から五箇山へ抜ける国道304から少し脇に入ったところに道谷(どうだん)というすばらしい紅葉の名所があります。 ここが一番だと思ってますからいいんです。
 旧国道の両脇に山があり、見事に色づきます。今年は雪が早かったんで、あんまり良くはなかったですが…。

 京都文化博物館で、特別展「吉川観方と京都文化」を見てきました。(12/1迄) ご存じのように観方は希代の収集家です。 そのなかで京好みのものを集めた展示会です。
 本当は道具類を見たかったんですが、衣装や絵画が主でした。
それでも江戸後期、明治、大正のきもの色合わせはとても勉強になりました。

11/26/2002 まちなか俳句展
 城端俳句会の方々の作品がまちなかに飾られています。 お題は「鍋」。
 城端市街地賑い委員会の発案で、今年初めて実施されました。 この委員会は「月いちイベント」と称して、毎月さまざまな催しを計画し、実行しています。 少額の予算で、智恵と汗と外部の方の力とで、まちなかに人が集まる仕掛け作りをします。 僕もメンバーです。

店の前には2つの句が掲示されています。

 孫達の 顔の揃ひて 鍋焼きに

 木の椀も 杓子も古りし 根深汁

「俳句会に入らないか?」との勿体ないお誘いをいただいているのですが、今のところ丁重にお断りしております。 俳句は難しそうなので…。
 怪しい川柳ならここ↓でやってます(笑)
【しりとり川柳】
http://www.craft-ran.com/cgi-bin/575/monkey.cgi?
 興味のある方は投句していってください。

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11/25/2002 善徳寺雪囲い
 城端別院善徳寺の雪囲いが始まっています。 重機などを使わず、すべて昔のまま、人力で行ってます。 広いお寺なんで何日もかかって大変ですが、サッシや波板を使わないのが、本体を痛めないんでしょうね。

 娘が頑張ったご褒美に石川県七塚町の「やまじゅう」へ夕食を食べに行きました。 ここは食べきれないほど(というか絶対無理)の魚がでます。 刺身がなにより好きなので、満足そうです。 年に一度の家族揃ってのお楽しみです。

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11/24/2002 バレエの発表会
 県民会館で娘のバレエ発表会がありました。
 小杉町の和田舞踊研究所まで通っています。 まだ7歳なんですが芸暦(?)は4年です。 親の都合がつかないときは、大きな荷物と弁当を担いでJRに乗ってます。 親が言うのもなんですが、頑張りやさんです。 本人が好きだから続くんでしょうね。
 「呉服屋さんなんだから、日本舞踊でも習わせたら?」というお客さんもおられますが、こればっかりは本人の意思ですから…。
 今年初めてオープニングに出させていただきました。 写真は北日本新聞に載ったものをスキャンしたものです。


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11/23/2002 カニバル
 城端フラワーカード会のイベントがありました。 その名も「カニバル」。 毛ガニがメインの交換会なんです。
 1000ポイント(千円分)で毛ガニが1パイもらえるとあって、毎年大好評。 毛ガニ以外ではリンゴやミカン一箱。駅弁・大学ポテトなど美味しそうなものばかり並んでいて目移りします。
 以前城端ではモウモウCOWニバルというイベントがあったんですが、それをパクッて始まりました。
 本家は終了しちゃいましたが、分家はまだまだ元気です。

 写真はズワイガニ。 浜値で20,000円のものを7,000ポイントからの入札です。 すっごいお得でしょ?


