城端別院「糸ざくら」を守る会 趣意書 謹啓  城端別院善徳寺の式台門(勅使門とも言う)を潜り貫けると、しっとりとした荘厳の雰囲気の中に艶やかな「さくら」があります。  この樹の正式名は枝垂桜で、別名を「糸ざくら」と称し樹齢はおよそ360年を経た樹で、越州岡崎御坊善徳寺真調記によると、慶安二年(1649)に、当時の善徳寺八世顕勝連枝が植えたものとあり貴重な樹です。 樹木名 シダレザクラ(枝垂桜) 幹周 約200cm(殆んど朽ちる) 樹高 5m 樹齢 360年 枝垂桜は、自生種の江戸彼岸の仲間で枝が垂れ下がるように伸びる品種で、エドヒガンの突然変異で生まれたと言われています。  この樹は、幹の大半が朽ち痛々しく感じ、保全が待たれていましたが平成17年4月に不定根の誘導対策を行った結果、健固な姿を取り戻しつつあります。  しかし根本的な保全・土壌の改良を行わないと樹勢回復が望めず早急に対策する必要があります。  今、樹木は休眠期に入っておりこの期に対策を講じたく城端別院「糸ざくら」を守る会を結成して樹を守りたく考えています。  多くの方々のご賛同を得て成功させるために、別紙 城端別院「糸ざくら」を守る会「募金・寄付について」をお読みいただき、協賛のご寄付をお願いする次第であります。  何卒宜しくお願い申し上げます。                      敬白 平成22年11月 城端別院糸ざくらを守る会 代表 西川雄策(護持の会) 沖田光弘(自治振興会) 中嶋幸子(大谷婦人会) 冨井義輝(老人会) 南 尚三(観光協会) 大西正隆(商工会) 沢田征司(西町商店会) 杉野賢一(第三組長) 高田 稔(門徒会) 片山昌夫(別院世話方) 小原耕造(とやまさくら守) 二口清志(城端別院)  北田幹雄(城端別院)  この樹の樹形には赴きがあり全国各地で地名や人名を冠した固有名詞で呼ばれているものが多くあり、京都東山、円山公園の名で親しまれているものや、日本三大桜の一つ「三春滝桜」(紅枝垂)などが余りにも有名であります。