「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2002年6月

▲先月の日記へ ▲店長のきもの日記へ ▲過去ログへ ▲翌月の日記へ

06/28/2002 竺仙からのもらいもの
 竺仙(ちくせん)から小さい小さい幟旗をもらいました。
「こりゃいったいぜんたいなんに使うんじゃ?」と疑問に思いましたが、とりあえず店の中に立てておきます。
 竺仙の認知度は高く、若い方でも「あの〜竺仙のゆかたを見せてください」とお越しになります。本物指向が高まってるようでうれしいです。

 小物メーカーの話では「今年はGパンに合わせるような、足形のゲタがものすごい勢いで売れてる」そうです。
 あいにく当店にはそのような品はありませんが、来年再来年も履けるおくすい(美しい)ゲタは沢山揃っていますので、是非のぞきに来てください。

06/27/2002 半衿あれこれ
 きょうは普段使いの半衿を紹介しちゃいます。
素材は綿か麻が主体です。絹のきものを着るときは正絹の半衿を掛けますが…。
 手前から、生成に格子の織り柄、黒の麻生地に絣のプリント、ウコン色の木綿、草色の木綿、桑染色の草木染木綿、深川鼠の 草木染木綿です。
 簡単に付け変えできるし、半衿をどれにするか考えるのは楽しいですよ。
 和の色名については当店の下記URLをご参照下さい
http://www.craft-ran.com/kiyobe/kiht/wairo.html

 今日も寒いので、生成地に絣の文人絣に袴姿です。

06/25/2002 祖母の誕生日
 きょうは祖母の94回目の誕生日です。足はすこし都合が悪いけどお蔭様で元気です。若い頃から苦労に苦労を重ねてきたので、こんにち曽孫に囲まれて生活できるのが幸せそうです。
 祖母はいつもきものを着ています。 寒がりなので何枚も重ね着して「裏まで数えたら12枚着とるわ」と笑います。 ポロシャツ1枚でいると「あんたらそれ一枚着とるがけ 寒くないけ」と心配し、長椅子で寝転がっていると「ホラ寒いやろうさかい」と、足が悪いのに小さな布団を持ってきてくれます。
 僕ら家族はそんな祖母が大好きです。ずっとずっと元気でいて欲しいと願ってます。

 きょうはとても涼しい…というより寒いので、木綿の単衣に袴姿です。 しかし角帯は絽で半衿は麻混のものを使いました。

06/20/2002 男のきもの-ブレイク間近??
 「気温は高くならないでしょう」と予報で言ったので、久留米絣のゆかたを着ました。袴姿に、角帯は緑色の絽です。
一瞬雨が降り、とても涼しくなって気持ちのいい気候です。

 数えてみると、正月から1/4は きものを着ています。
最初は店内をウロウロするだけでしたが、度胸(?)がついたせいか堂々とまちなかを歩くようになりました。
 歩いていても「きょう何かあるんですか?」と訊ねる人も減り、「男の着物すがたもいいですね」とおっしゃっる方が増えてます。「しめしめ、男のきものブレイクか!」と内心ほくそえんでます。
 あとは仲間を増やすことです。まずは今年の麦屋まつりにひとつしかけたいです。

写真は「さぁ!やるゾ〜」って、腕まくりをして燃えている姿です(笑)

06/17/2002 能登へお参り…
 休みだったので、能登方面へ出かけました。目指すは気多大社です。むか〜し初詣に来たことはありましたが、明るいときに御参りするのは初めてです。R471を走って1時間半。すんなりつきました。
 入口で巫女さんに100円を払い案内をもらいます。 この案内は巻き物になっていて、後々は掛け軸になるというスグレモノ(笑)…といっても内容に乏しく、気多大社の名前の由来なども書いてないんですが。
 重文になっている本殿などを眺めていると、どこかでみたような人がゾロゾロと。なんと城端町大鋸屋の老人会ご一行様と遭遇。いや〜ビックリしました。
 表向きは縁結びやら学業成就やら、商売ショーバイっていう雰囲気でした。が、奥の「入らずの森」は、例えは変かもしれませんが、もののけ姫の太古の森のようで畏れ多かったです。

 もう一箇所寄った、妙成寺もいいところでした。
あ、きものの話ですが、巫女さんの赤袴の写真を載せておきます(笑)