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11/22/2002 可愛い帯あげ
 新しく入った帯揚です。 エンジ地に雪だるまの柄なんですが、見ようによっては おじゃる丸のびんちゃんに見えなくもありません(笑)
 きものはこういう小物で遊べるから楽しいですね。 男物は女物ほど種類がないのが悔しいです。

 あ、そうそう子犬の足跡の帯揚もあるんですよ。 今度写真をアップします。


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11/21/2002 現代手織さをり展
 24日まで 「現代手織さをり展」を開催しています。
さをりというのは自由な織物で、既成概念にとらわれずに織りすすむことができます。 織り巾が揃ってなくっても、打ち込みが不揃いでも大丈夫。それが味になります。
 来られたお客様にも織ってもらいましたが、本当に楽しそうです。(ちなみに写真は母です) とても簡単に織れるんですよ。

 実は店の2階に本格的な高機があるのですが、置き場所を選ぶし、糸のかけ換えも大変です。 その点さをりは経糸をかけたままたためるという特長があります。
 城端は織物で栄えた町です。 昔は各家にあった機(はた)が復興すると楽しいですね。

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11/20/2002 伊那紬展
 20日まで素朴な信州の伊那紬展を開催しています。
 信州には伊那紬(いなつむぎ)、上田紬、松本紬、飯田紬があり、ひとくくりにして信州紬とよばれることが多いです。
 しかしそれぞれに特徴があり、伊那紬は草木で染め手織りした、手触りの温かい紬です。(ちなみに上田紬は縞紬、松本紬は山繭紬、飯田紬は格子柄)
 草木の微妙な色合いで評判も上々です。

 きょうのいでたちはグレー縦じまの紬を着流しで、角帯は手織りのちょっと凝ったものをしめました。

11/19/2002 朝焼け
 早起きして外を見ると、ちょうど太陽が顔をだす直前でした。 袴腰の西の山(アンテナ付近)がほんのり赤みを帯びているのがわかるでしょうか?

 寒くなりました。 きものの上にもう一枚欲しくなりますね。 道行コートもいいですが、素敵な大判のショールをお勧めします。 値ごろですし、変化をつけられますから。
 新作のショールが入荷しました。 大幅のチリメン地でとってもお洒落です。 ボカシと絞りがあります。 是非店頭でごらんください。

11/18/2002 情報ボード
 城端にぎわい館「じゃんとこい」には、城端の人が自由に使っていい壁面があります。 各種団体の催し物案内だったり、お店のチラシだったり…。 さまざまな使い方があると思います。
 この場所がNPOや各種親睦団体などのたまり場になれば…と期待しています。 個人的にはNPO支援センターやエコマネー事務所がここにあるといいなぁ…。 まちなかに必要な施設は「ハコモノ」ではなく、「場」ではないでしょうか?
 情報交換や人的交流の起点になればいいですね。

11/17/2002 初霜
 久しぶりの快晴です。 ありがたいもので、気候がいいとお客様も多いです。
 しかしながら今朝は放射冷却で冷え込みました。車のフロントガラスに霜が降りています。 自然の造形美ですね、杉の葉のような見事な模様です。 (写真をクリックすると拡大します)
 「着楽展」も今日が最終日。 お客様の反応がいいし、なにより自分が面白いので来年も続けたいと思ってます。

 今日のいでたちは木綿の袷に雄黄(ゆうおう)色の半衿、苔色の木綿袴、角帯は黒、タビはグレーです。

11/16/2002 ミニウィンドウ3度目の模様替え
 七五三の時期も過ぎたので、またまた「じゃんとこい」のミニウィンドウを模様替えしました。 かわいらしい赤と黒のチリメンのフロシキの上にちょこんとウサギが乗っています。
 前回に引き続いて小さな仏様も…。 とても好評です。

 土曜日ということで小学生の子ども達が「織姫体験」していました。 卓上機で30cmくらい毛糸を織り、最後にポシェットなどに加工してもらいます。 体験料は500円ですが、喜んで参加していす。
 今回初めて男の子も参加! 層が厚くなりそうです。

 今日は茶系の縞ウールに袴姿。寒いので道服も羽織ってます。

11/15/2002 週刊金曜日
 「週刊金曜日」という週刊誌を定期購読しています。
きょう発売の号で北朝鮮拉致家族にインタビューしたことで、他マスコミにバッシングされています。 まだ読んでないんでコメントしにくいんですが、強者(天下のNHKや官邸)が弱小マスコミを徹底的に叩く構図ってマズいのでは? 10年後に後悔することのないよう、気をつけていたいと思ってます。
 先の戦争も民間人に少しずつ浸透していったと経験者が語ってくれました。 そう、いつの間にか…なのです。

