きものT.P.O BOOK

還暦

 男女とも数えで61は本卦がえりをする、還暦です。(生まれた年の干支に戻るということで)ちょっと前までは、赤ちゃんがえりの赤いチャンチャンコを家族が贈っていました。しかし、現在では数えで61才はまだまだお若いので、こんな風に祝われることを好まれない方もいらっしゃいます。気のきいた贈り物が喜ばれることでしょう。ちょうど定年退職となる時期ですので、男性は初老のときと同じように盛大に祝う方も多いようです。
 招く方はもちろん正装、男性なら紋付き袴。女性なら色留袖、訪問着を着ます。
 招かれたお客様は失礼のないように、訪問着や附下を着て行きましょう。ただ招待する側がどんな服装か前もって判断しかねるときは、家紋の入った色無地が無難でしょう。
 また正月に還暦の方々がそろってお宮参りをしますが、その時のきものも色留袖や訪問着が良いでしょう。

観劇

 観劇といってもいろいろあります。TPOに沿った服装に留意しましょう。
たとえば歌舞伎なら訪問着や附下もしくは小紋。
 踊りの発表会なら招待されたのなら訪問着、それでなくても附下くらいの格のきものを着ていきましょう。
 西洋のものでもオペラぐらいに格式高いものなら、きものが良いかと思われます。席にもよるのでしょうが、訪問着から附下、小紋まで着ることができましょう。
 観劇には家紋の入ったきものを着ていく必要はありません。ご自由にお楽しみいただければよいと思います。

祭り

 嫁いだ年の祭りには両親揃って招かれます。獅子舞や庵屋台があれば、(この地域の一員として娘をよろしくと)ハナや所望を出します。
 その前に夫婦揃って氏神に詣ります。このとき若奥様は訪問着か附下を着ます。
 また祭りをする側も招かれた側も、訪問着や附下などの準礼装で出席しましょう。
 参考までに城端町の祭り一覧表を別頁に乗せておきます。少人数の地区だと隣接した部落と一緒に祭りをしているところもあるようです。

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