06/15/2002 梅雨入りときもの
 6月11日に全国的に梅雨入りしました。
北陸地方はいつも梅雨入り宣言が遅く、全国的にポツンと取り残されていたのですが、今年は予報官が違うようです(笑)
 梅雨入り直後は湿度が高く、蒸し暑い日が続きました。が、今日は曇りですし、予想最高気温も24℃と涼しいです。そろそろきものを着たくなってきました。
 今日のきものはグレー地に細い白縞が入った小千谷縮のゆかたに、辛子色の羅の角帯、紬の風合いの木綿の袴です。
 麻生地はシャリっとしていて、身体との間に透き間ができて風が通ります。袴も、空間だらけなので、とても過ごしやすいです。

06/14/2002 和の布を使った洋服展
 昨年「古裂三昧(こぎれざんまい)」に作品を出していただいた、「坂井和子さんと仲間たち」の作品展にお邪魔しました。 会場は高岡市郊外の喫茶店です。 初日ということもあり、大変な人の入りでした。
 お客様のほとんどが、古い着物をほどいて作った洋服を身にまとい、古布のバッグを手にしてらっしゃいます。
 生地が変わってるだけではなく、デザインも凝った物が多く、見ているだけでも楽しめました。
 ブームということもあるかもしれませんが、モノを大事にする風潮はとても嬉しいことです。

 今年の「古裂三昧」は 10月11日〜17日 当店二階のギャラリー蔵布都 藍で開催します。 もちろん入場無料です

06/12/2002 復活!城端落後会
 城端別院の本堂で、15年ぶりに落後会が復活し
勧進元の一員としてお世話してきました。
 出演者は永 六輔、柳家小三治、入船亭扇橋、入船亭扇里、李 政美というそうそうたる顔ぶれです。
 中でも李 政美(イ・ヂョンミ)さんは日本生まれの韓国人で、素晴らしい歌声で、会場をいっぱいに埋めたお客様を魅了しました。

 蒸しぶろのような本堂で スポットライトをあび、
絽とはいえ羽織を着て高座に上がる噺家さんも大変だなぁ…
といろいろ考えちゃいました。

06/03/2002 きららにて
 城端の特別養護老人ホームきららへデイ内ショッピング(施設内ショッピングのようなもの)のお手伝いに行ってきました。
 「呉服・衣料」「菓子」「八百屋」「履物」組合が交代で店を出し、利用者の方にショッピングを楽しんでもらおうという趣旨です。
 3日は初日で、各組合から一店舗ずつ、四店が出ていました。
 実用衣料は扱っていないので池田屋さんの商品をおあずかりして、うちからは楽しい人形などを飾りました。
 会場を盛り上げようと袴姿でお邪魔したのがご年配の方に好評だったようです。

きららの「サイト」です。
http://www.pci-area.tonami.toyama.jp/kirarasisetu.htm

06/02/2002 浄念寺さんのおねり
 またまた近所のお寺で蓮如さんの五百回記念法要があり
盛大におねりがありました。
 とても良い天気です。たくさんの子ども達とご父兄が参列して、厳かにかつ賑々しく執り行われました。
 小さな子どもが覚えていてくれたら一生の記念になるのになぁ…と思います。

 今回お母さんは黒留袖が多かったです。いま着ないでいつ着る?という第一礼装です。ちゃんと着てくださる気持ちが嬉しいです。

06/01/2002 島原の角屋(すみや)
 西本願寺へ御参りに行った後、古い花街の島原へ行ってきました。由緒あるところですが、京都市内の西にあり、河原町などの繁華街から離れているため寂れたんだそうです。
 その島原の「角屋」という揚屋(あげや)を見せていただきました。揚屋というのは料亭みたいなところで、置屋と違い、芸妓は普段いません。宴会になったら派遣してもらうという、格式ある場所だそうです。
 部屋ひとつひとつの意匠が素晴らしく、こんなところでお酒が飲めたらなぁ…と(下戸なのに)考えてしまいました。特に2階が素晴らしい! 1時過ぎに行ったら、幸運にも30分からの案内に混ぜてもらえました。ラッキー!
 お寺の仏像も素晴らしかったけど、民間の角屋にはもっと感激しました。センスがいいってこんなことをいうんだなぁ…って。

 あ、仕事も忘れちゃいません(笑) きれいな小紋などいろいろ選んできました。 お楽しみに!

▲先月の日記へ ▲店長のきもの日記へ ▲過去ログへ ▲翌月の日記へ

トップページ 美しい装い
- きょべ呉服店 -店長;清部一夫