 さて、気を取り直して…と。 久しぶりに着流しです。 きものは袷の木綿、そうですこの間仕立たものです。
 お客さんに「あ〜、この生地私買ったことあるわ。人形にするがやし」と言われました。 ・・・複雑な気持ちです。
 でも人形とペアルックなんてフツーはできないことだからヤッパ嬉しいですね。
 帯はグレーの太畝のもので、浪人結びにしました。「たそがれ清兵衛」の影響を受けてますね。

11/14/2002 曳山御神体のスタンプ
 城端の曳山には6体の御神像があり、5月14日つまり宵祭に山宿(やまやど)で一晩お泊まりになります。 事前に入魂式があり、神様が宿っていると考えられているのです。
 一生に一度の山番(やまばん)をするために座敷をきれいにして飾りつけます。 町民は御神体とともに山宿を見て回ります。
 今年初めて「山宿スタンプラリー」を開催しました。 とても好評だったので、スタンプを曳山会館に常備しています。 城端へ来られた記念に是非どうぞ。

 今日は寒いので、厚手木綿の道服をはおりました。 下は縞のウールに木綿袴です。
 現在開催している「着樂展」では男物の縞ウールも沢山揃えています。

11/13/2002 着樂展
 今日から着樂展(きらくてん)です。
 その名の通り気軽にきものを楽しんでもらおうという趣旨で、日本国内の片貝木綿、久留米かすり、インドの野蚕COSAシルク、バナラシ織物、ラオスのパークサン織、ネパールのダカ織、タイの野蚕、インドネシアのイカットなど…。 国内外のすてきな織物をきものや帯に仕立ちゃいます。
 染め柄ではいたやなおみコレクションのポリ&木綿のきもの…。 撫松庵などのプレタきものも。
 帯は「らくらく小町」仕立なららくちん。
 とにかくクリスマスパーティーにきものを着ちゃおう…という会です。 うまく揃えると5万円程度できものと帯が手にはいります。
 呉服のきよべと素材の蔵布都 藍との合同開催だからこそできる企画だと思ってます。
 地元北日本新聞の記事になりました。http://www.craft-ran.com/event/kiraku.JPEG

 今日のいでたちは、昨日寝押しした木綿の袷に草木染の袴です。 この袷はどんどん袖を通していろいろ試してみるつもりです。

11/12/2002 寝押し
 昨日ようやく木綿のきものが仕立て上がってきました。110cm巾の織物で産地は新潟県です。 もともときもの用の生地ではないのですが、素敵なのと安い(\1,470/m)のとで決めました。
 用丈は5mですので、表生地だけだと8,000円でおつりがきます。 今回は総裏にし、焦茶の金巾(かなきん)をつけました。 裏地が17,000円で、表生地の倍です。男のお洒落は裏地に凝るんです(笑)
 生地が厚いのと仕立てて間もないのでブカブカしています。 そこで必殺技「寝押し!」 布団の下できものを畳み、2晩しっかり押しをします。 体内からでる水蒸気と熱で見事にプレスされました。
 あ、自家用だからこんなこと(寝押し)してるんですよ。 お客様のおきものは畏れ多くてそんなことできません。 ご安心ください(笑)

11/11/2002 月のひつじ
 最近映画づいています。 きょうはオーストラリア映画「月のひつじ」を観てきました。 アポロ11号が史上初めて月面に着陸したのが1969年7月。 その様子を生中継したパラボラアンテナのスタッフが主役です。
 その時ぼくは小学一年生。小さいながらも「なにか大変な事が起こった」と記憶しています。 「大きくなってNASAに入りたい!」という野望を持ったのもこの月面歩行を見たからかもしれません。 そんな当時のことを思い起こさせるいい映画でした。

 写真は子どもと一緒に作ったクレイクラフトです。 お地蔵さんが僕で、カエルが小四の息子の作です。 お地蔵さんの頭が少し焦げているのがご愛敬(笑)

11/10/2002 城端別院報恩講
 11月28日は開祖親鸞上人の命日です。 この時期に毎年善徳寺の大事な行事「報恩講」が開催されます。
 10日が初日で大谷婦人会主催のお茶会があります。町内外から茶人が集まる人気の茶会です。
 また今年初めての試みとして高岡龍谷高校演劇部による仏教劇「赤尾の道宗物語」が上演されました。 上平村赤尾の猟師弥七(=道宗)が蓮如さんと出会い阿弥陀さんを信心するまでと、いつも南無阿弥陀仏を絶やさなかったエピソードを紹介しています。
 龍谷高校は西本願寺派なのにお東の善徳寺で演じてくれるなんて素晴らしいことです。 西も東も元々は無かったんですから…。

 写真は夕食にいただいたごちそうです。 蓮如さんの好物「いとこ煮」と煮物。 おいしくっておかわりしました。
 あ、今日のいでたちは下にスタンドカラーシャツを着込んだ書生風です。

11/09/2002 機織りの一日
 20日〜24日まで「現代手織さをり展」を開催します。 「さをり」とは自己表現を目的とする織物で、既成概念にとらわれず自由に織っていきます。
【さをりのサイト】 http://www.saori.co.jp/
 出品は宮川和子さんと金嶋茎子さんです。 作品をひとつご紹介します。 いかがでしょうか?変わってるでしょ?
 当日さをりの機も会場に設置し、来られた方に体験していただこうと思います。
 午後から宮川さん宅へお邪魔して打ち合わせをしてきました。 医王山の麓にお住まいです。 都会(大阪)から数年前に越してきて田舎暮らしを楽しんでおられる、素敵なご婦人です。

 その後「じゃんとこい」で新しく始まった小学生の機織り教室をのぞいてきました。 子ども達が織った織物で巾着袋などができます。 午後の部に余裕があったので少し織らせてもらいました。 結構楽しいです。 毎週土曜日に開催します。
 主催は「ori工房 花糸織(はないおり)」 今は仮営業で、来春に城端織物会館を全面改修してオープンします。

11/08/2002 来年のカレンダー
 2003年のカレンダーがそろそろ出回り始めました。人気の藤原紀香さんはきもの姿です。 中身をひととおり見せてもらいましたがなかなか良いです。ファンなら買いでしょう。
 紀香さんが着ているきものはウチの仕入れ先が染めたものです。 もしご要望がありましたら取り寄せますので遠慮なくご一報ください。

 午後から福野町のギャラリー「ほっこり空間」にお邪魔して切絵作品展を見てきました。 開館日が金・土・日と週末だけなので11/4に見られなかったんです。
 切り絵を生で見るのは初めてで、下絵の下に黒い紙を重ねて一緒に切るんだと知りました。 今まで疑問だったんですよ。

 「ほっこり空間」という名のとおり本当にいいスペースで、築100年の民家をきれいに改装しています。 靴を脱いで上がるってのがいいですねぇ。 コーヒーも300円と良心的ですし。
 高岡市の教室の方々がこのギャラリーを運営しているんだそうです。外部の方が参入されると新しい息吹がはいっていいですね。

11/07/2002 ご近所のアイドルPart1
 11月にはいって初めての好天です。 先日来の寒波であっと言う間に東山(ツクバネ山系のこと)が真っ白になり、五箇山には積雪があったと聞きました。

 今朝の冷えこみがきつかったので、ついに道服を引っ張りだしました。
 若い銀行員さんに「ジーンズの生地みたいですね」と言われました。 そうなんです、いままできものにしなかった素材にどんどんチャレンジするつもりです。
 あれこれ考えると和服もまだまだ可能性があると思います。

 写真はお向かいの薬局で店番をしているペスです。かなりの老犬なんですが、愛想がよく、子ども達のアイドルです。

11/06/2002 たそがれ清兵衛
 またまた映画を見てきました。 「たそがれ清兵衛」山田洋次監督、真田広之さん、宮沢りえさんの共演です。 僕の名前は清部一夫(せいべかずお)…名前が似てるんでつい…。
 いい映画だと思います。 機会がありましたら是非スクリーンでご覧ください。 僕が見たときはあんまり(実は6人)入ってませんでしたが…。
 「組織」というものの不合理さがよくわかる映画です。

 映画の内容より気になったのが、宮沢りえさんのきものであったり、真田広之さんの袴姿だったのは職業病でしょうか?
 宮沢さんは半衿をかなり出していながらも、それでいて下品にならずに着こなしていました。 真田さんの小汚いきものも味があったし、ヨレヨレの袴姿は僕の目指すところでもあります。
 またヨレった裃(かみしも)ってそれなりにいいもんですね(苦笑)

11/05/2002 いけない広告
 皆さんの家に「きものをプレゼント」とか「きもの振興の為のアンケート」とか届くことはありませんか?
 公の和装振興団体では「無料プレゼント」などやっておりません。お手持ちのきものを着る機会を増やそうという催しは企画してますが。

 ハッキリ言って「プレゼント」の類はほとんど詐欺に近い商売です。 きものは無料でも高額の帯を買わされたり、裏地と仕立ては別途支払うことになっていたり…。
 市場価格が8万円程度の帯が50万円だったり、訪問着の仕立代と裏地の合計が10万円だったり…。 無料のきものは金融商品で捨て値の物だったり…。

 こういった詐欺的な商売に騙されて、きもの嫌いになる方が多いので悔しくてなりません。
 適正な価格で良い物をお届けするのが、うちのような家業店の努めだと信じています。 まずお客様への正しい情報発信をしないといけないと思ってこのサイトを運営しています。

11/04/2002 似顔絵?
 近隣の福野町"市の里"アートフェスタを見てきました。 まちなかをギャラリーにしてしまおうというイベントです。
 なかでも興味深かったのが多摩美大の学生さん達による公開制作です。 一軒家(ギャラリー5号館)で絵画やオブジェを作っていて、誰でも見ることができるんです。
 遠慮がちにのぞいたら「どうぞどうぞ」とお茶を勧められ、いただいているうちに横でデッサンが始まりました。 なんと僕がモデルです。 こんなイメージでしょうか?

 他の開場では俳優の榎木孝明絵画展や福野縞の実演、時女信子(ときめのぶこ)さんによる中国龍門石窟をイメージした移山書会造形展などやっていて楽しめました。

11/03/2002 ミニウィンドウ
 じゃんとこいのミニウィンドウを模様替えしました。 2週間に一度は全面改装する予定です。
 今回はかわいらしいタビ、子ども用です。赤・白・ピンクがあり、足首に松と梅の刺しゅう入りです。 タビ底は別色で評判イイです。 また同じく子ども用の髪飾りセット、撫松庵のものです。
 横にあるのは妻が作った小さな仏さま。 手作りでひとつひとつに言葉をいれています。

 今日はお寺deフリマの開催日でしたが、あいにくの寒空(雷雨つき)でさっぱりでした。 来春まで冬眠です。
http://www.craft-ran.com/furima/

11/02/2002 きもの×おしゃまワールド
 春に男のきもののポスターを貼りだしたら反響が凄かったんです。 それで秋バージョンを作りました。 子どものカジュアルきものの提案です。 「おしゃま」って富山弁でいうと「ませこい」ですかね。
 今まで「子どものきもの」というと七五三などにみられる礼装中心でしたが、このポスターの様におしゃれなものだと着せてみたいと思いませんか? 親子できものってのもイイですね。 なお、画像をクリックすると、拡大します。

 先ほどお客さまがきもの姿でお越しくださいました。とっても嬉しいし励みになります。

11/01/2002 散居村フォトコンテスト写真展
 城端にぎわい館じゃんとこいで「写真展」が開かれています。 砺波地方は散居村が社会科の教科書に載るくらい有名です。その四季や祭をアマチュアカメラマンが撮ったコンテストです。
 力作揃いですが、やはり優秀賞をとった作品は狙いがひとあじ違いますね。

 今日はウールの縞きものに木綿袴です。
 13日から開催する「着樂展」に間に合うようにと、独特の風合いの木綿生地を縫いに出しました。 袴姿によく合うと思うので楽しみです。

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